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          (2006年8月分)



 8 月 30日 (水曜日)

      東京でオリンピックを開くよりも、
        「医療費下げろ」 「年金増やせ」 が都民の実感では?


  2016年に行われるオリンピックに立候補する国内都市が今日のJOC委員の投票で東京に決
まりました。東京圧勝の予測がありましたが、投票結果は「33対22」ですから必ずしも東京の
大勝利というわけではありません。
  今回の東京へのオリンピック誘致は、誘致の理由が実に分かりにくいということもあって、思い
のほか多く方々が反対しています。前回は「アジアで最初のオリンピック」「戦後の復活を世界に
訴える機会」等の大義名分はありましたが、今回は何のために東京でオリンピックを開催するのか
全然分からないというのが都民の実感だと思います。「アジアで2回目の〜」等というのでは、何
の説得力もありません。七面倒くさい理由はとにかく、世界のすぐれたアスリートたちを東京で見
れるのだからをいいではないか、といった程度の話のようですが、しかし、ウラではにんまりとし
て金儲けをたくらんでいる「抜け目のない人たち」がいっぱいいます。
  また、都民生活の向上などということは全然考える事もしないしやる気もない石原知事も今日の
決定によって、選挙を闘う理由ができたということになるということで、早速、知事選への出馬を
宣言したようですが、公私混同もはなはだしい限りです。
  オリンピックに莫大なカネを使うくらいなら「医療費を下げろ」「年金を上げろ」「子育ての環
境整備をしろ」などというのが率直な都民の実感のような気がしています。


 8 月 28日 (月曜日)

          政党のビラを配って「起訴」される世の中になった。

  今日、東京地裁である判決が言い渡されました。政党のビラを配達するためにマンションの共同
部分の廊下に入った男性が住居侵入罪で逮捕・起訴されていた事件で地裁は「無罪」を言い渡しま
したが、全く当たり前の判決だといわざるを得ません。そもそも、この種の問題で起訴されること
自体、異常というしかありませんが、万一、このような起訴が正当化され、有罪になるのならば、
私なんかはこれまで1000回以上も起訴され、「立派な犯罪者」になっていることになります。
  先日、自民党の加藤紘一元幹事長の自宅が右翼によって放火され、全焼しました。言語道断な事
件ですが、注目すべきは、このような「言論封殺」の憂うべき事件に対してに、小泉首相はもとよ
り、政府も自民党も公明党もほとんど反応しなかったということです。社会の中で日常的に行われ
ているピザやエステやマンション販売などの「宣伝のビラまき」の中で、共産党などの政党関係の
ものについてはかくも異常(過剰)な反応を示しながら、国民の基本的な権利に関わるもう一方の
放火事件に対しては、全く無視するという意図的な態度に対して、強い憤りを感じると共に、この
世の中の方向が、次第次第に右傾化し、ついにここまで来たのか、というそら恐ろしい気になりま
す。いまの世の中は、確実に悪い方向に突き進んでいます。


 8 月 26日 (土曜日)

       是非、神宮球場のマウンドで健腕を振るってもらいたいもの。

  甲子園で初優勝を飾った早稲田実業の動向が連日マスコミに取り上げられています。特に斉藤投
手への取材はすさまじいものがあるようです。今後の進路も注目され、盛んに取りざたされていま
すが、巨人は早速ドラフトで第一位に指名する方針と伝えられています。過去の名声と豊富な資金
だけに依拠して羽振りをきかせ、最近は衰退の一途をたどっている巨人らしい態度です。ただ、大
変な偉業を成し遂げた当人の斉藤投手の態度は、決しておごることなく非常に謙虚です。そのため
に一層さわやかな感じを我々に与えています。私の勝手な希望は、すぐにプロに身を投じるのでは
なく、是非、早稲田大学に入ってかつてのように神宮球場を大いに沸かせて、先輩に当たるソフト
バンクの和田投手のように一層成長してからプロに入ってもらいたいものだと思っています。

