テキスト ボックス: コーヒーブレイク

          待     


次の文は年末にベートーベン第九(合唱)を聞いて感激したA君と、演奏会で第九を合唱したB君との手紙のやり取りです。
   お忙しそうですね。先日初めて第九を聞きに行きました。家の近くの音楽ホールで、中央大学管弦楽団の定期演奏会がありました。演奏者、合唱団の多さに驚かされました。第九がこんなにも迫力のあるものだとは今まで知りませんでした。2時間余がアッと言う間に過ぎました。心地よい余韻が残りました。歌うことができればもっと感動したでしょうね。
   ところで、貴君は合唱をドイツ語で歌うのでしょうか。合唱団の人達は楽譜を手にドイツ語で歌っていましたが。
  年末の第九演奏会が日曜日(二十一日)に無事終了しました。練習もなかなか大変でしたが、ベートーベンを歌う感動を味わいました。
  お尋ねの件ですが、「第九」の「合唱」は普通ドイツ語で歌います。本番のステージで楽譜を持つか持たないかは指揮者の指示です。指揮者をちゃんと見てないといけないので楽譜を見ながら歌うことはちょっと無理です。暗譜するのが普通ですが、暗譜していても楽譜は持つことが多いのです。管弦楽と合唱とソリストの合奏の渦の中で歌うのは大感動ですよ。お勧めです。
いいですね。私も歌ってみたいと思います。どんな練習をするのですか。練習は厳しいですか。
 厳しいけれど楽しいですよ。ドイツ語の発音をしっかり練習します。特に、KやPなどの子音は客席まで届くようにはっきりと発音します。そのために「湖池屋の、ポテトチップス」を何度も大声で繰り返して発音練習したこともあります。巻き舌のRも難しいです。一人ずつやらされると緊張してますます難しくなります。「サッポロラーメン」を繰り返して練習です。音程もリズムもドイツ語もどれも難しいのですが、決して怯まないで、しっかり声を出して、聞く人の心の真ん中に向かって歌うことが大切だと思います。是非挑戦して下さい。