奇跡を信じて

 2013年 
 6月29日 食欲がなく、背中が痛い。軽い気持ちで会社の診療所で受診。金曜日だったため月曜日に会社の近くでCT検査をすすめられる。 
7月1日 CT検査の結果、すい臓がんだろうと診断。造影CT検査の予約。
 7月3日 自宅沿線の赤十字病院で検査。手術できない状態。近くの大学病院を紹介される。
 7月8日 大学病院で受診。
 7月10−11日 組織をとり確定診断のため入院。
 7月18日 検査結果 すい臓がん 35mm 肝臓への転移 10mm 15mm リンパ節にも少し
手術、放射線治療は無理。
ジェムザールとパクリキタセルで化学療法を行う。
1週間に1回、3週連続、1週休みで1クール。
 7月24日 ジェムザール1回目
副作用は、微熱と便秘
 8月5日 ジェムザールの点滴を2回終え、軽い発疹。便秘がひどい
 8月12日 1クールが終わって、脱毛が目立つようになってきた。
かつらを注文する。
 8月17-20日  3泊4日で青森へ旅行した。髪はどんどん抜けて、ほとんどない。
 8月31日  髪はほとんど抜けてしまった。息子とゴルフに行く。
 9月5日  抗がん剤2クール目が終了。
先週のCTと腫瘍マーカーの結果
肝臓に転移していた2つのうち1つは小さくなり、もうひとつはかなり薄くなっていた。
もとのすい臓がんも若干小さくなり、リンパ節の転移も若干小さく。
腫瘍マーカーCEAは、28.3から18.2に。CA19-9は32.6から56.0に。
 9月21日 発熱。初めて痛みどめのロキソニンを服用
 9月26日 白血球の値が低く、抗がん剤を半量投与。
 10月3日 3クールの3回目の投与は、白血球の値が足りずに中止。
 10月10日 白血球の値が戻り、抗がん剤の投与。 
 10月17日 白血球の値が低く、半量の抗がん剤投与。
先週のCTと腫瘍マーカーの結果
肝臓へ転移していたものが、1つはほとんど消えていて、
もうひとつは、かなり薄くなっていた。
先週の12週目での腫瘍マーカーは、
CEA 18.2 → 9.8 CA19-9 56.0 → 11.6
 10月22日  60歳の誕生日
 10月28日  日曜日はゴルフに行く。味覚障害がひどくなってきたが、食べられないほどではない。
髪はもう抜けてしまったが、今度は眉が抜け始める。
 11月8-10日  軽井沢に旅行しゴルフをする。
 11月15日  インフルエンザの予防接種を受け、翌日38度の発熱。
 11月21日 3回目のCTと腫瘍マーカー
肝臓の癌は小さくなったもの、変わらないものがある。
リンパ節のは、小さくなっている。
膵臓癌は、とっても小さくなって形がわからないくらい。
CEA 28.3→18.2→9.8→9.3 まだ基準値より高い。
CA19-9 32.6→56.0→11.6→8.1 基準値内
 11月23日 発熱。予防接種以来、体調が悪い。体重も2kgぐらい減少。
 11月28日 白血球の値が低く、抗がん剤はお休み。
 12月26日 2週続けて抗がん剤投与できたが、白血球が少なくなり、3週目は休薬。
 12月28日 4回目のCTと腫瘍マーカー
腫瘍マーカーの値は、増えていた。
CEA 9.3→18.2
CA19-9 8.1→16.8
肝臓に転移したものは、ほとんどわからなくなった。
原発のすい臓がんも、わからなくなってきた。
リンパ節に転移したところだけが、ほんの少し大きくなっていた。
 
