第1日目その2 2000年7月9日(日) 晴れ 日本橋−内藤新宿−高井戸−国領


玉川上水緑道
高速道路下の甲州街道 玉川上水は、江戸町民の増加に対し飲用水を確保するため、多摩川沿いの羽村から四谷大木戸までの全長43キロの上水路であった。その跡地が部分的に緑道になっており、散策するのに良いコースである。

 甲州街道は新宿を出ると、高井戸までは国道20号を進む。しかし、この区間は頭上を首都高速4号線(写真左)が通っているので、歩いて楽しい道ではない。そこで私は玉川上水緑道を歩くことにした。甲州街道ウォークとして歩いたときは、初台の先から入ったが、緑道は山手通りと交わる交差点を横断してから左に曲がり数十メートルのところから始まるようである。

甲州街道マップ03

玉川上水緑道道供養塔 左の写真が緑道である。途中の公園でコンビニで購入したサンドイッチを食べた。ドリンクは飲茶楼。幡ヶ谷駅の辺りでは甲州街道から一旦大きく離れる。井の頭通りの手前で甲州街道方向に戻るのだが、私はまっすぐ進んでしまい、東北沢近くまで行ってしまったが、何とか笹塚の駅前には戻ることができた。笹塚から代田橋にかけても緑道が続く。代田橋から下高井戸にかけては国道20号を歩いた。
 後日、知ったことだが国道20号沿いの幡ヶ谷と笹塚の間くらいに道供養塔(写真右)がある。これは道路自体を供養することで交通安全を祈る全国でも珍しい供養碑とのこと。元は甲州街道ではなく、中野通りの延長線上の鎌倉道の供養碑であった。


下・上高井戸宿
 下高井戸宿と上高井戸宿は、負担を軽くするため、上下で15日ずつ受け持ち、両宿で一宿であった。元禄11年(1698年)に内藤新宿ができると、さらに客足は遠のいた。

甲州街道マップ04
 
現代の道標 下高井戸からは玉川上水第三・第二公園を歩いた。終点地点では甲州街道を間違わないようにしたい。国道20号上にあった首都高は中央道に向け進路を変えている。第二公園終了間際にかまくら街道と交差するが、その道で国道20号の左側の歩道にいくのも良いだろう。そこを横断したところに甲州街道で初めての一里塚跡(説明板のみ)がある。ただし、これは国道20号が日本橋から16キロの地点であることからここに建てられているようでもある。昔の本には、3番目が笹塚の駅近くで、4番目は桜上水の駅近くと記されている。なお、下高井戸の本陣跡は宗源寺の隣辺りで、上高井戸の本陣跡は環八通りとの交差点近くのようだが、私は未確認である。
 立体交差する環八通りを過ぎたところで、旧道は左写真の烏山市街への道を行く。


仙川〜国領
甲州街道マップ05

仙川一里塚跡現代の道標 甲州街道は仙川を渡った後、国道と合流。その先の仙川駅前のコンビニ前に仙川一里塚跡(写真左)がある。そこから2.5キロほど進むと左手に調布警察署、その先の旧甲州街道入口の交差点から旧道は左斜めの道(写真右の調布市街)を行く。午後4時少し過ぎたところであるが今日の歩きは国領までとし、国領駅から電車で帰宅した。スタート時、谷保くらいまで行こうと思っていたが、夏場は厳しい。冬なら寄り道しなければ、八王子まで行けると思っていただけに、暑さに弱いことは改善されていない。


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