【売却理由】
何度か書いたと思いますが、このマンションを購入した理由はペコのためです。
このマンションの横に自然豊かな散歩コースが続いていて、
マンションの内覧で訪れた時に
『ここをペコと歩きたい』と思ったのが一番強い購入理由でした。
つまり意識としてはマンションを買ったというより、この散歩コースを買ったというところです。
犬の散歩に適した場所というものは、自然豊かな分、生活するには不便な場所にあります。
我が家も例外ではなく、駅や病院、スーパーからは遠く
買った当時は『リゾートマンションだ』と笑っていたほど
夏になるとキャンプ客が押し寄せるような場所でした。
さて、私の命のペコが2004年に亡くなって
私たち夫婦に残されたのは、ペコの思い出の詰まったマンションと猫のタイガーだけです。
気が付くと夫は50代、私は40代半ば 病院にかかる頻度が増えてまいりました。
マンションは老朽化と高齢化が進み、第1回の大規模修繕を終えたとはいえ
手の付けられない内部の配管の問題や
賃貸に出す所有者も増えて、マンション管理の問題
いずれ『建て替え』等で住民が揉めることは予想できるのに
管理組合の修繕積立金の使い方には 不満もありました。
不動産としての価値は、郊外に建っているために十数年でめまいがするほど下落し、
子供のいない私たち夫婦にとって、相続させる者もなく
住み続けるには問題山積でもありました。
『夫婦で老後をどう生きるか』
この問題に重点を置いて将来計画の見直しです。
資産価値が今より更に下落していくと見越して マンションは売る決意をしました。
幸いローンはありません。
とはいえ十数年住んだ場所で愛着もあり、
まだこの時点で(2007年末)『本気』だったかどうかは不明です。
心のどこかで『まだ引き返せる』とつぶやいていたような気がします。
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