第２日目その１　２００１年２月３日（土）　晴れ　戸塚−藤沢−平塚−大磯−小田原

戸塚宿
　昔の旅人は、一般的に１日約十里の行程であった。戸塚宿は日本橋から十里に位置し、鎌倉往還や大山道との分岐点でもあったため、大いに賑わった宿場である。

　今回も長距離ウォーク。昔の旅人に合わせ小田原まで歩く予定だが、２月ということで曽我梅林の梅まつりも始まっているので、そこに寄る計画もしたため（ただでさえ４０キロ超なのに無謀な計画）、早めの出発。午前７時１９分、戸塚駅に到着。前回は東口から入り帰路についたが、今日は西口から出て、神奈中バスセンターのところから東海道（国道１号）を歩き出す。

２００１年４月 吉田大橋より

　少し話がそれますが、戸塚の柏尾川周辺はサクラの名所です（写真右）。３月末から４月上旬に東海道を歩くのなら立ち寄っていただきたい。ちなみに横浜市内でサクラのお勧めは、桜木町近くから京浜急行の弘明寺にかけての大岡川沿いと、ＪＲ横浜線十日市場駅から環状４号を南下し、瀬谷の海軍道路にかけて道の両側に桜並木が８キロ以上続くコースです。　

　話を東海道に戻します。右手の戸塚消防署の手前に本陣跡。以前は明治天皇戸塚行在所の碑の方が目立っていたのですが、サクラの季節に訪れたときには、澤邊本陣跡の柱が建てられていた（写真左）。この写真ではよく判らないが、ここに住んでいる方の現在の表札も澤邊となっている。

　しばらく行くと右手に富塚神社、その先、左手ファミレス前に上方見付跡の碑（写真右）。大坂を登ると横浜新道からの国道１号と合流。左手にお軽・勘平戸塚山中道行の場碑。吹上の交差点を過ぎ、コナカの前後から右手に富士山が見える。左手には江戸から１１番目の原宿一里塚の説明板がある。原宿は神奈川県内を運転する人には交通情報でお馴染みの交差点である。クルマを運転していると不思議と、この原宿の交差点を過ぎると渋滞が解消することが多い。国道が藤沢バイパスと江ノ島方面へと分かれる手前左手の諏訪神社のある辺りから歩行者は左側の道を行き、そのまま県道３０号（戸塚茅ヶ崎線）に。

藤沢宿
　藤沢は、鎌倉時代から時宗総本山である遊行寺の門前町として栄えており、鎌倉・江ノ島・大山詣での人々で賑わった。

　藤沢バイパスとなる国道からそれたこの辺りは鉄砲宿という。バス停と交差点名になっているが、現在の地図を見るとその地名は使われていないようである。遊行寺坂を下る途中、右手に一里塚跡、しばらく行くと江戸方見付跡。途中の石段を登り遊行寺に入る。今日は節分ということで、準備が行われていた。大銀杏も葉がないといまいち。旧東海道も藤沢橋のところではなく、遊行寺橋（写真右）を渡ったようである。橋を渡ったところの左手に藤沢宿の看板。道（国道467号）は来た方から右へ。

　白旗の交差点手前の路地を右に入ると源義経首塚があるらしいが、私は未確認である。東海道は直進だが、白旗の交差点を過ぎると県道４３号に変わる。小田急江ノ島線を越えたところに上方見附跡。右側の歩道を進むと麺ロードその奥に日石三菱があるところ、直進が旧道の雰囲気のある道がある。私はそのとき持っていた本に従い県道沿いに進んでしまったが、左の道を行き引地橋を渡ると書いてある本（神奈川の東海道：神奈川東海道ルネッサンス推進協議会）もあった。右手のメルシャン藤沢工場の前に一見一里塚を思わせるもの（写真左）がある。時刻は９時２０分。

　羽鳥の交差点を過ぎると県道４４号。歩く人はそのまま気にせず直進。四ツ谷交差点で国道１号に合流。交差点を渡り左折、右手に大山道への追分（写真左）、そのまま直進し、交差点を渡ると一里塚跡（写真右）がある。

茅ヶ崎
　茅ヶ崎市に入ったところから松並木（写真下左端）が続く。途中、ＴＶＫハウジングプラザ茅ヶ崎でトイレ休憩。時刻は１０時９分。その手前の歩道橋からの富士山も良かったです。その後、道を下る間も富士山が見えます。茅ヶ崎駅が近づいてくると、その名も一里塚と言う交差点に一里塚（写真左から２番目）。鳥井戸橋からは左富士（写真左から３番目）が見えます。左富士といえば吉原が有名ですが、富士市では富士が見える区間が多いので、歩きながら富士の位置が分かっていますが、茅ヶ崎のは突然左に現れるので感動的です。
　新湘南バイパスと立体交差する手前の小出川の下町屋橋手前左側には、鎌倉時代の旧相模川橋脚。東海道は馬入橋で相模川を渡ります。時刻は１１時１４分。ここからも富士山が良く見えます（写真右端）。対岸（平塚）右手に見えるチャペルでは結婚式が行われていました。富士が見える日は良いですね。

１日目その３ 保土ヶ谷宿〜戸塚へ

東海道トップへ

２日目その２ 平塚宿〜小田原宿へ