Rev.011




PC-ME8




このページは、MEのメインマシン「PC−ME8」の作成過程をレポートするコーナーです。(^.^)v






1.構想を練る

 現在(2018年2月時点)のメインPC「PC-ME7」は2013年に誕生し、作成してから約5年経ったが、SATA接続のSSDにRAID10で6TBのHDD(3TB*4)があり、Windows10 Proを動かしていて全く不便やストレスを感じることはない(CPUはCore i7の第3世代の3770K)。ただ、ケースが裏面配線に対応しておらず、メモリもDDR3で、NVMeなM.2接続のSSDにも対応しておらず、ちょっと残念な状況になってきた。

 更にサブマシンの「PC-ME3」は、誕生して10年が過ぎ、CPUは「Core 2 Duo」だし、メモリはDDR2の8GBで、HDDは2TBの壁がある。SATAのI/Fカードを追加して2TBの壁をクリアし、Cent O/Sを走らせてソフトウエアRAIDで2TB*2で4TBのバックアップ専用機にしていたが、メインPCのHDDが6TBであることもあり、さすがにもう限界。

 そこで、PC-ME7をWin10ベースのバックアップ機(RAID5で9TB)として活用することを前提に、新しいPCを組むことにした。



2.PCの構成を決める

 「PC-ME8」なので、何か「」にこだわった構成を妄想してみた。

 案1はCPUにCoreX(LGA2066)のCore i7-7820Xを採用して、「8コア+メモリスロットに8GBを8本刺す」という構成。でも、そこまでのコア数は必要ないし、メモリも高騰しているし、総額で\0.5Mを超えそうなので、諦めた。(^_^;

 案2は、CPUにCore i7の「第8世代」を採用して、LEDでピカピカなPCにすること。5インチベイのあるケースでサイドパネルがガラス製のが欲しくて、Thermaltakeの「Core V71 TG」に目をつけた。最終的に、ケース、ファン、電源をThermaltakeに統一して、光り輝くPCを目指すことにした。

PartsMakerModelSpec予算
PCケースThermaltakeCore V71 TG5"*2 Full Tower\21K
M/BGIGABYTEZ370 AORUS Gaming 7Z370,LGA1151\40K
CPUIntelCore-i7 8700K6C/12T,3.7GHz\42K
MEMG.SkillF4-3200C15D-32GTZRDDR4 PC4-3200 16GBx2\55K
VIDEOなしCPU内蔵UHD Graphics 630\0K
電源ユニットThermaltakeToughpower Grand RGB 650W Gold80PLUS Gold,プラグイン\12K
CPUクーラーSCYTHEKABUTO3トップフロー\4K
ケースファン1ThermaltakeRiing Plus 14 RGB14cm*3\13K
ケースファン2ThermaltakeRiing Plus 12 RGB12cm*5\16K
ファン制御ThermaltakeTT Sync ControllerRGB Fusion対応\2K
BDドライブPionnerBDR-S11J-X再生ソフト付\33K
SSDIntel760p512GB/M.2(NVMe)\25K
HDDHGSTDeskStar NAS4TB/7200rpm\15Kx4
O/SMicrosoftWindows10 Pro64bit DSP版\20K
その他未定必要に応じてパーツを追加\7K
合  計約\350K


 CPUクーラーをトップフローにしたのは、M.2なSSDでサーマルスロットリングを回避するために、風を当てるため。本当は「KABUTO3」じゃなくて「グランド鎌クロス3」を考えていたが、どうやら入手困難なようなので、こちらで我慢。その代わり、CPUクーラーをThermaltakeの「Riing Plus 12 RGB」に載せ替えて、「TT Sync Controller」経由でGIGABYTEの「RGB Fusion」機能を使って、派手に光らせようと妄想が暴走。(^_^;



3.PCのパーツを集める

3.1 現物確認(2/24)


 価格.comとにらめっこしつつ、どのパーツをどこで買うかを検討を進める。ほとんどのパーツは通販で買うとして、サイズ感がわかないケースの実物確認のため、都心に行くついでに秋葉原に出かけた。

 「TSUKUMO eX.」で、Thermaltakeの「Core V71 TG」とご対面。やはり、ちょっと大きい。それにフルタワーなので 、電源スイッチやUSBが上面にあり、現行のAudio I/Fを載せる場所がない。