  今日は、午後から知り合いと共に車でバザーの品物を集めて回りました。9月中旬に「環境を考
えるつどい」を開きますが、その一環として行うチャリティー・バザーのためのものです。さまざ
まな人が品物を出してくれますので助かります。
  夜は、恒例の「大京町納涼おどり」に参加。私の仕事はいつものように「生ビール」の販売です。
販売促進のために大いに奮闘しましたが、サービスをしすぎたみたいで去年の売り上げ額には達し
なかったようです。残念。


 8 月 25日 (金曜日)

       新宿区議会は今度の議会から、インターネット中継をします。

  新宿区議会第三回定例会は9月中旬に開かれ、05年度の決算審議などが行われるために、およ
そ一ヶ月程度続きますが、これに先立ち、今日10時から議会運営委員会の理事会が二時間にわた
って開かれました。新宿区議会では、私の提案で本会議や委員会での質問とは別に「文書質問」に
ついても実施を検討し、制度化するための準備をしてきましたが、今日の理事会で具体的な要領を
決めました。次回の委員会で決定します。また、今度の定例会から本会議質問と決算特別委員会の
模様は「インターネット中継」をする事になっていますが、それに合わせて本会議質問をわかりや
すいものにするために、「一問一答方式」を導入する事になっており、その実施に向けた具体的な
要領についても確認しました。
  このように、これまで懸案になっていた議会のいくつかの課題は、次第に実現される方向で解決
されてきていますが、これからも一層の改革・改善が必要です。

 
 午後3時半から四谷三丁目駅で一時間ほど宣伝活動をしました。先日、倒れた後、初めての演説
だったので、ちょっと心配な面もありましたが、ほとんど気にはなりませんでした。
  夜は、大京町商店会の面々と一緒に明日とあさって行われる「大京町納涼おどり」の準備を遅く
までしました。にわか雨に見舞われるかもしれないという心配はありますが、二日間とも天気はよ
さそうなので安心です。


 8 月 23日 (水曜日)

          国の税収、昨年は5兆円も多くなったということです。


  今日の報道によると、国の税収が3年続けて政府の予想を大幅に上回っています。税収不足を補
うために、消費税率の引き上げが当然のことのように言われ続けていますが、引き上げの根拠にな
る基本的な数字がこのように信用できないのでは、どうしようもありません。例えば、05年の実
際の税収は、予測の44兆円に対して約49兆円、04年は41兆7千億円の予測に対して45兆
6千億円の税収だったそうです。03年も予測と実収入は相当の乖離がありました。
  このようにたったの2年間を見ただけでも約10兆円も予測が外れたのでは、まったく信用が出
来ません。これでは消費税率を引き上げるために税収予測を低く見積もっているとしか言いようが
ない気がします。

  新宿区の区民税収入も予測が外れてこんなに大幅に増えると区の財政も随分ゆとりのあるものに
なります。しかし、区民税は所得税に連動してかかってくる税金であり、区の税務当局は相当綿密
な予測をしますので、予測した税収額が大幅に外れることはありません。従って、新宿区の今年度
の区民税収入は昨年度に比べて約34億円増収になる予定ですが、これに大きな変動はない筈です。
  新宿区の区民税がこのように大幅な増収になるのは久し振りです。ただ、景気が良くなり、区民
の収入が大幅に増えたために納税の額も増えたということならば実に結構な事ですが、そうではな
く、税制の改悪により、収入額、年金額などがほとんど変わらないのに、負担だけは極端に強化さ
れたという事なので、区民生活は深刻です。


 8 月 21日 (月曜日)

        怪我でびっくり。 昨日と今日は高校野球の決勝戦を観戦


  一昨日、9月に行う予定のバザーの品物を集めていた最中にちょっとした怪我をしてしまいまし
た。幸い一緒に行動していた人が適切な処理をしてくれました。一段落したあと、夕方に病院に行
ってきましたが、たいしたことがないだろうということなので、取敢えずは安心しました。
  こんな事があったので、昨日と今日は外出をしないで一日中、家で過ごしました。今日は午後か
ら高校野球の決勝戦の再試合を観戦しました。三連覇を狙う駒大苫小牧高校都早稲田実業学校の一
戦は、昨日の延長15回の余韻を引き継ぐかのように熱気に溢れ、まさに手に汗握るものでした。

