皮膚のしくみ
犬の皮膚は薄く人の半分の厚さしかありません。
それなのに人の皮膚より丈夫なのは、
繊維が緻密に発達しているためです。
犬は全身、毛で被われていて汗線が未発達であり、
足の裏にしか汗をかきません。
犬の皮膚は表皮(ひょうひ)と真皮(しんぴ)に分けられます。
表皮は皮膚の表面から絶えずアカやフケを出しています。
真皮には皮脂腺があり、分泌される脂は表皮を潤したり、
被毛にツヤや防水効果を与えています。
余談ですが、犬の鼻は体表の他の表皮の
15倍も厚く、丈夫にできています。
そのため犬は鼻を使って穴を掘ったり、
重いものを移動できます。
皮膚病専門獣医
○米倉動物病院 神奈川県藤沢市(HPあり)
○ふじむら動物病院 大阪(HPあり)
○ASCどうぶつ皮膚病センター(HPあり)アレルギー性皮膚炎を専門
○タムラ中央動物病院 群馬(HPあり)
あの大量の毛に覆われた身体ですからペコも類に漏れず、
皮膚病に悩まされてきましたが
ペコは薬に過剰反応してしまうために、
その都度治療を断念せざるを得ない状態に陥り、
結局 ひたすら我慢させることが多い日々でした。
○腕のハゲ(ニキビダニ症)
→1年未満の子犬に多い皮膚病です。頭部や顔面、四肢等に円形脱毛があり、
ひどくなると化膿したり、全身に広がります。
ほとんどは子犬が授乳期に母犬から感染するものですが、
犬の皮膚の状態や体質によって症状のでかたが違います。
ダニを殺す薬浴と薬剤の内服で治療を行いますが完治するのに時間がかかります。
ペコは5ヶ月くらいに腕に円形脱毛ができました。
これも一晩でできていたのでビックリしましたが、広がることもなく完治しました。
○組織球腫(そしききゅうしゅ)
→若い犬の頭、顔面、耳、足などにイボのようなものができます。
丸く脱毛して盛り上がったもので良性の腫瘍と言われていますが、
再発する場合もあるので切除手術後、半年間は要注意です。
組織球腫の特徴的なのは、急速(4週間以内)に大きくなることです。
ただ直径2cm以上になることはないとのいう話もあります。
痛みや痒みなどはないようですが、
早めに切除しないと球腫部分の皮膚を大きく切り取ることになります。
犬の腫瘍の3分の1は皮膚にでやすいという話があります。
腫瘍の分類や、良性、悪性の判断は腫瘍の一部を切り取って、病理組織検査で決定します。
ペコの場合足先に小さなイボのようなものが出来たと思ったら
一ヶ月で歩行の邪魔になるほどに大きくなったので切除手術をしました。
同時期に耳に再発した他犬は耳を切り落としたと
その時の獣医さんがお話していました。
○パットの間の膿
上の組織球腫との関連になりますが、
免疫力の低下が原因なのか術後、完全に治癒した頃に
4本の足裏の間から突然『膿』が出はじめました。
傷跡もなにもないのに膿が出はじめたので
獣医さんも不思議に思っておられました。
これについては今でも調べても何もわかりません。
○接触性皮膚炎
→いわゆる『カブレ』と言われるものです。
痒みを伴い、脱毛をします。
原因を特定することが最優先ですが、
掻くことで更に悪化していくので そちらの注意も必要です。
原因と思われるものの使用を中断し、
様子をみて症状がよくなれば それがアレルゲンです。
我が家の場合は
・草によるもの
田舎なので草のない場所や少ない場所が少ないために
冬以外の季節は この皮膚炎に悩まされ続けました。
痒みで眠れないこともあるようで可哀想でしたが
薬を飲ませたりで注射で痒みを止めると
今度は吐いて体調を崩すために薬はほとんど使用できませんでした。
・薬剤によるもの
獣医さんから購入するノミ取りの滴下する薬によって激しい痒み、
滴下部分の変色、脱毛が起こっていたために 使用できませんでした。
○膿皮症(のうひしょう)
→身体の免疫力が低下したり、老犬になって皮膚の抵抗力が弱くなると発生しやすい病気です。
顔・脇・指の間・股の内側に発生し、ひどい痒みを伴います。
細菌感染によって起こる皮膚病で、
慢性の皮膚病や栄養不足、
強い薬物の過剰投与、免疫異常によることが多い。
発見が早い場合は薬用シャンプーと抗生物質で菌の増殖を抑えます。
ペコは顔、主に目のまわりがひどくて、
薬用シャンプーと抗生物質を使用しましたが、
上にも書いたとうり薬の使用に限界があって
これもエリザベスカラーをつけてひたすら我慢をさせてしまうことが多かったです。
参考文献:犬の解体新書
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