 姉妹機の「Core V51 TG」は、区分的にミドルタワーではあるが、内蔵3.5インチベイが5個あり、大きさもフルタワー並みで、こっちに乗り換えることにした。

 同じ「TSUKUMO eX.」でCPUクーラーを何気に見ていたら、「グランド鎌クロス3」を発見!! こちらの方が「KABUTO3」より冷却性能が高く、斜めになったフィンでファンの風がちょうどM.2なSSDに当たると思い、次の瞬間にはレジに並んでいた。(^_^; (SCYTHEの日本向けサイトでは、KABUTO3も販売終了になっていた。)

 構成表をベースに一通りパーツの価格を調べたところ、やはりネット通販が一番安い。ただ、512GBなSSDがどこも入荷待ちになっていたので、2日後にはAmazonでHDDケースとセットでポチっと。3/16入荷予定。(;_;) ウルウル

PartsMakerModelSpec
CPUクーラーSCYTHEグランド鎌クロス3トップフロー(国内最終ロット)
SSDIntelSSDPEKKW512G8XT512GB/M.2(760p Series)


3.2 HDD(3/3)


 HDDだけはやっぱり運搬の信頼性と、初期不良対応を考えると実店舗で買うのがBetterと判断し、車で行けるツクモ吉祥寺店で購入した(秋葉原にも車で行けるけれど、駐車場をどうするかという悩みもあったので)。

 なぜかHGSTの4TBだけ他の店舗でも在庫が無いようで、ツクモの他店の在庫から0S04005-2(2個セット)を1個、0S04005(単品)を2個の合計4台を注文。ひとまず、バックアップ用に8TBのHDDを買った。

 HDDケースは、AmazonでSSDとセットで購入して、先に届いていた。

PartsMakerModelSpec
HDDHGSTDeskStar NAS 0S040128TB
HDDケースLogitecLHR-EJU3Fファン付きUSB3.0


3.3 電源ユニット(3/5)


 Yodobashi.comの通販は価格自体は最安値ではないのだが、10%還元ポイントを考慮して実質価格(10%OFF)で考えると、お得なパーツが結構あり、まとめてポチッた。

 最初に届いたのが電源ユニット。元々、PC-ME7と同じ650Wで考えていたが、VIDEOカードを増設する可能性もあるので、750Wにしようかと考えていたら、価格は「750W>850W>650W」だったので、大は小を兼ねると850Wにした。「Toughpower DPS G RGB」シリーズでも良かったけど、PC-ME7からUSBなFDDを移植し、ケースファン「Riing Plus」のコントローラもUSBを使用するので、これ以上USBケーブルがケース内に増えるのを阻止したかったのと、ファンが見えるように設置するとプラグインケーブルの文字が逆転するので、「Toughpower Grand RGB」にした。

PartsMakerModelSpec
電源ユニットThermaltakeToughpower Grand RGB 850W Gold80PLUS Gold,プラグイン


3.4 BDドライブ(3/6)


 BD Driveは、「PureRead(原音再生)」機能や「RealTime PureRead」、「オーディオCDチェック」機能が付いているのが魅力だったので、高価だけど「BDR-S11J-X」にした。

 付属ソフトは、サイバーリンクの「PowerDVD14」などだが、「PowerDVD17 Ultra」がセットになったものが、「パイオニアITストア」で販売されていたので、ここで購入することにした。

PartsMakerModelSpec
BDドライブPionnerBDR-S11J-X「PowerDVD17 Ultra」セット品


3.5 ケースファン(3/6)


 次にYodobashi.comから届いたのが、「PC-ME8」の肝となるケースファン。

 14cmのファン3個の内、ケースのフロントに2個、残り1個は予備。12cmのファン5個の内、ケースのリアに1個、ケースのトップに2個、CPUクーラーとして1個、残り1個は予備という構想。予備を確保するのは、数年後にファンが壊れたとき、同じパーツが手に入らない可能性があるから。

 ファン制御「TT Sync Controller」は、ASUS, GIGABYTE, MSI各社のM/BでRGB LEDと同期して光り方を制御し、回転数はM/Bの4PinコネクタでPWM制御できるというスグレモノ。これで、CPUの温度に合わせてCPUクーラーやケースファンの回転数やLEDの光り方も制御できるはず。

PartsMakerModelSpec
ケースファン1ThermaltakeRiing Plus 14 RGB14cm*3
ケースファン2ThermaltakeRiing Plus 12 RGB12cm*5
ファン制御ThermaltakeTT Sync ControllerRGB Fusion対応


3.6 CPUとO/S、MEM(3/6)


 O/SのWindows10はHomeなら余っているライセンスがあるのだが、Professionalにしたかったので、DSP版を何と組み合わせて買うかを悩み、結局購入したら交換しないであろうCPUとセットにして、DOS-PARAでネット通販にした。(CPUとO/Sの写真は撮り忘れ。)

