東京港区 中国語サークル 北京倶楽部

「咱们一边走一边谈吧」


本日の「作文」はテキスト第2課「並列関係の複文2」でした。で、おさらいです。

上記標題「一边一边」、つまり副詞一边”を重ねた構文「一边A(動詞)一边B(動詞)」は「AしながらBする」、二つの動作(動詞が表わす)が同時に進行することを表わします。

この場合、主語が同じ場合(表題のように)と、主語が異なる場合があります。最初に、比較的使いやすい「主語が同じ」場合から整理しておきましょう。

1-a)他总是一边看电视一边做作业所以经常挨妈妈的骂
 (彼はいつもテレビを見ながら宿題をやっている。だからしょっちゅう母親に叱られている)

一边」は副詞ですから、その語順は必ず述語の前に置かれなければならない。「一边我看电视~」とは言いません。
※さらに、「一边A(動詞)一边B(動詞)」は同時進行を表しているので、語尾に「動作状態の変化」を表わす“”が付くことはほとんどない。

※ちなみに「動詞挨骂(ai2ma4 を受ける→叱られる)」は離合詞(間に何らかの語を含むことができる動詞)ですから、「母親に叱られる」は「妈妈的(妈妈の骂を受ける)」。「帮忙帮他的杧」と同様で、「帮忙他」とは言えない。

1-b)一边挥着手一边向他跑去
 (彼女jは手を振りながら彼の方へ走っていった)
一边A(動詞)一边B(動詞)」は進行を表わす表現ですので、ABの動詞には「現在継続」を表わす“”を付けることができます。
例文「手を振りながら走っていく」の主旨はあくまでも「向他跑去」。“”を付けた「挥着手」はその「走って行き方」を修飾しています。

※また下記のように“”は前後両方の動詞に付けることも可能です。でも少しニュアンスが異なることもあります。
一边听音乐一边看报纸(音楽を聴きながら新聞を読むという「新聞を読む」ことに主体がある)→新聞を読むとき、音楽をかけている
一边听音乐一边看报纸(ひたすら音楽を聴き、ひたすら新聞を読んでいる)→音楽も聴き、新聞も読む(主体は曖昧です)。


また下記のように、主語が異なる使い方もできます。
2)妈妈一边做饭,我一边给她讲刚才的话。
 (母親が食事の仕度をしているあいだ、一方で私は母に先程の話をした)
※中国語では「過去」という文法上の概念はないと考えたほうがよいでしょう。
上記例文は、場面によって「現在進行形」でも「過去のこと」でもあります。
でも、“”はつきません。
中国語は、5000年の文明を経ているだけに非常に柔軟な言語です。