私は獣医ではありません。この内容は参考程度に留め
獣医さんで正確な検査、診断、治療を受けてください。
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老犬の腰痛、神経痛、関節痛


東洋医学のファイルにも書いてありますが、
我が家もペコが9才の頃より腰痛・神経痛・関節炎には悩まされてきました。

最初は 

○なんとなく水を飲みにくそうにしている。

○元気がない。

○歩きたがらない。

○抱いた瞬間悲鳴を上げる。

○触っただけで悲鳴を上げる。

○痛みで座ることも眠ることもできない。

と年々症状が悪化していきました。

マッサージ、温灸、サプリメント等、試してきましたが、
晩年の激しい痛みにはステロイドでの対処療法しかありませんでした。
これは、痛みを止めるという一時しのぎであり副作用と思われる症状でも随分困りました。


痛みがあるなら痛みを取り除きますが、
それは先にも言いましたように対処療法であって根本的な治療ではありません。
そして根本的な治療はないと思います。
(副作用とはほとんどの場合、多量摂取や長期服用などで起こりますが、
体質により感受性が強い場合と老化により少量でも現れてきます。)


東洋医学の話と重複しますが、
腰痛や神経痛、関節痛、ヒザの痛みなどは鍼灸治療の得意とするところですが、
循環器の病気、細菌感染による病気、出血、高熱、激痛などが同時に起こる場合と
外科的処置を必要とする重要な病気は西洋医学での治療が優先だと思います。


生活環境への配慮

腰痛や神経痛の症状に気付かれましたら、犬の生活している環境を考え直してみてください。

室内なら床にジュータンを敷くか、
100円ショップでも購入できるタイルカーペットなどは取り外しも便利で
汚れたら部分的に変えることができますし、
場所も犬の行動範囲が限定されている時には数枚で足りることでしょう。

ソファーやベットに上がる習慣のある犬には、踏み台を作ってあげてください。


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ホームセンターで売っている300円ほどのお風呂の腰掛やブロックなどを利用して足場を作り 
最後に柔らかめのマットか布で覆えば出来上がりです。

目や耳が悪くなって新しいものを置くと犬が不安に思うかもしれないと心配されるかもしれませんが、
自分が生活しやすいものは受け入れやすいですから 覚えるのも早いと思います。

頭をなるべく下げることのないように食器と水のみ位置は上げる。
これにもブロックや上に書いた腰掛などは役立ちます。
ただし こちらの台には100円ショップから 滑り止めシートを購入するか、
リンゴのプラスチックネットを開いて利用すると器が滑りません。

家の中に階段があり、 犬がそれを利用しているようでも老年期に入り、
腰痛や神経痛がある場合には階段は使わせない方がいいと思います。
今は子供用や犬用のゲートがありますから それを取り付けておくと事故防止になると思います。

爪はもちろんですが、足の裏(パット)の毛は転びやすい原因になりますから 
出来るなら切って短くしておいた方がいいと思います。

寝床はなるべくなら飼い主さんの近くがいいと思います。
痛みがある時は人でもそうですが不安なものです。
近くに信頼できる人がいてくれることがなによりだと思います。


散歩への配慮


犬は動く前に屈伸運動と身体をブルブルと振る動作をしますが 
年老いてくると これが少なくなりやがて やらなくなってしまいます。
身体を振る動作はシャンプー後にもみられていた筈ですが
年齢とともに やらなくなってくることに気付くと思います。

これは筋肉をほぐす効果や準備運動の役割をしていますので、
しなくなったら出掛ける前には飼い主さんの手で筋肉組織をやわらげてあげてください。


階段は腰や背中への負担が大きいので、抱くか他のルートを探すことを考えてみてください。
歩くことよりもゆっくり過ごすことに重点を置き、短い時間でも楽しめるような工夫があるといいと思います。

