非他不嫁, 非她不娶……彼じゃなきゃ、彼女じゃなければ結婚なんて考えられない!
今回は
非~不~の構文をおさらいします。
表題の“非他不嫁, 非她不娶” は
「他でなければ、嫁に行かない 她でなければ貰わない」という意味でしたね。
“非”を使った言い方は、一見書面語のようですが、口語でも結構使えますので、是非マスターしておきたいものです。
1)“非”は、「……ではない.……にあらず」という意味です。ですから
似醉非醉、といえば「酔っているようないないような」
似懂非懂、といえば「わかったような、わからないような」。
さらに
2)“非~不~” いわゆる「二重否定」で、以下3)同様に強い意志や決意を表わす強調文になります。
“非他不嫁, 非她不娶” のように、「(他)でなければ、(嫁に行く)しない」
~でなければ、~しない と、前に条件を挙げて、後の動作の必要条件であることを表わします。
“非~”の後には必ず、“不”否定の述語が来ます。
これだけ覚えておけば、“不”を聞き逃しても大丈夫。
一番重要なポイントは、冒頭の“非”の後の言葉(“他”と、述語本体(上記例文の場合、動詞“嫁”です。
同様の例文を紹介すると
非他不可 「彼じゃなければダメなんだよ」
非看不可 「是非とも見ていただかねばなりません」
这件事非他去不行 「この件は、彼が行かなければ埒があきませんよ」
3)上記の応用で “非得(要)~不可(不行 不成)”
上記同様に、“非得”と“不可”で挟んだ~部分の強調を表わします。
「~しなければ、不可つまりダメだ」という意味です。
“非得”は、“得”省略されることもあります。また、“非要”でもOK。
例を挙げると
非得你去不可 「どうしたって君がいかなきゃダメだよ」
这病非得马上开刀不可 「この病いは、何としてでもすぐにも手術しねければなりません」
非得见他不行 「どうしても彼に会わなきゃいけない?」
※なお、“非得(要)”を使った上記例文は、“不可(不行 不成)”を省略しても使います。
たとえば、这病非得马上开刀 のように。
4)さらに3)の応用で、“非(得)~才行(成 好)”
「~してはじめて、~できる」という意味を表わし、3)同様に“非(得)”の後の~部分の強調文です。
3) “非得(要)~不可(不行 不成)”の、“不可(不行 不成)”部分を省略したものに、さらに才行(成 好)”を加えた形です。
ニュアンスは多少異なりますが、“非(得)”の後には、否定“不”を伴わない表現も存在することになります。たとえば、
干这活儿非得仔细才行 「この仕事はきっちりきめ細かにやる必要がある」
どうも、“非得”の後ろに“不可”(否定)をつけるか、“才好”(肯定)をつけるかは、表現の好みもありますが、このニュアンスを使い分けれれるようになれれば最高です…。
相手を行動を強く要請したり説得する場合、或いは一方的に強要する場合は、前者の“不可”、
相手をおだてて、その気にさせるときには後者、“才好”が効果的かもしれません。
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