  早実の快進撃で最近、よくソフトバンクの王監督や20数年前に甲子園を沸かせ、準優勝した荒
木大輔のことが話題になっています。荒木が活躍し、早実が準優勝した時の事ですが、早実チーム
みんなで新宿区役所に来てくれた事を思い出しています。四年前に早実は新宿区から国分寺市に
移ったので新宿区が地元自治体でなくなったのは残念ですが、
それはとにかく、第一回大会から出
場していた早実が今回の88回大会で念願の初優勝を飾った熱戦を見て、一球一球にワクワクしま
した。この頃、プロ野球には全然興味がなくなってしまいましたが、同じ野球でありながら高校野
球は素晴らしいですね。


 8 月 18日 (金曜日)

        中央本部が人形町に移転、界隈は江戸情緒タップリです。


  中央区に「人形町」という洒落た名前の町があります。地下鉄の都営浅草線や営団日比谷線の人
形町駅がある一帯です。私もこの駅を何回か通過した事はありますが、下車したことはありません
でした。今日初めてこの駅で降りました。実は、新社会党の中央本部がこの近くに移転し、最初の
執行委員会が開かれたためです。近隣には、小伝馬町駅、馬喰町駅、馬喰横山駅、浜町駅などがあ
り、駅名だけ見ても、いかにも江戸情緒を感じさせます。これからしょっちゅうこれらの駅を利用
する事になりそうです。
本部事務所の近くには、有名な明治座や水天宮があり、由緒のある人形町
通りには昔ながらの店舗がいっぱい軒を並べています。また、甘酒横丁などという通りもあり、佃
煮屋や和菓子屋、お茶屋などがあります。実に雰囲気のいい地域です。

  今日の執行委員会では、来年に迫った参議院選挙の闘いについて情報交換をし、今後の対策を協
議しました。終了後は、講師を招いて「2006骨太方針と経済財政諮問会議」という演題で学習
会をしました。

  甲子園では、準決勝進出をかけて早稲田実業が日大山形高校が対戦しましたが、早実が逆転で勝
利をつかみました。粘り強い闘いでした。明日、決勝進出をかけて鹿児島工業高校と対戦します。


 8 月 17日 (木曜日)

           高校野球、連日の熱戦。明日は早稲田実業登場。


  甲子園では、連日、高校野球の熱戦が続いています。今日、準決勝への進出をかけた「駒大苫小
牧高校vs東洋大姫路高校」と「智弁和歌山高校vs帝京高校」の二試合は、まさに手に汗握るも
のでした。部分的にしか見ていませんが、特に智弁対帝京の試合は、信じ難いような展開になりま
した。プロ野球には全然興味がありませんが、高校野球は各都道府県の予選から始まり、強豪チー
ムが勝ちあがってきますので、関心の持ち方がおのずと高まってきます。私の郷里の「青森山田高
校」は今度は優勝もという期待もありました。しかし、惜しいことに駒大苫小牧に土壇場で逆転さ
れ三回戦で敗退しましたが、明日は久し振りに好調な早稲田実業が登場します。相手はこれも実力
のある日大山形高校ですが、是非、勝利して準決勝に駒を進めて欲しいと思っています。

  朝、地下鉄の新宿御苑駅で一時間ほど駅頭宣伝をしました。お盆休みの影響か乗降客がいつもよ
りは少ない気がしました。朝から蒸し暑く、汗びっしょりになりました。

  夜は、代々木で中華料理屋を開業した知り合いの店で妻と共に食事をしました。知り合いは13
年前に上海から日本に洋服関係の勉強のために留学し、その後、日本社会に溶け込みさまざまな仕
事をしていました。この間、カナダ出身の技術者と結婚、二人の子どもももうけましたが、数ヶ月
前に同じ上海出身の方から代々木の店を譲り受けて開業したものです。私は彼女が日本に来た当初
から知人の依頼で「身元保証人」になっていますが、実に真面目な努力家です。開店にあわせて上
海から両親が日本に来ていますが、両親とは、以前上海で会ったことがあります。久し振りに会う
ことが出来ましたが、随分元気そうでした。日本で活躍している娘の事を大変誇りに持っているよ
うでした。


