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東洋医学について


はじめに

西洋医学が日本に入ったのが16世紀ですが、
それまでの一千年にわたる日本の医学は
鍼灸治療と漢方治療によって支えられてきました。


経穴(ツボ)

鍼や灸を行う場所を専門用語で経穴(ツボ)と呼びます。
経穴には臓腑と経路の気が集まり、位置を誤れば死ぬこともある

経穴に鍼や灸を行うと、その刺激は経路を伝わって内臓や神経に到達し、
その働きを調節する作用があります。
ツボとはわずかな刺激を最大限に生かすことのできる急所です。

皮膚には3つの感覚特性があります。

鍼は痛みによる感覚

灸は温度感覚

マッサージは触圧感覚

これらの刺激を与える効果的な部位が経穴(ツボ)です。


鍼灸効果の原理は血液循環の調節作用と

神経を介しての反射作用によって

内臓の働きを調節することです。


例えば、全身に血液が行き渡っている時は健康なのですが、
病気やケガで血液がその部分に増加したり減少して痛みます。
こういう場所に鍼灸治療をして血液量を正常の状態に近づけることができます。

皮膚や筋肉の特定の部分が神経を介して内臓と繋がっているので、
鍼灸治療を行うことで神経を伝わって内臓に伝わる作用のことを
自律神経の反射と呼ばれています。
そのため内臓の病気にも効果を現します。

適応性の見分け方

腰痛や神経痛、関節痛、ヒザの痛みなどは鍼灸治療の得意とするところですが、

内臓に明らかな病気があり、それが原因だとわかっている場合や、

循環器の病気、細菌感染による病気、出血、高熱、激痛などが同時に起こる場合と

外科的処置を必要とする重要な病気は西洋医学での治療が優先だと思います。

ですが西洋医学も完璧ではありません。
検査数値に表れてこない『痛み』が存在します

そんな時のアプローチに東洋医学での治療が適しているように思います。



そして その判断は難しいものですから、
出来るだけ獣医さんの意見を聞かれた方がいいと思います。
犬は我慢をしてしまいますから痛がる様子を見せた時は病状が進んだ時、
または手遅れになる可能性の高い場合があります。

東洋医学でのアプローチの前には 西洋医学での検査も忘れずに行ってください。
そして鍼灸治療ならなんでも治る、絶対に治せるという言葉を使う獣医さんよりも、
鍼灸の適応性、不適応性を判断して鍼灸治療に向かない病気だとわかった時に
積極的に検査や西洋医学での治療を取り入れていただける獣医さんを選んでください。


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