 メモリは、RGB Fusionにも対応しているということで、G.SkillのTrident Z RGB シリーズを扱っているDOS-PARAで一緒に購入ことにした。

PartsMakerModelSpec
CPUIntelCore-i7 8700K6C/12T,3.7GHz
MEMG.SkillF4-3200C15D-32GTZRDDR4 PC4-3200 16GBx2
O/SMicrosoftWindows10 Pro64bit DSP版


3.7 M/B(3/6)


 Yodobashi.comから3回目に届いたのが、マザーボード(残りはケースのみ)。第8世代Core iシリーズ(Coffee Lake)に対応したチップセット「Z370」を搭載し、派手に光る「Z370 AORUS Gaming 7」をチョイス。

 安価な「Z370 AORUS ULTRA GAMING 2.0」でも良かったのだが、ディスプレイポートがないのが致命的で諦めた。

 写真は主要パーツということで、メモリと撮り忘れたCPUと一緒に撮影。(^_^;

PartsMakerModelSpec
M/BGIGABYTEZ370 AORUS Gaming 7Z370,LGA1151


3.8 PCケース(3/7)


 Yodobashi.comから最後にケースが届いて、揃っていないのはストレージ(SSD, HDD)のみになり、とりあえず記念撮影。(^_^;

PartsMakerModelSpec
PCケースThermaltakeCore V71 TG5"*2 Full Tower


3.9 HDD


 ツクモの他店在庫から取り寄せてもらったHDD達を、店頭に引き取りに行った。毎度、RAID10なので、同容量のHDDが4台必要なので、大変。(^_^;

PartsMakerModelSpec
HDDHGSTDeskStar NAS 0S04005-24TB*2
HDDHGSTDeskStar NAS 0S040054TB(*2台)




4.PCを組み立てる

4.1 ケースファンの変更(3/8)



 SSD以外のパーツは揃ったので、動作テストするために、最小構成(ストレージはPC-ME7から流用したSATAのSSDのみ)で組んでみることにした。

 まず、ケースのサイドパネルとフロントパネルを外した。フロントは標準で12cmのファンが付いているが、これを14cmのRiing Plusと交換。





 ファンが12cmだと内蔵3.5インチベイ全体に風を送ることができないが、14cmだとすべてをカバーできる。

 ファンが上下で同期して色が変わるように、ケーブルの位置を揃えるように取り付けた。配線は、あとで考えよう。(^_^;




 同様にリアの12cmファンをRiingの12cmファンと交換。





 14cmでも取り付けられるのだが、CPUクーラーとサイズを揃えたかったのと、予備に回すために12cmをチョイス。

 取り外した12cmファンは、あとでスタッフが美味しくメルカリで処分しました。(^_^;



 このケースのトップは、マグネット固定のメッシュとなっており、それを外すとこの状態となる。

 12cmや14cmなら3個、20cmなら2個のファンが取り付けられるのだが、ケーストップのファンはCPUクーラーと回転数を連動させて、熱気を上部に逃がすことを想定している(ケース自体を壁に近づけるので、排気のメインはリアではなくトップになる)ので、Riingの12cmファンを2個取り付けた(光ってないので、この写真ではわかりにくいかも)。



 手前に1個分のスペースがあるが、Audio I/Fを上に載せる予定なのと、リアにもファンがあるので、3個目は付けなかった。

 図にすると、こんなイメージ(右側がフロントで、左側がリア)。

 これでエアーフロー的には、フロントとケース下部から吸い込んで、リアとトップから排気できると考えた。




4.2 M/Bの組立て(3/9)


 さて、いよいよM/Bの登場。チップセット上のAORUSロゴが目立ってる。これも光るので楽しみ。

 エラー時の判断となる7セグメントのLEDや起動用の電源スイッチなどが付いているのも魅力である。



 ここで、一旦CPUクーラーを用意。バックプレートや取り付けネジの他に、AMD用の金具と、IntelのLGA1151用のワッシャー、更にフィンの固定に必要な、先端部の長い専用ドライバーまで同梱されている。



 写真をクリックして拡大表示すると分かるのだが、CPUに付属のシールには「CORE i7 8th Gen」と第8世代が強調されている。

 CPUの取り付け手順自体は、M/Bのマニュアルに写真付きで書かれているので、写真も省略。

 CPUソケットレバーハンドルを外し、CPUをパッケージから取り出して、CPUソケットにそっとセット。レバーを固定して、CPUの取り付けは無事に終了。



 CPUクーラー自体が干渉する可能性があるので、先にメモリを取り付け。

 はじめてのDDR4だけど、切欠きの位置が違うこと以外に、特に変わりはない。(^_^;



