− 園 芸 植 物 (は行)

ここでは、「お気に入りの花」、「おもしろ花名」には掲載していない園芸植物を紹介しています。( )内は撮影地。


− は −

ハエマンサス  ← ハエマンサス Haemanthus (ヒガンバナ科)
 H.coccineus。アカバナマユハケオモト(赤花眉刷毛万年
 青)
。花は密に散形につき、花序の径は5〜10cm。花
 はピンクないし赤色、葯は黄色い。(花空間けいはんな)

 パキスタキス Pachystachys (キツネノマゴ科)
 緑色の苞の間から赤い花を咲かせる coccinea
 (紅珊瑚花)、穂状に並ぶ鮮黄色の苞の間から白い
 花を突き出すlutea がある。 (大阪府立花の文化園)
パキスタキス
バコパ  ← バコパ Bacopa (ゴマノハグサ科)
 寒さに強く、背が低く育つので吊り鉢や大きな鉢植え
 の根元に植えると美しい。かわいらしい5弁の白い
 花をたくさん咲かせる。 (服部都市緑化植物園)

 ハシカンボク 波志干木、ブレディア (ノボタン科)
 常緑小低木。葉は対生し、有柄で卵形。7〜9月頃、
 枝先に径約1.3cmの淡紅色の4弁・5弁花を頂生の
 集散花序に多数つける。花弁は菱形。 (鉢植え)
ハシカクボク
ハナカンザシ  ← ハナカンザシ 花簪 (キク科)
 愛らしい名。花もそれにふさわしい。花は乾いても
 しおれない。そのまま頭にかんざしのように飾っても
 大丈夫。開花は3〜4月。 (淡路ファームパーク)

 パナマソウ 巴拏馬草 (パナマソウ科)
 Carludovica palmata。鑑賞用に栽培。エクアドルで
 は若葉でパナマ帽を編む。花は肉穂花序、実は熟す
 と朱赤色の果肉が現れる。 (名古屋市東山植物園)
パナマソウ
ハナワギク  ← ハナワギク 花輪菊 (キク科)
 モロッコ原産の半耐寒性植物。別名:サンシキカミツレ
 赤、白、桃などの花に黄色の輪をつけるため、花輪菊
 と呼ばれる。咲くと一輪でも華やか。 (浜名湖花博)

 ハマナデシコ 浜撫子 (ナデシコ科)
 海岸の岩場、草地などに生える。夏、ナデシコに似た
 紫、紅色の花が咲く。花弁は5個あり、先端は浅くギ
 ザギザに切れ込んでいる。 (京都府立植物園)
ハマナデシコ
バルレリア  ← バルレリア Barleria cristata (キツネノマゴ科)
 非耐寒性常緑低木。5〜10月、伸びた枝先近くの葉
 のつけ根に、次々に花が咲く。花はつけ根が筒状の
 ラッパ形で、長さ約3cm。 (淡路ファームパーク)

 

 

 

− ひ −

ヒゲギキョウ  ← ヒゲギキョウ 髭桔梗 (キキョウ科)
 カンパニュラ・トラケリウム。剛毛のある多年草。花
 は総状につき、2〜3花ずつやや下向きに開く。花冠
 は鐘形で、花色は青紫色。 (京都府立植物園)

 ヒシモドキ 菱擬 (ゴマ科)
 多年生水草。茎は長く伸び、水上に腎臓形の葉を浮
 かべる。夏、花柄を出し、淡紅色で筒状唇形の花を
 開く。名は葉の形がヒシに似ることから。 (みずの森)
ヒシモドキ
ビデンス  ← ビデンス Bidens (キク科)
 匍匐性で夏に黄色の花を咲かせるferulifolia(写真)
 と、晩秋に咲くウインターコスモスの名で出回るlaevi
 s(弁先白)が代表的。 (カナダ:レイクルイーズ)

 ヒナソウ 雛草 (アカネ科)
 細い小花柄に径1cmほどの高盆形の花を単生す
 る。花色は白、青で、中心は黄色みを帯びる。花期
 3〜6月。別名:トキワナズナ (六甲高山植物園)
ヒナソウ
ヒポエステス  ← ヒポエステス Hypoestes (キツネノマゴ科)
 H.aristata。別名:リボンブッシュ。上部葉腋から花茎を
 出し、各節に紅紫色花を単生する。5〜6cmの葉に白
 またはピンクの小斑点が入る。 (大阪府立花の文化園)

 ヒメサボンソウ 姫サボン草 (ナデシコ科)
 サポナリア属。土地を選ばず強健なためロックガー
 デンや花壇に用いられる。花弁は5個、頭部がへこ
 み、雄しべは10個。 (京都府立植物園)
ヒメサボンソウ
ヒメヒオウギ  ← ヒメヒオウギ 姫檜扇 (アヤメ科)
 花は明るい紅またはピンクで、下の3枚の花弁の基部
 に濃紅色の斑紋が入る。アノマテカ(Anomatheca)、
 ラペルージア(Lapeirousia)の名も。 (京都府立植物園)

