K地区では、製品の量産を担う他の地区と異なり、部門または部署ごとに安全管理者が設置されており、各部門・部署の長が任命されていました。
これはK地区が研究開発を担当する地区であり、研究開発テーマに応じて様々な設備が導入され、様々な試験が行われ、様々な試作機が組立・分解され、操作・運転されるという特性によるものです。
量産工場では、工程に応じて安全を守るための設備・仕組みが構築され、運営ノウハウも蓄積されています。また、現場を管理監督する班長や課長など縦の系列もしっかりと構築されています。
それで安全管理者には、個々の部門・部署の長ではなく、工場全体を代表して総務部長が任命されているということでした。
ところが、研究開発では テーマが次々と変わり、それに従って管理職・担当者や試験設備・試験対象機・試験内容が変わっていきます。
となると、テーマの内容を把握している各部門
・部署の長が、各テーマで研究開発を行う際に リスクアセスメントの実施を指示してリスクを把握し、確実にリスク管理を行うことが 必然的に必要となります。
それで K地区では 安全管理者が 各部門・部署ごとに 任命されていました。
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