 CPUクーラーを取り付けるために、バックプレートをプラスチックワッシャーをはめてスタッドナットで固定。

 撮影用に奥側だけ、LGA1151用の金属ワッシャーをはめてマウンティングプレートをネジで固定。



 マウンティングプレートの準備ができたら、CPUにクーラー付属のグリスを塗り、CPUクーラーをマウンティングバーを使って、マウンティングプレートにネジで固定。

 14cmファンを外した状態のCPUクーラーを取り付けたので、フィンがクロスしているのはよく分かるが、変な感じの写真となった。(^_^;



 改めて、CPUクーラーにRiingの12cmファンを取り付け。「グランド鎌クロス3」に標準添付のファンは14cmだが、ネジ穴は12cmファンの位置になっている。

 事前に調べていたので知っていたが、知らなかったらRiingの14cmファンを5個、12cmのファンを3個買っていたかもしれない。(^_^;

 こんな状態なので、VIDEOカードの取り付けは難しいかもしれないけれど、ゲーマーじゃないので、CPU内蔵のGPUで十分かな。




4.3 ケースへの組み込み(3/9)



 電源ユニットをケースに取り付け、ケースを横倒しにして、M/Bをケースに固定。最初から、六角スペーサーが取付済みであることに、感動した。

 電源ユニットの横のごちゃごちゃしているケーブルは、Riing Plusファンのケーブル。ケースを横倒ししたときに挟み込まないように、ケース内に退避させておいた。



 ケースの中から上部を見上げると、CPUクーラーと同じRiingの12cmファンが、付いている。

 電源を入れて、光るのが楽しみだ。



 CPUクーラーとケーストップのRiing Plusファンは、このTT Sync Controller経由で制御する。

 右側の一番上はM/B上のCPUクーラーピンに接続、その下3本がファン、左上部が電源(SATA)で、左下部がM/B上のデジタルLEDテープ用ピンに接続。TT Sync Controller自体は、ケース裏面にマジックテープで固定した。



 フロントとリアのRiing Plusファンは、付属のコントローラで制御する。写真はコントローラが逆向きになっているが、写真の向きで説明すると、左側が電源(ペリフェラル4ピン)、奥側の3本がファン、右側が制御用のMicroUSB端子(手前の2ポートはファン用)。

 「Riing Plus 12 RGB Radiator Fan TT Premium Edition」には、USBヘッダピンに接続するコントローラケーブルが付属しており、2本のMicroUSBケーブルに分かれている。

 USB接続のFDDも接続したいので、PC-ME7からHDDリムーバブルケース用のMiniUSB-USBピンケーブルを流用して、「MiniUSB→MicroUSB変換コネクタ」を経由して、コントローラに接続。


 コントローラ自体はケース裏面でも良かったが、「MiniUSB→MicroUSB変換コネクタ」を使用していることもあり、ケース内の内部3.5インチベイ上部(5インチベイの下)にマジックテープで固定した。

 ケース内部に設置したもう一つの理由は、Riing Plusファンのケーブルが、ファン自体がPWM制御で4芯、RGB制御で4芯の計8芯と意外と太いので、ケース裏面にコントローラを固定すると、配線がごちゃごちゃすると思ったからだ。



 O/Sを入れていない状態で、動作確認。Riing Plusファン計6個、M/Bにメモリ、電源ユニットが眩しく光る。思ったとおりの出来で、大成功!!



 ちなみにUSBヘッダピンからUSBケーブルを延長し、ケース裏面でFDDとRiingのコントローラにそれぞれ接続している。



 不足パーツの3.5インチFDDを5インチベイに取り付けるためのマウンター、SATA電源→ペリフェラル4ピン変換ケーブル、SATAケーブルなどを、Yobobashi.comのポイントを使って購入し、フロントカバーを付けた状態で記念撮影。



 PC-ME3からSATA接続のSSDを接続し、Windonws10をインストールし、M/B付属のドライバとアプリをインストール。RGB FusionでデジタルLEDの発光モードを「Digital Light」の「Mode A」に設定。

 これで、RiingのWAVEモードに似た発光パターンとなり、ハデハデなLEDの発光パターンがほぼ統一できた。今どきのPCらしくなった。

 あとはM.2なSSDさえあれば、完成させられるのに...(^_^;