散歩で座ってしまう、ヨロけてしまう、倒れてしまうなどの症状がみられた時は 
すぐに獣医さんに相談された方がいいと思います。

『様子をみよう、今度にしよう』は老犬には適していません。

余談ですが夏場の散歩のアスファルトの熱には気をつけてください。
日が落ちてもアスファルトは熱を持っています。
飼い主さんが散歩の度にアスファルトに手を置いて 温度を確かめるクセをつけるといいと思います。
できれば土の場所を歩かせてあげてください。

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外科・整形外科・神経科専門医

○相川動物医療センター(骨、関節疾患)(HPあり)

○樋口動物病院 大分

○岸上獣医科病院 大阪 (整形外科)

○みなとよこはま動物病院(永岡犬猫病院) 横浜

○藤井寺動物病院 大阪

○戸ヶ崎動物病院 埼玉

○渡辺動物病院 静岡

○中山獣医科病院 奈良

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介護・看護

肥満や生活習慣病予防、関節疾患などの治療にペットプールを利用する方法があります。

*HPがありますので検索してください*

※利用時は各種証明書などが必要なので、事前に問い合わせをしてください。


○北海道札幌市中央区宮ヶ丘3丁目3‐8神宮ハイツ1階
Tel. 011-616-6666
『POCOPERRO POOL&SPA』

○東京都江東区青海2ー57 大江戸温泉物語別館 
 電話:03-3520-2744 
 『綱吉の湯』
関節炎などの場合、レーザー治療もしてもらえます。皮膚疾患も可。


○東京都大田区久が原 5-12-8
 電話番号 03-3751-8191
 『エルペロ』


○群馬県富岡市後賀504番地−1  
 電話0274-89-1526
 『ドック・スパ とみおか』


○ウエランカラ」千葉
電話:0475-32-3981 

○ドックプール・クル
石川県金沢市粟崎町ホ110-3
電話076-239-9611

○『名古屋動物整形外科病院』
プールのある動物整形外科疾患・脳神経疾患の病院


○大阪府泉南市男里7ノ18ノ8 
 電話0724(84)1818
 『ホワイトロートス』
初回利用時には専任の獣医による健康診断あり

○青森市浜田3-1-1
ドリームタウンALI D棟
DOG GARDEN 青森店(ハイドロセラピー)
TEL 017-718-2878


砂むし風呂

○鹿児島県指宿市十町1080
tel:0993-22-2574 fax:0993-22-2593

黒木動物総合病院  
院長:黒木宣喜



椎間板ヘルニアになってしまったら家で出来ることより獣医さんに治療していただくことの方が優先です。
ただ そこまでいかなくても 私の犬のように痛みを訴えている場合は、
やはり鍼灸治療、レーザー治療、温灸治療、温泉治療、マッサージ、サプリメント等になると思います。
飼い主にできるのは 痛みを取り除いた後 
すこしでも楽に過ごさせてやることと痛みが起こらないように予防をすることだと思います。



忘れがちなのが気温なのですが、犬の感じる床の温度と私達の生活する位置の温度には差があります。
床の近くは低い場合が多いですから柔らかいもの、季節に応じて温かい敷物を用意することを心がけてほしいと思います。


シールタイプの磁気療法やお灸に円皮鍼というものもあります。
使用する時には飼い主さんが必ず傍にいて誤飲や事故のないよう気をつけてください。

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ここに書くほどのことではないと思いますが・・・

獣医さんではなく自宅でマッサージやお灸をされる場合は、必ず 飼い主さんご自身の身体で試してください。

どれくらいの押し方をすれば どのくらいの痛みが伝わるか 
どれくらいの時間でどのくらいの温度まで上がるのか 
犬に苦痛を味あわせないためにも ぜひ ご自分の身体で勉強してください。


鍼やマッサージやお灸の効能は脳内物質エンドルフィンの分泌を促します。
この『気持ちいい』という感覚は自己免疫力を高めますが、
反対に不快やストレスになってしまうと正反対の脳内物質が分泌されてしまいます。

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