 8 月 15日 (火曜日)

           今日は 「敗戦記念日」。小泉首相は靖国参拝を強行。


  今日は61回目の「敗戦記念日」。早朝、小泉首相が靖国神社に参拝をしました。参拝後の記者
会見では、相変らず物事を単純化し、詭弁を弄して自分の行為を正当化しています。「郵政民営化
選挙」に見られたように、多くの国民がこのようなスローガン的行為にいとも簡単に同調していく
傾向にあるのがよく分かります。僅か61年前に2度と経験してはならないあのような辛酸を嘗め
ながら、そのことをもう上手に忘れて、北朝鮮に対抗するためには先制攻撃も辞さずとか核武装も
場合によって必要だなどという「馬鹿げた声」も出始めていますが、次第次第にこのような動きが
一定の世論を形成していくことに寒々とした恐ろしさを感じます。

  ● 朝日新聞に載っていた川柳
    「ひとりだけはゃぎまわれるお幸せ」「参拝後どんなもんじゃいなどと言え」

  夕方、四谷三丁目の「丸正前」で一時間ほど演説をしました。今日の小泉首相の靖国神社の参拝
について言及し、また、9月下旬から開かれる臨時国会で審議が予定されている憲法改悪のための
「国民投票法案」や新たに提出されるかも知れない「教育基本法改正法案」について強く批判しま
した。


        
       8月13日に墓参りした時のスナップ。            母が入所している特別養護老人ホームの「長寿番付」。
        もうすぐ101歳になる私の母親とひ孫、孫。                母は、8月24日の誕生日で101歳。
            ひ孫とはちょうど100歳の年齢差がある。         一年半前から最高齢の 「東の横綱」 になった。


 8月 10日 (火) から 14日 (月)

         母親の見舞いを兼ねて、八戸市に行ってきます。

  今日から14日まで、妻と娘の三人で私の母親が住んでいる青森県八戸市に行ってきます。一年
ぶりです。母親は10数年前から、兄の家のすぐ近くにある特別養護老人ホームに入所しています。
1905年(明治38年)8月24日生まれですから現在ちょうど100歳ですが、もう10日ち
ょっとで101歳になります。特養ホームに年齢順の「番付表」がありますが、一年半ぐらい前か
らめでたく「東横綱」に昇格しました。最年長です。耳がほとんど聞こえなくなりましたが、その
他は取りたてて悪いところもなく、とても元気です。


 8 月 8日 (火曜日)

             拉致問題、「 あわせ聴けば明るく、偏れば暗し 」 


  私の同僚で北区議会議員の福田実さんが活動報告の中で韓国の金元雄・国会議員が拉致被害者の横
田滋さんに宛てた書簡を紹介していました。

  「あなたのお嬢さんとご家庭に降りかかった不幸に対し、深い哀悼の意表します」
  「お嬢さんの不運な生を哀れむ父の情は、痛いほど胸をえぐります」
  「人権問題は、人類文明が追求しなければならない不変的価値です。しかし、日本社会は一面的な
人権意識しか持っていないような印象を与えています」
  金議員はこのように指摘した後、戦争中に数十万人にのぼる朝鮮人がむりやり連行され、また、数
百万人が強制労働に動員された述べ、
  「過去に日本帝国主義者たちによって強制動員された数百万の朝鮮人のうち、相当数がいまだに戻
れずにいます」
  「このように、韓国にはいまだに数万人の゛めぐみ゛がいます」
  「横田さんが韓国国民に対してめぐみさんの拉致に対して関心を持つように願うのと同じように、
強制連行された数十万の朝鮮人゛めぐみ゛の家族らも、日本国民に対して関心を持つように願ってい
ます」
  このように金議員は、横田めぐみさんに降りかかった不幸と救出に奔走する両親や関係者に深く共
感しながらも、私たちに対して歴史の全体像を直視するように訴えているのです。