4.4 HDDの組み込み(3/18)



 裏面配線を見直し、いつ来るか分からないSSDはあとから取付けることにして、HDDを組み込むことにした。



 PCケースの3.5インチHDDマウンターにHDDを4台分固定。ネジ止めが不要なので、すごく楽。

 ThermaltakeのPCケースは初めてだけど、作りが良いなぁ。



 RAID10なので、PC-ME7と同様に、ミラーになっているHDDが別々のドライブベイに、別々の電源ケーブルから電源供給されるようにする。RAID10でミラーリングになっているとは言え、スライピングしている2台のミラーリングHDDがやられると、データを全ロストしてしまうからだ。



 3.5インチHDDマウンターに、テプラでポート番号を貼り付け、ファンの軸部分を避けてマウントした。

 写真をクリックして拡大表示すれば、ポート番号の3と5の間のHDDマウンターには、評価用のSATA SSDを取り付けてあるのが分かるだろう。



 黒いPCケース内で、黒いケーブルを直接光が当たらない状態で配線するのは、ほぼ不可能。LED化したマグライトを普段は使っているが、流石にこれでは両手が使えず、ケーズデンキでLEDヘッドライトを買った。(^_^;



 RAID構成図と同じカラーのSATAケーブルが、お店(Yodobashi@AKIBA)になかったので、青とシルバーの50cmと30cmをそれぞれ買って、裏面配線。



 で、その裏面配線がこんな感じ。RAID10なので、SATAや電源ケーブル、Riing Plusファンケーブルなどがごちゃごちゃ。

 PCケースやM/Bに付属のケーブルタイが大活躍したことは、言うまでもないだろう。




4.5 SSDの組み込み(3/18)



 で、SSDは3/16に発送されて3/17に届く予定だったが、3/17に確認したら4/8発送に変更されていた。(;_;) ウルウル

 再度、Amazonで検索したら即日出荷可能の店舗があり、慌てて最初の分をキャンセルして、在庫ありの店舗で再注文した。



 HDDの組み込みが終わった頃、ちょうど待ちに待った初のNVMeでM.2なSSDを入手。22mm*80mmのサイズで512GB、シーケンシャルリード3,230MB/S、同ライト1,625MB/Sという性能。

 PC-ME7で使用していたIntel 335シリーズはシーケンシャルリード500MB/S、同ライト450MB/Sなので、4〜6倍以上高速になっている。

 

PartsMakerModelSpec
SSDIntel760p Series SSDPEKKW512G8XT512GB/M.2(760p Series)



 早速、2つ目のM.2スロットに差し込んで、ネジ止め。

 CPUに近い1つ目のM.2スロットだと、使えるSATAポートが制限されるので、こちらを使用。


 熱くなりがちなM.2なSSDのサーマルスロットリング対策として、M/Bに付属のヒートシンクを取り付け。

 ここに、CPUクーラーの風を当てて冷やすという計画である。




4.6 SSDの組み込み2(3/22)



 ん?、なんで、またM.2なSSDが出てくるのか?

 過去のPC-ME1からHDDリムーバブルケースを使用して、別O/Sを起動させたり、UEFIを封印してDAWとメイン環境を分けて利用していたのだが、今回はM.2なSSDなので、メイン環境の切り離しができない。

 そこで、今回はUEFIでWindows Boot Managerを使ってDAWとメイン環境を一旦構築したのだが、DAW側のHDDにBoot Managerが居たので、メイン環境の起動時もHDD上のBoot Managerを使用するため、M.2な環境のくせに起動が遅いのだった。(^_^;

PartsMakerModelSpec
SSDIntelSSDPEKKW512G8XT512GB/M.2(760p Series)
SSDヒートシンクAquacomputerkryoM.2 microM.2 2280 SSD用




 M/Bには、ヒートシンクが1個しか添付されておらず、今回取り付ける3スロット目は2280サイズまでしか取り付けられないため、AquacomputerのkryoM.2 microを用意したが、一旦取り付けてしまうと、初期不良時の対応が難しいと思い、単体での動作確認を行うことにした。

 M/BからM.2なSSD取り付けネジを外し、SSDを斜めから差し込んで、ネジで固定。もちろん、LEDヘットライトを頭に装着した状態で。(^_^;



 BIOS画面で、2台のSSDが認識されていることを確認。



 AquacomputerのkryoM.2 microは、ヒートシンクを金属クリップで固定するため、SSDの裏面に絶縁テープを貼り付ける必要がある。

 Intelの760pシリーズは、今後(2018年後半)1TBや2TBのものが出てくる予定だが、もし両面実装になると、このヒートシンクは使えない。もっとも、高価で熱も出るだろうから、AquacomputerのkryoM.2 evoを使えば良いという話になると思うが...




