K地区では、他の地区同様、総括安全管理者が設置されており、地区のトップ・マネージメント(本部長 [後に所長] )が就任していました。


 総括安全管理者は、担当地区全体の安全に関する最高責任者であり、地区における安全管理の方針を決定し、その方針に従った運営がなされているか 大所高所から管理監督を行うのが役目です。


 また、大地震等非常事態発生時は、対策本部長として 情報連絡班や自衛消防隊などからの報告にもとづいて、救出活動などの指揮を執ります。
 大地震発生に伴い、試験棟(燃料・潤滑油・洗浄スプレーなどの危険物や高圧ガスポンベ等有り)で火災が起こった場合には、消防署に頼れない状況の中で、取り残された人を救出するのに 自衛消防隊を突入させるかどうか等 厳しい判断を行う立場でもあります。


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