  去年、『まなぶ』という月刊誌で朝鮮人強制連行真相調査団事務局長の西村昭さんは次のように指
摘しています。
  「2003年、アメリカ公文書館にあった強制連行被害者の一部約40万人の名簿が韓国で公開さ
れ、国際的な大ニュースになりましたが、日本では全く報道されませんでした。南北朝鮮に中国、フ
ィリピン、オランダ、アメリカ、日本(民間団体)も加わって強制連行についての国際会議が毎年開
かれていますが、これらも全く報道されていません」。

  横田めぐみさんを初めとする北朝鮮による拉致の真相は徹底的に究明されなければなりませんが、
同時に、僅か半世紀余り前、日本の侵略者たちが朝鮮、中国、アジア各国で何をしたのかということ
について、私たちは余りにも無知であり、疎すぎるのではないでしょうか。
  福田区議はチラシの中でこう結んでいます。「あわせ聴けば明るく、偏れば暗し」。


 8月6日(日曜日)

       「徴兵もあながち悪とは言え切れず〜」 という朝日歌壇の歌。


  今日は61回目の「ヒロシマの原爆記念日」です。テレビで広島の平和記念式典の中継を見ていて、
胸が詰まる思いがしました。今日から始まる高校野球に出場する広島県代表の如水館高校の選手たち
が甲子園から広島の方を向いて黙祷する場面も映し出されていました。ただ、テレビ中継なので事実
は不確かですが
他の高校の選手たちはほとんど同調していないようだったので、残念に思いました。

  私はこれまで何度もヒロシマの式典に参加しました。三人の子どもたちも二年に分けて連れて行き
ました。しかし、年と共に世界で初めての未曾有の惨事も年と共に次第に風化されてきていることに
ついては、本当に残念に思っています。

  今から30年も前のことになりますが、朝日新聞の「歌壇」に次のような歌が載せられました。
  心を揺さぶる叫びにも似た歌でした。70歳を過ぎた女性の作品です。
「 徴兵は  命かけても阻むべし  母・祖母・おみな  牢に満つるとも 」

  つい先日の7月31日にその同じ「朝日歌壇」に
「 徴兵も あながち悪とは言え切れず 地べたに座る 若者見れば 」
という歌が選ばれて掲載されていました。驚いてしまいました。作者の意図は、単に若者のだらしな
い態度に対する憤慨の気持ちでだけであったとしても、しつけのために「徴兵もあながち悪くない」
という発想は「全くタチの悪い冗談」としか言えようがありません。

  言うまでもなく「徴兵」とは青年を軍事訓練に駆りだし、訓練を通して青年を単なる闘いのための
道具にし、人殺しを強制することをそもそもの目的にしています。行儀のいい青年を育成する目的は
徴兵制のどこにもありません。また、物分りがよく、行儀のいい青年は徴兵を免除されたとか、徴兵
期間が短縮されたとか、戦場に派兵されるのを免れたなどという話は、古今東西、聞いた事もありま
せん。「徴兵もあながち悪とは言え切れず〜」。この人は、自分の子どもが徴兵され、戦場に送り込
まれて人を殺し、自らは絶えず命を落とす状況に投げ出されることになったとしても、「あながち悪
いことではない」とでも思っているのでしょうか。

  戦後61年。今日は、今も苦しみ続けている人がいっぱいいる「ヒロシマ・原爆記念日」。
  幾ら戦争の風化が進んでいるとは言え、「青年をしっかりした人間に育てるために軍隊にぶち込み
たい」という歌が読まれ、しかも、伝統のある「朝日歌壇」に選ばれて全国の読者に紹介されるとは、
一体、どうしたことなのでしょうか。いかに忘れっぽい国民性とは言え、「しつけの場所」と「人殺
し訓練の場所」を一色単にするとは、あまりにも悲しむべき発想です。


