文  化 東京港区 中国語サークル 北京倶楽部

过年(guo nian)あるいは春節(旧正月)は一番大切な祝日です。



春联


春联也叫“门对”、“春贴”、“对联”,它以工整、对偶、简洁、精巧的文字描绘时代背景,抒发美好愿望,是中国特有的文学形式。每逢春节,无论城市还是农村,家家户户都要精选一幅大红春联贴于门上,为节日增加喜庆气氛。
春节贴春联的民俗起于宋并在明代开始盛行。到了清代,春联的思想性和艺术性都有了很大的提高,春联在当时已成为一种文学艺术形式。

(「春聯」は、「門対」「春貼」「対聯」とも呼ばれ、凛とし簡潔で美しい文字で社会の潮流を反映し理想とする願いを謳い上げた中国オリジナルの文芸様式です。春節を迎えるたびに、都市、農村にかかわらず、それぞれの家々ではそれぞれの家で選んだ大きく好みの紅い春聯の対句をを玄関の両側に掛けて祝いのムードを盛り上げます。春節に春聯を貼る風習は宋代に始まり、明代に普及し、清代になるとその思想性、芸術性が高まり、いわゆる一つの文芸芸術としての様式を形成するようになりました。かつては桃木に文字を刻んだもの、自ら筆に書いたものでしたが、現在では紙に印刷されたものが多くなりました。また、種類も増えて、外門に貼るものから、玄関、居間などに貼るものまでさまざま。
上記は、居間などによく貼られている布製のもの。
ちなみに中央の聯にが描かれ「年年有余」と書かれているのは
(yu)”と“(yu )”の発音が同じことから「年々、一家に余≒剩余(余裕≒お金?)がありますように」との願を懸けて飾るのだそうです。)
春節”は旧暦の正月で、中国語圏でもっとも重要な祝日です。中国では新暦の元旦よりも盛大に祝われ、数日の休日になります。
春節は中国では过年(guo nian)とも呼ばれますが、民間の習慣では过年は旧暦12月23日の(一部地方では12月8日の)から旧暦正月15日の元宵節までの期間を指して言うことが多いようです。これに対して春節は本来正月初一(一日)を示す言葉で、古代においては元旦と称されていました。元とは「始まる」という意味で、旦は日の出を示す象形文字。そこから、元旦は最初に日が昇る一日、つまり正月を示す言葉となりました。


春節って、どうして毎年、日にちが違うの?
2009年の春節は1月26日でしたが、2008年は2月7日。そして今年2012年は西暦1月23日。
実は春節は旧暦(中国人はよく農暦 と言います)の1月1日を指し、毎年日にちが異なります。
私たちが使っているカレンダーは太陽暦で、地球が太陽の周りを1周する365≒1年としています。でも、旧暦(農暦)は陰暦なので、月が地球の周りを1周する約29.5日≒1ヶ月としています。29.5日×12ヶ月≒355日となり、太陽暦の1年≒365日とズレが生じます。このズレのために、春節は1月22日頃から2月19日頃まで毎年移動します。

春節の別名“过年(guo nian)”にまつわる伝説があります
年越しのことを“过年”と呼ぶのは、竜や麒麟、鳳凰と同様に古代中国の空想上の“”という動物にまつわります。“”は、頭がでっかく角が生えた恐ろしい姿をした、もちろん性格も非常に凶暴な動物でした。いつもは深海に棲んでいますが、大晦日になると陸に上がって民百姓に悪さをします。家畜や作物を食い荒らしてしまうので、彼がやって来ると万物枯れ果て、彼が立ち去ると再び芽を吹き返す…、この繰り返しでした。“过年”の“(guo)”とは中国語で“過ぎる”。つまり、「年という怪獣が過ぎた=災いが行き去った」後に、晴れてめでたい正月がやって来るということで、年越しを“过年”と呼ぶようになりました。
なお、大晦日から春節にかけて各地で爆竹を盛んに鳴らしますね。これは、凶暴な怪獣”を追い払うために始まった風習です。ちなみに爆竹を「爆竹」と呼ぶ由来は、まだ火薬が発明される以前の古代は竹筒を焚き火にくべてパンパンッと破竹させてを追い払っていたからだそうです。

大晦日に一家団欒“年夜飯(nian ye fan)”を食べる
春節の一大イベントが除夕(chu xi)=大晦日一家団欒で食べる“年夜飯(nian ye fan)”です。大晦日はどこの家でも早朝から年夜飯の準備に大忙し。中国人なら、いくら離れた所で仕事や学校に通っていても、大晦日の晩には是非とも郷里に帰って一家揃ってテーブルを囲みたい。そこで昨今では、春節前後40日の民族大移動で交通機関が大混雑するために“春运(chun yun)”という春節期間の旅客輸送を意味する言葉まで生まれています。
さて、この大晦日の一家団欒の料理は、日本の雑煮が郷土ごとに特色があるように地域風土で異なります。
北方では、大晦日の晩12時の鐘が鳴ると同時に餃子を食べる風習があります。餃子の形が昔の貨幣に似ていることから「招财进宝(財宝を招き入れる)」「财源广进(財源が広がる)」という財運向上の験(げん)担ぎの意味があったようです。南方では年糕(nian gao)という一種の餅を食べます。こちらも(gao)と(gao)の発音が同じことから「翌年の暮らし向きや仕事運がますます高まりますように」との願いが込められているようです。
料理は異なれど盛りだくさんの宴を囲んで過ぎ行く1年を懐かしみ、訪れる新しい年に思いと希望を寄せる春節を迎える过年のメインイベントは、現在も中国語圏の文化として脈々と受け継がれています。

正月初一は、拝年(bai nian)に出掛けます
除夕(大晦日)が明けた春節、正月初一(1月1日)の早朝、パンパンパンッ、パンパンパンッと路地に響き渡ると爆竹の音から正月の始まりです(最近は安全上の問題から、爆竹を鳴らせる場所と時間帯が限られているところが多くなったようですが…)。
正月初一は伝説上“”の神様の誕生日といわれ、箒に仕事をさせること=掃除をしてはいけません。この日に箒で掃くと、運気まで掃き出してしまうかもしれないと、掃除はご法度です(主婦にとっては嬉しいかも)。
日本の正月同様、ご馳走を食べた後は“拝年”に出掛けます。“拝年”とは、親類や友人たちに新年の挨拶に出向くしきたりで、正月1日から3日くらいにかけて、まずは若い者から年長者へ、近い血縁から友人たちへという順番で回ります。漢の時代から続く伝統的な風習で、後漢から三国志の頃には、直接訪問できない遠方の縁戚や友人に賀状を送る習慣もできあがっていたようです。当時この賀状のことを“”と呼んでおり、これが現在の年賀状や私たちが使っている名刺の由来になっています。忙しい現在の中国では若い人を中心に、拝年を電話やメールでする人も多くなりました。