 ピメレア Pimelea (ジンチョウゲ科)
 枝先に径3cm内外の半球状の花が咲く。色は濃桃
 色から白色。写真は、brachyphylla (白)(西宮北山緑化
 植物園)と
、rosea (ピンク)(浜名湖花博)
ピメレア
ヒルザキツキミソウ  ← ヒルザキツキミソウ 昼咲き月見草 (アカバナ科)
 月見草の仲間だが、昼間も花が開いている。直径
 4cmほどの淡いピンクの花が咲く。花弁は4個あり、
 基部は黄色を帯びる。 (沙沙貴神社)

 

 

 

− ふ −

ブバルディア  ← ブバルディア Bouvardia (アカネ科)
 白・赤・オレンジ・ピンク色の筒型の花の先を十字に
 開く。白花のものは白い十字架を思わせ、ウエディン
 グブーケにも使われる。別名:管丁字 (鉢植え)

 フリチラリア Fritillaria (ユリ科)
 日本では imperialis を指すことが多く、橙や黄色の
 花を下向きに複数咲かせる。クロユリやバイモと同じ仲
 間。 別名:瓔珞百合(ヨウラクユリ) (京都府立植物園)
フリチラリア
プリムラ・オーリキュラ  ← プリムラ・オーリキュラ Primula (サクラソウ科)
 P.auricula。和名厚葉桜草の通り葉は肉厚で硬く、他
 のプリムラ類とはだいぶ趣を異にしている。英国で今
 も愛され続けているクラシックで優雅な桜草。 (鉢植え)

 プリムラ・ビアリーブルガリス (サクラソウ科)
 写真は、ピンクの小さな花が円錐状に咲く vialii 穂咲
  き桜草
(淡路夢舞台)と、 春らしい淡いクリームイエローの花
 vulgaris プリムローズ、一華桜草 (西宮北山緑化植物園)
プリムラ
プリムラ  ← プリムラ・ベリスデンティクラータ (サクラソウ科)
 写真は、黄色い小さな筒状花 veris カウスリップ、黄花
  九輪桜
(咲くやこの花館)と、 球形に咲く珍しい種類の
 プリムラ denticulata 玉咲き桜草 (六甲高山植物園)

 フレモントデンドロン Fremontodendron (アオギリ科)
 本属はカリフォルニアなどに3〜4種が分布。葉は
 ふつう掌状に3〜7分裂する。花弁はなく萼が花弁状
 となり5裂、雄しべは5個。 (カナダ:ブッチャートガーデン)
フレモントデンドロン

− へ −

ベニジウム  ← ベニジウム Venidium (キク科)
 春に径約6cmの頭状花を開く。花弁(白・橙)と中心
 (紫褐色)のコントラスト(蛇の目)が美しい。和名:
 目菊
写真の品種名:ホワイト、オレンジ。(京都府立植物園)

 ペリストロフェ Peristrophe (キツネノマゴ科)
 P.hyssopifolia。葉は披針形で暗緑色。花は唇状に2
 深裂し、鮮紫紅色で下方の裂片が大きい。長さ2cm
 ほどで、白い雄しべがのぞく。 (服部都市緑化植物園)
ペリストロフェ
ベレバリア  ← ベレバリア Bellevalia (ユリ科)
 B.pycnantha。春咲きの鱗茎。革紐形の半直立灰緑
 色の葉をもち、濃円錐花穂につく。ムスカリに似てい
 るが長くもっと管状の花をつける。 (京都府立植物園)

 

 

 

− ほ −

ポーチュラカ  ← ポーチュラカ Portulaca (スベリヒユ科)
 ハナスベリヒユ。園芸店では属名の ポーチュラカ の
 名で売られている。花は大形で直径3cm近く、色は
 黄・ピンク・赤・紫・白など豊富。(京都府立植物園)

 ホオノキ の木 (モクレン科)
 大きな葉に囲まれて咲きほこる大輪花。葉は飛騨名
 物「朴葉味噌」、材は版木・下駄に利用。『枕草子』に
 は扇の骨としての利用が載る。 (服部都市緑化植物園)
ホオノキ
ホオベニエニシダ  ← ホオベニエニシダ 頬紅金雀児 (マメ科)
 黄色い蝶型の花が、子雀か群がっているように見え
 るため「金雀児」の字が当てられる。写真は黄色に
 赤いぼかしの入った頬紅金雀児。 (淡路島公園)

 ボタンクサギ 牡丹臭木 (クマツヅラ科)
 花はまるくかたまって美しく「華やかな臭木」で、牡丹
 が冠せられた。葉をもむと臭い。が、意外にも花は香
 りがよい。玉臭木の名も。 (京都府立植物園)
ボタンクサギ
ポテンティラ  ← ポテンティラ・ネパレンシス Potentilla (バラ科)
 P.nepalensis。園芸品種。ポテンティラ属は北半球
 に約500種も分布するが、栽培される種は多くない。
 キジムシロやキンロバイと同属。 (京都府立植物園)

 ボロニア Boronia (ミカン科)
 写真は、春らしいピンクの星型の花が咲くオージース
 ター
、釣り鐘状の濃紅色の小花を開き人気の鉢物
 としてよく目にするピグミーランタン (ともに鉢植え)
ボロニア


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− Photo : Yasuda Hiroshi −