● 8月3日 (木曜日)

       『地方議会の任務と役割」 について研究会が開かれました。

  今日午後一時から全国市議会議会が主催して「第一回・研究フォーラム」が日比谷公会堂で開催さ
れました。テーマは「地方議会と市民参加」です。新宿から出席したのは私一人でしたが、全国各地
から市議会議員や議会関係の職員が出席していて、会場はほぼ満員でした。
  まず、「分権時代と二元代表制」という課題で早稲田大学大学院教授の北川正恭さん(前三重県知
事)が基調講演をし、また続いてパネルデスカッションが行われ、コーディネーターの礒崎初仁(中
央大学業教授)、バネラーの飯尾潤(政策研究大学院教授)、世古一穂(金沢大学教授)、中西晴夫
(日本経済新聞編集委員)、中森慎二(四日市市議会議長)がそれぞれこれまでの研究成果や実体験
に基づき貴重な報告をしました。内容の濃い集会でとても参考になりました。

  最近、北海道の夕張市が「財政再建団体」に転落したことが話題になっています。自治体として倒
産したということですが、自転車操業的な財政運営をしていた事が判明しています。このような財政
に実態について、夕張市議会の議員たちがどのような対応をしたのか問題になっていますが、「議会
の役割」という見地から充分に検証してみる必要があると思っています。市長の説明や市長が提出す
る議案にただ単に賛成するだけでは議会の役割を果たしたということにはなりません。どこの自治体
でも、本来、議会が果たすべき役割を充分果たしていないのではないかという批判がありますが、今
日の「研究フォーラム」に参加して、改めて私自身も議会や議員の役割・任務を、自分の問題として
きちんと受け止め果たすべき任務を遂行していかなければならないと痛感しました。

                       
          
     日比谷公会堂で行われた全国市議会議長会主催の「研究フォーラム」

 
 昨日、東京清掃新宿清掃東支部、新宿西支部の「解散大会」が相次いで行われましたが、これを受
けて今日、「東京清掃労働組合新宿支部」の結成大会が新宿清掃事務所の大会議室で開催され、新組
織が発足しました。私は、この歴史的ともいえる「結成大会」に出席して挨拶する機会がありました
が、さまざまな課題を抱えている清掃事業について、新組織が働く者の立場にたち、区民の意向をき
ちんと受け止めて積極的な役割を果たすように要請しました。


● 8月 2日 (水曜日)

         清掃事業に従事する職員の組合が新たに結成されます。

  新宿区をはじめとする23区の清掃事業は、今年4月から職員の身分が東京都から各区の職員に
切り替わり、完全に区に移管になりました。これに伴いそこで働く人たちの労働組合である東京清
掃新宿東支部と新宿西支部も一本化することになり、今日、両支部で解散のための臨時大会が開か
れました。同じ時間の開催だったので、私はとりわけ馴染みの深い新宿東支部の方の大会に出席し、
挨拶をしました。解散大会ですから、何となく淋しい感じもしますが、明日、東西両組織が統合し
た新しい「東京清掃新宿支部」が結成されるので、発展的な解消ということになります。
  いま清掃事業は、さまざまな課題を抱えています。つい先頃、23区の区長会は廃プラスチック
を可燃ごみとして集めて清掃工場で燃やしてしまうという実に不可解な方針を決定しましたが、こ
の決定の是非や家庭ごみの有料化などはとりわけ重大な問題です。清掃事業に関わる職員で構成す
る新しい「新宿支部」が、自分たちの労働条件はもとより、区民の気持ちを組み込んで廃プラ焼却
問題や家庭ごみ有料化などの課題についても積極的に活動していくように強く期待しています。

  夜、大京町の中心部に建設される建物の説明会があったので出席しました。工事現場の解体工事
は既に終了していますが、随分乱暴なやり方をしたので、住民からは強い非難の声が出されました。



        ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                          ( 8月以前の分は、この冒頭に記載してある該当の月をリンクしてご覧ください。)