友 を 信 じ る
名古屋市立
七十歳を迎えられるとともに、文集の発行、おめでとうございます。 文集の原稿依頼のお話を伺ったときには、中学校を卒業後、四十五年を経ながら、今もなお、同窓生と関わり合っていらっしゃるみなさまの絆の深さを感じました。 お住まいも、きっと全国各地に広がっていらっしゃるのではないでしょうか。 さて、みなさまが通学された「城山中学校分校」は、昭和三十一年に建設されました。 昭和三十七年には、「名古屋市立千種台中学校」として 独立し、現在に至っています。 さらに、平成十三年には、地下鉄の開通に伴い、再度、移転をし、平成二十三年度には、五十周年を迎え、盛大な式典が催されたと聞いています。 生徒数は、すでに一万四千五百人を超え、現在の保護者の中には、「千種台中学校を卒業しました。」と言われる方もいらっしゃいます。 学校を取り巻く環境も大変にすばらしく、自然に囲まれ、何より、地域の方々、保護者の方々が、子どもを大切にされていることが、よく伝わってきます。 本校の教育目標である「強健 自主・創造・友愛」のもと、生徒は、のびのびと生活を送っています。 例年行われる体育大会では、本校の伝統と言われる応援の演技が披露されます。上級生が下級生に振り付けを教えながら一緒に踊るものです。また、学級対抗の長縄跳びでは、本番に向け、一年生から三年生までの全学級が、毎昼放課に学級の全員で練習をする姿が見られ、圧巻としか言いようがありません。 文化祭も体育大会同様に、例年開催され、生徒は一生懸命に取り組みます。文化祭の第一部は合唱コンクール、第二部は生徒会による演劇、有志発表です。どの取り組みも、生徒自ら練習の計画を立て、参加し、より高い表現を目指す姿が例年見られます。 このような行事や取り組みを通して、生徒は、友だちのよさに気付き、認め合うことができるようになります。 本校の生徒のアンケートからは、「友だちが大切」であると、八割・九割の生徒が答えています。
互いを認め合えることは、信じる気持ちにつながります。 みなさまのように、何年経っても友だちを大切にし、いつまでも関わり合うことのできる生徒を、これからも育てていきたいと考えます。
千種台中学校(城山中学校分校)
・下の写真4枚は、編者が千種台中学校に出向いて撮影したものです。 ・右下の城山中学校分校の写真は、卒業アルバムから転写しました。
正 門 体 育 館
校 舎 全 景

通 路 城山中学校分校(1960年)
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