花写真−サガギク・サガリバナ・サギソウ


サガギク サガギク(キク科)
嵯峨菊

糸のように細い花弁が箒状に束になって立つ優雅な花。
京都の大覚寺にある大沢の池の島に自生していた野菊を、気品ある姿に仕立て上げた格調高い古典菊。

撮影地:京都・大覚寺
年月日:'99/11/13


サガリバナ サガリバナ(サガリバナ科)
下花、学名:Barringtonia racemosa

奄美大島以南の海沿いの湿地林に生える。花は長い穂につき、垂れ下がって咲くのでこの名がついた。
高さ15mにもなる常緑高木。葉は互生し、楕円形。
花は淡桃色のおしべが長いのが特徴で、花序に20ほどの4弁花をつける。
夜に咲き、朝には落下しているほどの短期間の開花。水面に落下したこの花をカヌーで早朝に見に行くツアーが最近西表島で人気だとか。

撮影地:宇治市植物公園(温室)
年月日:'03/10/ 9


サギソウ サギソウ(ラン科)
鷺草、学名:Habenaria radiata

湿地に生えるランの中で、花がひときわユニークで美しい。
白くて広い唇弁は左右に多数切れ込み、白鷺の舞い降りる姿そのままの花。
鷺が羽を広げたような小さな純白のこの花は、一度見ると忘れられない花である。自然はどうして、こんなにも不思議に美しい形をつくるのか。

撮影地:広島市植物公園
年月日:'03/ 8/30


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