你硬着头皮试一试嘛……思い切って試してご覧。
今日は「中級」にまた新たな同学が加わりました。学生時代に交換留学生として、何と故毛沢東の故郷、湖南で学び、その後一年、北京の大学で勉強した経験をお持ちのXさんです。湖南と聞いて、林老師もびっくり。「湖南って、外国人あんまりいないでしょ?」「そう、誰もいなかった。最初は中国語が全然わからなかったし、周囲の中国人たちは私のことを外国人だと認識していないから、何で言葉が通じないんだって(笑)。でも、それで世の中から怖いモノがなくなっちゃいました(笑)。」こんな風な内容を、もちろん中国語で。そうそう、Xさん、今日のテーマの「中国の食」についても、「湖南菜蛮辣, 开始的时候儿怎么也吃不来, 但渐渐儿吃上瘾。现在很喜欢了」
さて、今回も前回に引き続いて、課文は広東料理の話「天上飞的, 水里游的, 地上跑的, 广东人几乎没有不敢吃的」 から。中国語を勉強しているとよく遭遇する広東人の食へのこだわりが会話のテーマでした。
課文の最後の2行をおさらいしておきましょう。
大卫: 既然美食家都这么说了, 那我就非尝尝不可了。不过, 蛇就算了吧, 我心里有点儿害怕。
方冰: 唉, 你就硬着头皮试一试嘛! 没准儿一吃就上瘾呢。
(大衛:グルメがそう言うんなら、それじゃあ食べてみないわけにはいかないな。でも…、蛇はいいよ。ちょっと怖いよ。
方冰: あら、とにかく騙されたと思って食べてみてよ。食べたらきっと、病みつきになっちゃうかもよ(笑)。
この2行、なかなか内容の濃い句子です。
この中から、以下5つの表現方法をおさらいしておきたいと思います。
1)既然~、就~。
接続詞“既然”(~であるからには、~である以上)は、複文の先行する文に用いて,すでに実現したか、もしくは確実となった前提を述べ、後続の文で前提に基づく結論を述べる場合に用います。.多く,“就、也、还”などと一緒に使います。
たとえば
您既然这么说, 我就不客气了。
(あなたがそうおっしゃるなら、遠慮はやめましょう。※料理を勧められた時などの返答に応用すると便利な表現です。)
既然你一定要去, 我也不反对。
(あなたがどうしても行くつもりなら、もう僕は反対しないよ。)
2)非(得)~不可。
“どうしても~しなければいけない”という意味。一般に“不可、不行、不成、才行”などと一緒に使います。
林老師が挙げた例文はたとえば
今天我非得把这件事给你说好不可。
(今日はあなたに、この事をちゃんと言っておかなければならないわ。)
明天我非去大阪不可, 所以不能参加这次会议。
(明日は大阪に行かなきゃならないから、今度の会議には出られないよ。)
干这活儿非得仔细才行。
(この仕事は何としても綿密にやる必要があるんだ。)
※林老師曰く
「“~しなければいけない”という表現には、“要”“得”“应该”…と、いろいろありますが、“非(得)~不可”を使った方がより決然とした感じ、より強い気持ちを表しています。普段の友達同士の会話でもよく使いますよ。」
3)硬着头皮~
“いやいやながら.いやだが思い切って、無理を押して”というような意味で副詞的に使います。
たとえば
我硬着头皮把这碗苦药喝下了去。
(私は嫌だったけれど思い切って、その苦い薬を飲み干した。)
未尝先厌不能知道味道的, 你硬着头皮尝一尝嘛!
(食べず嫌いじゃ味はわからないわよ、さあ、とにかく思い切って食べてみて!)
※“いやいやながら、むりやり”には【勉強, よく重複して勉勉强强(mianmianqiangqiang)】という詞が思い浮かびますが、こちらは、どちらかというと人から強要されてむりやり、いやいやながら~をする、という場合に使います。
硬着头皮~の方は、同じ“いやいや”でも、人から強要されてやりたくないわけではなく、自分では思い切ってやった方がいいと内心感じている、もしくはやりたくないがやる必要、義務を感じている、体調など状況は厳しいが無理を押してでもやろうとしている場合に使います。
硬着头皮と同様に、“硬是”“硬要”もよく使います。
たとえば
她发了高烧, 所以大家让她不去, 但她硬要去。
(彼女は高熱を出したので、みんなは彼女に行くなと言ったが、彼女は頑として行くと言い張った。)
4)没准儿~≒不一定
ひょっとして南方や台湾でよく使う言い方かもしれません。“たぶん”“おそらく”という意味で使います。
たとえば
没准儿今天他不来。
(きっと今日は彼、来ないよ。)
5)上瘾≒クセになる、ハマる、病みつきになる。
こんな風に使います。字面からはとっつきにくそうな感じがしますが、覚えておくとなかなか使える単語です。
湖南菜太辣, 不过她最近吃上瘾了。
(湖南料理はすごく辛いけど、最近彼女はそれが病みつきになってしまった。)
最近我吃上了瘾越南菜。
(最近はベトナム料理にハマってるの。)
看小说看上了瘾, 连饭都忘了吃。
(小説にハマって、食事も忘れるほどだ。)
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