平成十七年、拙いものですが、私の書いた作文集を先生に見て頂きたくて、手紙を差し上げましたところ、左記のお手紙を頂きました。3年O組の皆さんのことを書かれていますので、ご紹介致したく投稿をいたしました。  (辻  )

拝復
ご丁寧なお手紙と「台風の子」「アサヒグラフ」「私の履歴書」のコピーをお送り頂きましてありがとうございました。「台風の子」により思い出しました私のことを少し書いてみます。その時、私の家は水ではなく風のために半壊になりました。(名古屋市が半壊と認めて見舞金をくれたのですから全壊に近いものでした)。東南から吹き込んだ風で西側の壁が全部倒れましたので、家内と娘(一歳少し過ぎていました)は実家に帰り、父母と家の補修にかかりました。西の壁がなくなって家の中が丸見えの有様なので左官さんを頼んだのですが人手不足のためなかなか来てくれません。外壁だけでもと頼んでやっと来てもらったのですが壁土をこねる人がいません。その時三年O組の皆さんが手伝いに来てくれたのです。一日中、土こねをしてくれ、大勢でやりますので、左官さんが「もう少しゆっくりしてくれ」と悲鳴を上げるぐらいで間もなく丸見えの状態は無くなりました。しかし、三年担任で進学を間近にしておりましたから、学校へは出て行きました。
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  今回のお便りで、私の方こそ多くのことを教えられました。何事も前向きにとらえる貴女の姿勢が様々な逆境を乗り越えてきたのでしょう。「つらかったこと、苦しかったこと、乗り越えて今、私がここにある」すばらしい言葉ですね。クラス会では、私のことを「先生」と言って下さいますがただ「先に生まれた」だけで教えられることの多い会です。
又、元気でお目にかかる日を待っております。

                                                   敬 白

 平成十七年十二月三日
                                    岡 辺 貞 一