東海道10日目 概略版
赤坂〜新安城 2001年7月15日
今回は、歩きよりも大橋屋での宿泊がメインです。歩きに関しては、気温35度、歩いていて木陰に座り込むこと数回(私の他にも数人見かけました)、これで25キロ歩くには、まさに耐久ウォークです。
大橋屋特集
9日目の終着であった赤坂宿の大橋屋。せっかく東海道を歩いているなら、こういうところに泊まるのが粋である。10日目の歩きの前日に大橋屋に宿泊。宿泊できる部屋数は6部屋あるが、街道沿いの昔ながらの3部屋はエアコンがないので夏場は見学のみである。エアコンのある部屋もふすまで仕切られているだけなので、相部屋とはしないで、現代では1組限定である。土曜日に一人だけで宿泊するのは、宿には迷惑な贅沢なのである。料金は一人でも割高にはならず1泊2食で1万円。筆者が写っている写真は、豊橋の萩さんの撮影である。
食事は1階の大広間。とろろ汁は丸子の丁子屋とは違った味わい。風呂は2001年6月に改装したばかりで、きれいな浴室の中に殿様が利用したような上湯殿風。タオルやマッチも旅の想い出に持ち帰った。昔の風情を残しながら、現代の営業努力もしているところが気に入った。
大橋屋と旧東海道 | 2階にいるのは筆者 | なぜか落ちない俵 | 2階へ | 1階へ |
昔ながらの部屋 | 昔ながらの部屋 | 宿泊した部屋 | 宿泊した部屋 | 広重画を彷彿 |
夕食 | 朝食 | 風呂 | 風呂 |
タオルとマッチ |
一里塚
今回歩いた距離は約25キロ。長沢一里塚は2005年に新しくなった。藤川も2001年の時とは違うものになっている。一里塚は、下の写真の他に、岡崎宿内(81番目)と矢作川を越えた辺り(82番目)にあったようだが、現在は碑などはない(と思われる)。
77.長沢('01) | 77.長沢('05) | 78.本宿 | 79.藤川(北東側) |
79.藤川('01) | 79.藤川('03) | 80.太平 | 83.尾崎 |
赤坂宿〜本宿
浄泉寺は、大橋屋より少し江戸よりにあり、境内の大ソテツは、広重の「赤坂」に描かれたものと伝えられる。国道1号の歩道には、写真では分かりづらいが、農作業車専用道と書かれている。本宿は間の宿である。
尾崎屋 | 浄泉寺 | 農作業車道 | 本宿 |
藤川宿
写真の駐車場は四〇〇年祭を見込んで造られたと思われる新しいものだが、日曜の昼に無料にもかかわらず1台も駐車していなかった。古い家並みも見られる。藤川宿脇本陣跡は資料館になっている。無料であるが無人でもある。東海道で一番小さな資料館ではないだろうか。
駐車場 | 銭屋 | 藤川宿資料館 | 松並木 |
岡崎宿
岡崎宿を通ったのは、午後2時〜3時くらい。気温は35度を越えていると思われる。歩いていて、これほどカキ氷が食べたいと思ったことはかつてない。街の飲食店のウィンドウを探したが見つからなかった。二十七曲り、最初のうちはちゃんと旧道を歩いていたが、現存しない旧道のあたりから、暑さもあり、どうでもよくなり岡崎城や八丁味噌蔵のあたりも立ち寄っていない。写真も少ない。機会があったら、もっと涼しいときに訪れてみたい。
二十七曲りの碑 | 京染・呉服屋 | 矢作川 | 出合之像 |
矢作橋を過ぎてしばらくすると曇ってきたので、歩くスピードを上げた。知立まで歩く予定であったが、缶ジュースにより冷却を図っても身体の熱が冷めなくなってきたので、新安城までとした。後で考えると、熱射病ではなく、日焼けによるほてりであった。この気温では、ここまで歩けただけでも充分である。
新安城は名鉄の特急も停車する(全てではないが)。歩きとは別件だが、この名鉄の車窓からの眺めは、けっこうお気に入りとなった。写真のように時速120キロ(これ以上のスピードを出しても表示は120までのようだ)で、田園や山間を走り抜けるのは、なかなか良い。指定席でなければ、普通のきっぷで乗車できる。
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