花写真−キルタンツス・キワタノキ・ギンケンソウ


キルタンツス キルタンツス(ヒガンバナ科)
Cyrtanthus

花の名前はギリシャ語で「曲がった花」の意味。
キルタンツス属は世界で約100種が知られるが、写真は南アフリカの希少種「キルタンツス・ヘレイ」(学名:Cyrtanthus herrei)。 オレンジと緑色のラッパ形の花を下向きに咲かせる。
ケープ地方に自生するが、現地では乱獲で絶滅寸前。日本での開花は非常に珍しい(初めてかも)。

撮影地:京都府立植物園(鉢)
年月日:'04/10/14


キワタノキ キワタノキ(パンヤ(キワタ)科)
木棉の木、ボンバクス、学名:Bombax ceiba

沖縄や台湾で春咲く。台北では街路樹にも。葉を落とした枝にツバキより一回り以上大きいピンク色の美しい花が群がり、木を豪華に飾る。
肥大しないが、巨木バオバブの親類。種子の周りに綿毛がびっしりなので、木綿。かつてはパンヤの名で、詰め物に重宝された。

撮影地:兵庫県フラワーセンター(温室)
年月日:'04/11/20


ギンケンソウ ギンケンソウ(キク科)
銀剣草、学名:Argyroxiphium Sandwicense subsp.macrocephalum

葉を被う毛が銀色一色に見え、名は英語の「Silver sword(銀の剣)」に因む。
ハワイ島のマウナケア山(4,205m)、とマウイ島のハレアカラ山(3,055m)だけに見られる。高山帯で雨が少ない地域に生え、根は地中深くまで伸びていき乾燥に耐える。
十数年かけて成長し生涯に一度だけ花をつけて一生を終える。国内で鑑賞できるのは、咲くやこの花館だけで、今回開花した株は1993年に種を蒔いたものとのこと。
多数の頭花を円錐状につけ、中心部は黄色、周辺部は赤紫色である。

撮影地:大阪花博記念公園・咲くやこの花館
年月日:'06/ 7/13


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