 マニュアルの通りというか、下調べしたkryoM.2 microの評価サイトの取り付け方法手順を思い出して、SSDの裏面に絶縁テープを貼り付けた。

 写真でSSDの下敷きになっているのが、マニュアル(英語版)。



 サーマルパッドをSSDの上に乗せて、クリップを用意。サーマルパッドはきれいな長方形になってないと思っていたが、切込みが入っていて、引っ張ったらきれいな長方形になった。(^_^;



 写真でSSDの下敷きになっている英語版マニュアルの説明通り、エイヤッとヒートシンクを金属クリップに引っ掛けて、取り付け完了。



 M/BのM.2スロットに再度固定。

 BIOSで2台のSSDが認識されていることを再確認し、組み立て作業は完了。

 M/B付属のヒートシンクは、22110(22mm*110mm)サイズなので、最も普及している2280(22mm*80mm)が短く感じる。



 ガラス製のサイドパネルを取り付け、正規の場所(?)に設置して、O/Sのインストール作業を開始。

 DVDからWindows10 Pro 64bit版をインストールするのは時間がかかるので、PC-ME7でUSB3.0のメモリにインストーラーを作成して、インストール。

 最初、M.2なSSDでRAID0を構築したら速いだろうなと思ったが、BIOS画面で設定ができなかった。マニュアルを読み返すと、「M.2 PCIe SSD を RAID セットを M.2 SATA SSD または SATA ハードドライブと共に設定するために使用することはできません。」という文章が。(^_^;

 つまり、チップセットの能力の問題もあり、HDDでRAIDを組んだら、SSD側ではRAID設定ができないという排他使用の仕様のようだ。

 M.2の3スロット目のSSDにDAW環境用のO/SとWindows Boot Managerを入れ、M.2の3スロット目のSSDにメイン環境のO/Sを入れ、ドライバーとLED制御ソフト(RGB Fusion/GIGABYTE、TT RGB PLUS Software/Thermaltake、Trident Z RGB Control/G.Skill)を入れて、一番派手に光っている状態で、記念撮影。


 最後にPC-ME8の最終構成をパーツ別のトータル金額順にリスト化してみた。

PartsMakerModelSpecQuantity
HDDHGSTDeskStar NAS 4TB 0S040057,200rpm, RAID10用4
MEMG.SkillF4-3200C15D-32GTZRPC4-3200, 16GBx2, 15-15-15-351
SSDIntelSSDPEKKW512G8XT512GB/M.2(760p Series) 2
CPUIntelCore-i7 8700K6C/12T,3.7GHz1
M/BGIGABYTEZ370 AORUS Gaming 7Z370,LGA11511
BDドライブPionnerBDR-S11J-X「PowerDVD17 Ultra」セット品1
HDDHGSTDeskStar NAS 8TB 0S040127,200rpm, 外付け用1
O/SMicrosoftWindows 10 Pro 64bitDSP版1
ケースファン1ThermaltakeRiing Plus 12 RGB Radiator Fan
TT Premium Edition CL-F054-PL12SW-A
12cm*5個セット1
PCケースThermaltakeCore V51 TG CA-1C6-00M1WN-03Middle Tower1
電源ユニットThermaltakeToughpower Grand RGB 850W Gold
PS-TPG-0850FPCGJP-R
80PLUS Gold, 850W1
ケースファン2ThermaltakeRiing Plus 14 RGB Radiator Fan
TT Premium Edition CL-F056-PL14SW-A
14cm*3個セット1
CPUクーラーサイズ(SCYTHE)グランドクロス3国内最終ロット1
HDDケースロジテックLHR-EJU3Fファン付きUSB3.01
ファン制御ThermaltakeTT Sync ControllerRGB Fusion対応1
SSDヒートシンクAquacomputerkryoM.2 microM.2 2280用1
3.5-5インチ変換マウンターainexHDM-08A3.5→5インチ変換用1
SATAケーブルainexSATR-3107BK70cmストレートブラック1
SATAケーブルOwltechOWL-CBSATA-ss50(BL)50cmストレートブルー1
SATAケーブルBulletSAR50SV50cmストレートシルバー1
SATAケーブルBulletSAR30SV30cmストレートシルバー1
SATAケーブルainexSAT-3103BL30cmストレートブルー1
電源変換ケーブルainexA-075ASATA→ペリフェラル変換用1
USB変換アダプタainexADV-113Mini→Micro1
コネクタカバー LAN用ainexDC-005AKRJ-45メス用1
FDDOwltechOWL-FDB1(B)USB接続、手持品1
USB延長ケーブルainexUSB-006Cケース用50cm(PC-ME7から流用)1