 2014年 
 1月9日 血液検査の結果は良好だが、投与の3週目になると白血球の値が低くなるので、
今回から80%の量を投与することになった。
 1月23日 80%にしたためか、3週続けて抗がん剤投与ができた。
 1月30日 風邪をひいている。今月になり3kgぐらい体重減少。昨年の夏から6kgの減少。
 2月6日 腫瘍マーカーの数値が上がり、CTの結果、リンパ節の周りの癌が大きくなっている。
CEA 18.2→47.1
CA19-9 16.8→56.7
肝臓の癌も一か所、大きくなっている。
原発のすい臓は、ほぼわからなくなっている状態。
 2月10日  ジェムザールは効かなくなったと診断。
治験の提案があり、TAS118を申し込んだ。
 2月13日 TAS118を飲み始める。1週間、朝夕顆粒の薬を飲んで、次の1週間お休みで1クール。
夜は、ロキソニンを飲んで寝る毎日。
 2月15日 副作用のせいか具合が悪く、寝ている。
 2月20日 1週間服薬し、首から胸にかけて発疹。かゆみはあまりない。
アレジオンとロコイド軟膏で対処。
 2月25日 食欲がない。通常の7割ぐらい。アレジオンとロキソニンを服用。
 3月5日 体調がいい。眉が生えてくる。
 3月21-23日 法事で京都旅行。体調がいい。色素沈着で、顔と手足が黒くなってきた。
3月31日  定年退職する。来月からは顧問としておまけの一年。
体調が良く、アレジオンもロキソニンも飲んでいない
 4月3日 腫瘍マーカーが上昇。CA19-9は初めて3桁に。眉毛は完全に復活。
CEA 47.1→33.4
CA19-9 56.7→202.3
4月10日 CTの結果
膵臓の原発癌は、見えなくなった。肝臓の一番大きな癌は少し縮小。
リンパ節を囲むものは、そのまま。
 4月12-19日 ハワイに旅行しゴルフをする。食欲もあり、体調も良い。髪が生えてきた。
 5月8日  腫瘍マーカーが下がる。体調はとても良い。
CEA 33.4→18.3
CA19-9 202.3→113.7
6月5日   5月上旬から首が痛い。ゴルフの練習もできないので精神的に落ち込む。
寝返りも痛いので、睡眠も浅い。
6月19日  CEA 18.3→36.7  
CA19-9 113.7→71.4

腫瘍マーカーの結果では、TAS118を続ける予定だったが、
CTの結果、肝臓の転移癌が大きくなっていたので、抗がん剤は中止。
CTから、頸椎と胸椎に転移していることがわかった。
6月23日   放射線治療開始。月−金が治療、土日がお休みで、12回繰り返す。
食欲がないわけではないが、体重が1kgほど減少。1年前に比べ7kgの減少。
7月8日  放射線治療終了
 7月9-15日   北海道 富良野に旅行する。
放射線治療の後遺症で、のどが痛く食欲がない。
首の痛みは無くなった
7月17日  頸部のMRI
腹部に痛みがでて、ロキソニンを1日3回服用
7月22日   全身の骨シンチグラフィー
体調が悪い
7月23日   6月12日以来抗がん剤治療をしていないが
腫瘍マーカーは、あまり変化が無かった。
CEA 36.7→64.1  
CA19-9 71.4→52.7
CTの結果、肝臓の転移癌がさらに大きく60mmになっていた。
肝臓に小さな転移癌がたくさんみられる。
かなり悪くなっている。
7月24日  入院して、 TAS114を開始
TS−1の効果を高める薬剤を一緒に投与する臨床試験。
2週間薬を飲み、1週間休薬。
7月31日   毎日、発熱がある。
最初の服薬日の朝からなので、癌性の発熱と思われる。
食欲がない。
1週間服薬し、急に、かなり広範囲に発疹が出た。
眠れない。

抗がん剤、痛み止めのロキソニン、発疹を抑える薬、睡眠剤
8月16日    退院。 発熱、吐き気が続く 発疹はおさまる。
8月28日    少しずつ食べられるようになってきたが、血液検査の結果は最悪。
CRP 14  白血球 45000
9月4日   CEA 56.6
CA19-9 108.7
腫瘍マーカーの変化は少ないが、CRP 白血球ともに高く、
黄疸の兆候もある。
CTをみると、肝臓の癌が大きく広がり、周りも小さな癌で埋め尽くされている。
TAS-114中止。
9月10日   日を追うごとに体力がなくなる。
痛みは無いが、歩けない。食べられない。水分のみ欲しがる。
9月14日   入院。緩和ケアのみ
9月18日  朝7時ごろ、眠るように逝く。


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