東京港区 中国語サークル 北京倶楽部

「何でもあるのネッ」っていう時は、「什么没有哇? 」「什么都有」


本日は第5課の「列挙」、つまり、アレやコレ、それからソレも…という具合に、いろいろ並べて述べる時の表現を広東料理店での課文テキストを基に学習しました。「列挙」は日本語や英語の思考方法とほとんど同じ。人類、行動基準は言葉は違えど変わりません。課文を引用しながら、簡単におさらいしておきます。

大卫: 哇, 颜色好鲜艳有红的、白的、绿的我都要流口水了。
方冰: 看把你馋得! 今天专门请你吃广东菜, 一定让你赞不绝口。
大卫: 那我就不客气了! 我来看看广东菜里都有些什么。
方冰: 什么没有哇? 天上飞的, 水里游的, 地上跑的, 广东人几乎没有不敢吃的。什么蛇啦、龟啦、鸟啦, 统统都可以做成美味。
大卫: 不听不知道, 一听吓一跳。蛇也能吃吗?
方冰: 怎么不能吃? 蛇肉香, 很有营养, 对人的身体有益。

(大卫: わぁ、色鮮やかだなぁ! 赤いのもあれば、白だろ、緑色のもある…、オレもうヨダレが落ちそうだよ。
方冰: でしょう?あなたったら、今にも齧りつきそうじゃないの。今日は特に広東料理をご馳走しようと思ったのよ。きっと絶賛していただけると思うわ。
大卫: それなら僕ももう遠慮しないよ。どれどれ広東料理には何があるのかな。
方冰: ないものなんてないわよ。空飛ぶもの、水中で泳ぐもの、地上を駆け回るもの、広東人はほとんど食べないものはないわ。蛇でしょ、亀でしょ、鳥でしょ、みんなご馳走にしちゃうのよ。
大卫: 聞かなきゃ知らなかったけど、いったん聞いたら驚愕だね。蛇も食べれるの?
方冰: なぜ食べられないのよ? 蛇肉は舌触りなめらかでおいしいし、それに栄養だってあって身体にとてもいいのよ。)

青字で表示した箇所が「列挙」の表現です。

1)主語や目的語の名詞を並列、列挙しているのが、最初の3つ。
 有红的、白的、绿的…(“”の後には“菜”が省略されています)
 天上飞的, 水里游的, 地上跑的, 广东人几乎没有不敢吃的。(“”の後ろには“东西”が省略)
 什么蛇啦、龟啦、鸟啦, 统统都可以做成美味。
 (“たとえばエーと、~とか”と言いたい時、頭にまず“什么”を付けて、“エーとたとえばねぇ”という感覚でこれからいくつか例を挙げることを喚起します。これは、結構使えます。)

2)述語になる形容詞や動詞を列挙する場合が、4番目の例です。
 蛇肉香, 很有营养。
 又~又~、还~=“~だし、また~で、さらに~だ
 ~の述語部分が列挙したい部分です。~の部分は形容詞、動詞が入ります。もう一つ例を挙げると
她又高又苗条, 还长了一张漂亮的脸蛋儿。
(ta you gao you miaotiao, hai zhang le piaoliang de liandanr)
=彼女は背も高くてスラッとしていて、その上、顔もきれいだ)

そして、いろいろ挙げて、「何だってあるわよ」という時は
表題にもある「什么都有」で正しい。
でも、日本語でもよく言うでしょ?「ないものなんてあるわけないじゃん」こんな否定形を使った肯定の強調表現。「什么都有」をもっと強く言いたい時には「什么没有哇?」(直訳すると、何かないものあるっていうの?)
例を挙げると、このように使います。
家里什么没有哇? 你还要花钱买这么多东西回来!
(jiali shenme meiyou wa ? ni hai yao hua qian mai zheme duo dongxi hui lai
=家には何だってあるじゃないの? それなにまたお金使ってこんなにたくさん買ってきちゃってぇ、もう!) 
什么没有哇?」覚えておくと便利です!!

でも要注意!
什么也没有」「什么都没有」は、意味がまったく逆! 「何一つない」「何にもない」です!!
間違えないでね!! 疑問文にすることがミソです。


ついでに、もう一つ。日本人には文法的にちょっと理解しずらかったのが、課文最初の方に出てきた方冰のセリフ。
看把你馋得!です。
看把+(人を示す代名詞)+形容詞+得
面と向かって相手の表情や態度などの様子を、からかいの気持ち、思いやり、ねぎらいの心情を込めて言う時にこういう言い方をするそうです。