 パーツ別のトータル金額では、RAID10で4台購入したHDDがトップだったが、単品ではメモリがトップ。総額は約\400k。

 ストレージ類が全体の3割、光り物が約1割ぐらい。メーカー別だと、Intelが全体の2割強で、Thermaltakeが2割弱といったところ。

 ひとまず、VIDEOカード非搭載以外は最新で最強なPCができたので、DAWなどに活用したい。あと、PC-ME7をバックアップ機として構成を見直し、そこから抜いたパーツでPC-ME5を強化する予定。まだまだ、時間がかかりそうだ。(^_^;



5.ベンチマークテスト


 とりあえず、「winsat formal」を実行して、WEI Viewerで、エクインこと「Windows エクスペリエンス インデックス」を表示させてみた。

 グラフィック以外は、9.2超えなので、満足。(^.^)v

 それ以外のベンチマークもいろいろやってみたが、最新PCの成績が良いのは当たり前なので、ここに載せるのはやめておこう。(^_^;

 それからSSDのヒートシンクだが、ベンチマークテストで負荷を与えてみると、M/B付属のものは37〜52℃、kryoM.2 microは33〜47℃と風が良く当たっているはずなのに後者のほうが5℃程度低い状態だった。やはり、表面積が大きいほうがよく冷えるようだ。

 M/B付属のものは50℃を超えたが、ベンチマークを動かさない限りこのような状態にはならないので、実用上問題はないだろう。




6.光の演出

 ここでは、光り物の設定方法について、説明しておこう。

 アプリを入れなくても、各コントローラーの既定値でピカピカするのだが、DAW環境とメイン環境で光り方を変えることにした。

 なお、今までの写真でのファン、M/Bおよびメモリの光り方は、一番派手なものを選んでいるので、普段の光らせ方ではないことだけ、断っておこう。(^_^;

6.1 RGB Fusion


 まず、GIGABYTEのM/B機能であるRGB Fusionから。アプリは、M/Bに添付のものをインストール。

 「APP Center」を起動して、「RGB Fusion」を呼び出す。

 「Basic」では全体の光り方、Intelligentは「CPUの温度」や「使用率」、「CPUファンの回転数」、「時間帯」、「LAN の速度」、「M/Bの温度」に応じて全体の色が変えられる。後者は、「<20%、21%-40%、>41%」の3段階でGreen→Yellow→Orageと色の変化パターンは固定である。

 「Advanced」がM/Bの各部分ごとに色や光り方を設定できるので、やはりこのページで設定を行うべきだろう。(「Basic」の「DEMO」モードは別格だが。)

 TT Sync Controllerは、「Digital LED C1」で制御する。M/Bの各部は「Color Cycle」を選択して徐々に色を変えさせ、CPUクーラーとケースのトップファン×2は、「Digital Light」にして、光り方を「Digital Modes」で設定した。

 設定内容は一度「EXPORT」しておけば、「IMPORT」することで読み込める。最後に「SAVE」を押すと全体の光り方が記憶され、適用される。パターンはProfileでA、B、Cの3つの設定ができる(「EXPORT」、「IMPORT」はProfile別である点に注意)。

 PC側にアプリを入れておけば、スマホから色を変えることも可能のようだが、あまり意味がないと思ったので、試してない。(^_^; また、何かの拍子で、BIOSで設定した光り方の設定が初期値に戻ることがあったが、原因不明で、都度BIOSの設定を変更しているが、Windowsが起動してアプリの制御は以下になれば直るので、神経質になる必要はないだろう。


 ファンの回転数は、TT Sync Controllerに接続したPWMで制御される。つまり、CPUの温度でM/Bが回転数を決める。

CPUの温度と回転数の関係は、BIOS画面でも設定できるが、「System Information Viewer」からも設定できる。

 SSDでサーマルスロットリングを防ぐため、40℃強にならなくても、40%(約730rpm)で回転させ、70℃で100%(約1,500rpm)になるようにした。

 %はPWMのデューティー比で、最高回転数に対する割合ではないようだ。なお、アプリ側でPWMのデューティー比と回転数の関係を自動測定する仕掛けになっている。

 SSDには600rpm程度の風を当てておくのが良いとどこかのサイトで読んだ気がするので、回転数が急激に上がるとうるさく感じるので、このような設定にしてみた。

 まぁ、使いながら微調整することになるんだろうけど。




6.2 TT RGB Plus


 Thermaltake製のコントローラーで、ケースのフロントファン×2とリアファンの光り方を設定する。アプリは、製品のページから「サポート」タグを選択して、「Drivers & Software」の「TT RGB PLUS Software」をダウンロードする。

