α社でも ご多聞に漏れず、会社のためなら違法行為も厭わないというツワモノがリーダーシップを発揮している というケースが散見された過去がありました。


 時代の要請もあり、α社でも コンプライアンスが重視されるようになり、コンプライアンス室が設置され、グループ全体の啓蒙活動を行うようになりました。
 α社の製品や活動に関連する法令の改正があれば それを周知するのはもちろんのこと、社会で起こった様々な法令違反はじめ コンプライアンス上問題となる事例を α社の製品や活動また社会人としての行動に沿った形で 丁寧にわかりやすく解説をし、対処法を例示してくれていました。


 毎月4件ほどの事例をメールで管理職に通知すると同時に 掲示板にも掲示し、誰でも閲覧することができるようになっていました。
 管理職として 担当部署内で コンプライアンス問題を どう説明して 問題発生の未然防止をどう図るかは 結構悩ましい問題ですが、コンプライアンス室から紹介の事例から 業務や日常生活に関係するものを選んで部署内で要点を紹介することで、限られた時間の中で コンプライアンスへの理解を深めることができました。


 さらに 毎月紹介の事例・対処法は、件数がまとまった段階で 冊子にもされ 索引もつけられて、電子掲示板にアクセスできなくても 必要な情報が得られるようになっていました。


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