東京港区 中国語サークル 北京倶楽部

【程度補語】 他开车开得非常稳健…彼の運転は非常におだやかです

今日は、動詞】【形容詞】を“”を使って修飾する【程度補語】と呼ばれてる表現を勉強しました。
おさらいする前に、ちょっと中国語の文法を整理しておきたいと思います。

そもそも、言葉は万国共通、【モノ】、【コト】と、その【状態】と【変化】を示すものに集約されます。人間がコミュニケーションに必要な言葉って、結構単純なんですね、余計なことを考えなければ・・・。

その言葉は【主語】+【谓语(wei yu)=述語】で構成されています。
主語】は多くの場合、【名詞】及び【名詞】的句子(センテンスといってよいかも)で構成されます。たとえば
我是日本人。(=わたしが主語、是日本人が谓语ですね)
他学习汉语。(=彼が主語、学习汉语が谓语)
那件衣服很漂亮。(那件衣服が主語、很漂亮が谓语)

一方、【谓语(wei yu)=述語】は上記例文のように、基本的に【動詞】、【形容詞】で構成されています。(【動詞】が他動詞の場合は、宾语(bin yu)=目的語を伴います。たとえば学习汉语汉语は目的語です)。
ここまでは、日本語も含めて各国語の共通事項です。

中国語は日本語の動詞や形容詞のように5段活用やら7段活用やら語尾変化しません。英語のように現在、過去形の概念もありません。
そのかわり、それぞれ【名詞】【動詞】【形容詞】の状態などの修飾には、“”“”“”(発音はどれも同じ)を使います。

名詞】を修飾するときは、“”で繋ぎます。たとえば
我的手机(私の携帯)
所謂、日本語の“”ですね。

動詞】【形容詞】を修飾するときは、
1)副詞的に【動詞】【形容詞】の前に修飾語を置くときは、“”。たとえば
会议全场一致地通过了决议。(会議は満場一致で決議を採択した。“通过”という動詞を全场一致という修飾語で副詞的に形容しています。
2)【動詞】【形容詞】の後ろに修飾語を置いて、その状態の意味を補う働きをする場合は、“”で繋ぎます。たとえば、
他起得早。(彼は起きるのが早い。“起(qi )”=「起きる」という動作の状態が“早(zao)”=「早い」)
听得懂。(聞いてわかった、聞き取れた。“听(ting )”=「聞く」という動作の結果、“懂(dong )”=「わかる」)

2)の【動詞】【形容詞】の後ろに置いて、動作、状態の意味を補う働きをするものを、それらを補う言葉ということで【補語】と呼んでいます。
補語】には以下5つあります。

a)程度を表す【程度補語
たとえば、他写字写得不错。「彼は字が上手い」

b)可能を表す【可能補語
たとえば、这点儿东西拿得了。「これくらい持てますよ」

c)結果を表す【結果補語
たとえば、他汉子写错了。「彼は漢字を書き間違えた」

d)動作、行為が時間的に~続いた時間を表す【時間補語
たとえば、学习一年。「一年勉強した」

e)動作の方向を表す【方向補語
たとえば、他回来了。「彼が帰ってきた」


この中で、“”で修飾語を繋ぐのは、程度補語】【可能補語です。
前置きが長くなりましたが、今日勉強したのは上記の中のa)【程度補語】
動詞や形容詞の後ろに“”置いて、さらにその動作、状態の程度がであると形容する表現です。したがっての部分は、状態や程度を表す形容詞が来ることが多い。たとえば、

他开车开得非常稳健(ta kai che kai de tebie wen jian)
「彼のクルマの運転は非常におだやかだ)」

英语他说得很流利(ying yu ta shuo de hen liu li)
「英語を彼は流暢に話す」

上記の反対、つまり否定は“”を使います。
他开车开得不大稳健。「運転があまりおだやかでない」
でも、実際には、他开车开得粗暴「運転が乱暴だ」っていったほうが当たってる

英语他说得很不流利。「英語が全然ぺらぺらじゃない」
英语他说得不大流利。「そんなに流暢じゃない」
英语他说得不怎么样。「彼の英語、どうってことないよ」
と、程度の違いもこう言い換えることができます。

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