 アプリを起動すると、いきなり「Warning Contoroller No.1」と出る。ググった結果、コントローラーには5ポートあるが、使用していないポートの初期値が「Riing Plus」になっているため、「空きポートのファンが認識できない」とWarningを出すようである(本来なら「OFF」か「None」の選択肢があるべきだと思う)。


 Warningを出さないようにするには、裏側に隠れている「@4」や「@5」をクリックし、ドロップダウンメニューで「Riing Plus」をとりあえず「Lumi Plus」を選択すればOK。

 あとは、ファンを接続しているポート「@1」、「@2」、「@3」について、個別に光り方やファンの回転数などを設定する。設定はPROFILE1〜5の5種類を記録させられる。最後に「SAVE」ボタンを押すことで設定が記録されるが、設定内容を「EXPORT」したり、「IMPORT」したりはできない。

 こちらもPC側にアプリを入れておけば、スマホから色を変えることも可能のようだが、試してない。(^_^;




6.3 Trident Z RGB Control


 最後は、G.SKILLのメモリ「Trident Z RGB」の発色設定だ。アプリのダウンロード先は、G.SKILLのサイトから「ダウンロード」タブをクリックし、「Trident Z RGB Control」をクリックすれば、辿り着ける。

 設定内容はASUSのM/BだとBIOS上で「DRAM SPD Write」を「Enable」にすることで、SPDに保存できるようだが、GIGABYTEではその設定がなく、光り方は制御できるのだが、設定内容の保存方法は、よく分からない(次節で、解決)。

 アプリの使い方はマニュアルもHELP画面もなく、よく分からないのだが、左側で光り方のパターンを選択し、右側で調整。

 最後に「APPLY」を押せば適用されるのだが、既定値になってほしいので、「DEFAULT」のボタンを押すようにしている。




7.光の総合演出


 前章で、光り物の設定方法について、説明した。

 4種類の光り物に、3種類の制御ソフト。もっと統合できないかといろいろやってみた。


 G.SKILLのメモリ「Trident Z RGB」の発色設定が保存できないトラブルは、意外なところで解決した。

 GIGABYTEの「APP Center」で「↓」アイコンを押して、「RGB Fusion」を更新。起動してみると「Advanced」のタグに「Peripheral device LED」という項目が増えており、その中に「DDR」のアイコンがある。クリックして、光り方を選択して「SAVE」を押せばOK。もちろん、この設定内容もProfileごとに「EXPORT」しておけば、「IMPORT」することで読み込むことができる。


 ケースのフロントファン×2とリアファンは、Thermaltake製のコントローラーで、光り方を制御しているが、CPUクーラーとケースのトップファン×2は、TT Sync Controller経由でGIGABYTE製M/BのRBG Fusion機能で制御している。ファンが2系統のコントローラで制御されているので、バリエーションは多くなるが統一性を欠く原因となっている。

 そこで、ケースのフロントファン×2とリアファンを、TT Sync Controller経由でGIGABYTE製M/BのRBG Fusion機能で制御することにした。

 既設のThermaltake製Riing Plusコントローラーはそのままにして、ケースのフロントファン×2とリアファンのケーブルを引き抜いた。


 TT Sync Controllerの右側に接続していたケーブルを上部に移動し、M/B上のケースファン1用4Pinコネクタを右側に接続、フロントファン×2とリアファンのケーブルを接続。

 これで、ケースのフロントファン×2とリアファンは、M/Bの温度センサにより、自動的にPWMで回転数制御される。

 TT Sync Controllerを中心に、ファン関係のケーブルがごちゃごちゃしているが、Core V51 TGのサイドパネルは表面側に1cm程張り出していることもあり、なんとかケースに収まった。



 では本章の最後として、RGB Fusionによる「Digital Light」の「Mode F」(ファン×4)+「Color Cycle」モード(M/B&メモリー)と、電源ユニットによる光の総合演出(通常使用時の発色設定)を、動画(無音声)静止画でお楽しみください(写真をクリックすると、動画が再生されます)