私のマンションには断固として動物は嫌いだとおっしゃっている方はおられます。
ただ、現在なぜペットが必要とされ、これほどまでに増えた背景を無視した議論は 私には無意味に思えました。社会機構全体の問題なのではないでしょうか。一部分だけ取り上げていても、解決には向かわないのではと思います。
憲法13条『すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。』
嫌いな人にも、私たち飼育者にも この「基本的人権」はあります。特に憲法13条にある「幸福追求権」で 私たちは犬&猫を飼うことは認められています。
「嫌いな人」は無理に動物を好きになる必要はないと思いますが、飼育者にもある「基本的人権」を無視してはいけないと思います。一方飼育者は 飼育することで他人に迷惑をかけてはいけないことは、「動物の愛護及び管理に関する法律」でも定められています。
飼育者側が共生を望み、非飼育者側が共生を望まない場合、すでに「共生」の意味はないに等しいような気がします。だからと言って 飼育することによって「他人に迷惑をかけてはいけない」のです。
裁判という信頼関係を崩すものにならないよう、それぞれが尊重し、配慮し、譲り合い、我慢することが目下のところ「動物嫌い」な人との「共生」なのではないでしょうか。どうしても「嫌い」だと言う人には近づけない「嫌いな側」は近づかない。それが 集合住宅で個人の権利を侵害しているのなら、住宅においての管理規約、飼育細則、法律で対処していくしかないのではと私は思います。
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