| 文 化 | 東京港区 中国語サークル 北京倶楽部 |
非誠勿擾 2 ★★★★★
前作では、恋の舞台となった北海道がこの作品をきっかけに中国人観光客の誘致に大成功したことでも有名になりました。
今回は、北海道から戻ったその２年後の秦奋（葛优）と梁笑笑（舒淇）の物語。
前回の軽やかなラブコメディとは趣きを一転、コメディながらも内容は若干重めで随分シニカルです。
前回が「アラサー向きラブコメディ」なら、今回は「アラフォー向き人生ラブコメディ」でしょうか。悪くない意味で、なかなか裏切られた感じです。
人生限りのあるもの、みんな大切にしようね、という結構深いメッセージがあるのかもしれません。
ヒットメーカーの馮監督だけに、導入の摑みはやはり完璧です（笑）。雨が止んで濡れた道を、白い花で飾られた馬車と黒塗りの高級車に、英国風にドレスアップした女性と、やはり正装の男性の一群が走り抜けます。まさに結婚式かと思いきや、馬車から降り立った花嫁らしき女性のドレスが黒色…。“離婚式”の開幕でした…。今回の主な内容はは、“離婚式”“お試し婚”“告別会”。
離婚や、“告別会”では死が題材になっていたり、正月映画としてはタブー視されそうなテーマですが、さすが馮監督と葛优ならではの巧みな台詞回しで淡々と観念的に語っています。
ストーリーは
北海道から戻ったふたり、４８歳にもなる秦奮は、笑笑ほど愛せる女性はいないと思っている。だから、すぐにでも結婚したい…。でも、梁笑笑は、秦奮に好感は抱いているものの、情熱的な愛情は感じられない…。そこで相談の末、まずは試婚（お試し婚）で試してみることに。海南島のリゾート地三亚で、しかも、そろそろ倦怠期を迎えた夫婦の結婚生活を実体験してみようと…。
ふたりは果たしてハッピーエンドを迎えられるのでしょうか…。
相変わらず台詞が効いています。
友人の江香山（孙红雷)と芒果（姚晨）の離婚式で、司会役の秦奮が式典の中で上げた風船に下げた垂れ幕のスローガンが振るっています！
「离了还是好朋友(別れても友だち）」
別れる友人への祝辞が
「散买卖不散交情（事業は解散しても、友情は消えない）」
なるほど、ですね…。
友人江香山に癌が見つかって余命幾ばく、秦奮に相談しようとして江香山が秦奮との関係を
「我们就是知心不换命，能托孤不能托妻的朋友。（俺たちは気心は知れてるけど命まではお互い求めない仲だ。そして子供のことは托せるけど妻のことは任せられない親友だろ）」
そう、どんなに仲がよくたって、死ぬときは誰でもひとり。託すべき妻とは、もう離婚してますしね（笑）。
普通は知心换命ですものね。
そして、秦奮が笑笑にプロポーズする台詞が
「一辈子很短，我愿意和你将错就错。（人間の一生なんて短いものさ。だから俺はお前と将错就错（間違いを、そのまま押し通したい）したいんだ）」
秦奮は前回同様、全然お洒落じゃなくて、子供っぽいかと思えば、やけに現実的な言動をとる…。
でも、葛优が演じると、すべて反対のメッセージになるから不思議です。
大人には、面白い映画です。
ふたりは果たしてハッピーエンドを迎えられるのでしょうか…。
相変わらず台詞が効いています。
友人の江香山（孙红雷)と芒果（姚晨）の離婚式で、司会役の秦奮が式典の中で上げた風船に下げた垂れ幕のスローガンが振るっています！
「离了还是好朋友(別れても友だち）」
別れる友人への祝辞が
「散买卖不散交情（事業は解散しても、友情は消えない）」
なるほど、ですね…。
友人江香山に癌が見つかって余命幾ばく、秦奮に相談しようとして江香山が秦奮との関係を
「我们就是知心不换命，能托孤不能托妻的朋友。（俺たちは気心は知れてるけど命まではお互い求めない仲だ。そして子供のことは托せるけど妻のことは任せられない親友だろ）」
そう、どんなに仲がよくたって、死ぬときは誰でもひとり。託すべき妻とは、もう離婚してますしね（笑）。
普通は知心换命ですものね。
そして、秦奮が笑笑にプロポーズする台詞が
「一辈子很短，我愿意和你将错就错。（人間の一生なんて短いものさ。だから俺はお前と将错就错（間違いを、そのまま押し通したい）したいんだ）」
秦奮は前回同様、全然お洒落じゃなくて、子供っぽいかと思えば、やけに現実的な言動をとる…。
でも、葛优が演じると、すべて反対のメッセージになるから不思議です。
大人には、面白い映画です。
脚本：
出演；
馮小剛
王朔
葛優
舒淇
孙红雷
姚晨 etc.
