花写真−セツブンソウ・セルリア・セロジネ


セツブンソウ セツブンソウ(キンポウゲ科)
節分草、学名:Eranthis pinnatifida

凍てついた大地から健気に伸び出し、白い清らかな花をつける可憐な草。
2月から4月にかけての早春、とくに節分の頃に咲くので、この名をもっている。
ろう細工のような透きとおった感じの白い花びら(実は萼片)は繊細で上品。紫色の雄しべの葯とのコントラストが美しい。

撮影地:京都府立植物園
年月日:'02/ 2/14


キバナセツブンソウ





右は、

キバナセツブンソウ(キンポウゲ科)
黄花節分草、学名:Eranthis cilicica

ギリシャから小アジアを経てシリアにいたる地中海沿岸の原産で、聖地の植物ともいわれている。トルコとレバノンの間にあるキリキヤ地方のタウルス山に多く分布する。
葉は幅狭く淡緑色、花は黄色で径2cmくらい。日本で本名で売られているものは、交配種であることが多い。

撮影地:西宮北山緑化植物園、年月日:'07/ 3/29


セルリア セルリア(ヤマモガシ科)
Serruria

セルリア属は南アフリカのケープ地方に分布。
右は、セルリア・フロリダ(ジョーイ・セルリア)
学名:Serruria florida
クリームがかったピンクの花で、ブラッシング・ブライド(頬を染めた花嫁)とよばれる。絶滅が危惧される。

撮影地:西宮北山緑化植物園(温室)
年月日:'01/ 3/24

セルリア








左は、セルリア・ペデュンクラタ
学名:Serruria pedunculata。

葉は羽状複葉で、花被には白い毛が密生、珍しい花姿。

撮影地:京都フラワーセンター(現名:花空間けいはんな)(温室)、年月日:'03/ 2/15


セロジネ セロジネ(ラン科)
Coelogyne

セロジネ属は、東南アジアを中心に分布する着生ラン。
写真は、ボルネオ原産の セロジネ・パンドゥラタ(Coelogyne pandurata)で、唇弁の黒い斑紋が目立つことから、「ブラックオーキッド」の異名をもつ。
花茎はバルブの頂部から伸び、淡緑色の8〜15花を総状につける。花はロウ質で芳香がある。開花期は春から夏。

撮影地:京都府立植物園(温室)
年月日:'08/ 6/24


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