花写真−ハッポウタカネセンブリ・ハツユキソウ・ハナイカダ


ハッポウタカネセンブリ ハッポウタカネセンブリ(リンドウ科)
八方高嶺千振、学名:Swertia tetrapetala var.happoensis

タカネセンブリより丈は大きいが、花の各部はより小さい蛇紋岩地変形植物。八方尾根特産種。
花冠は淡紫色で暗紫色の斑点があり、径7〜10mm、4裂して裂片の中ほどに1個の蜜腺がある。花期は7〜8月。
葉は対生で、3角状広披針形または狭卵形。
「千振」の名は、薬用に熱湯で振り出すが、千回振り出してもまだ苦く薬効もある、というところから。

撮影地:八方尾根
年月日:'06/ 8/ 2


ハツユキソウ ハツユキソウ(トウダイグサ科)
初雪草、学名:Euphorbia marginata

暑さの中、初雪の名が新鮮。北アメリカ原産。
葉は長楕円形をなし淡緑色、上方の葉は花弁状になり白い縁が鮮やか。花は白黄色だがあまり目立たない。

撮影地:切り花
年月日:'01/ 8/15


ハナイカダ ハナイカダ(ミズキ科)
花筏、学名:Helwingia japonica

5月頃、楕円形の葉の中央表面にぽつんと淡緑の小花をつけ、山林内の日陰にひっそりと生える。雌株と雄株の区別がある。
葉の中央に集まり咲く花を、筏に乗った姿にたとえこの名がついた。 生活色豊かな植物で方言も多く、ヨメノナミダ、ママコナなどの呼称もある。
四方に開いた葉や、爽やかな緑の若枝が、昔から文人や茶人に好まれている。
一見同じように葉の真ん中に花が咲くものに、ナギイカダ がある。

(追記)わざわざ遠くまで出かけて写したが、後日万博公園にも咲いていることを知りました。

撮影地:奈良御所・金剛山登山道
年月日:'00/ 5/14


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