−おもしろ花名・ユニーク花名索引−

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ああそうかい 人を食ったような名前だが、亜阿相界(アジアとアフリカの境界をいうらしい)と書く。
あくまのつめ Phyteuma comosum。ドイツ語で「悪魔の爪」の意味をもつ紫色の爪を思わせる花。
いらんいらんの木 イランイラン」とは変な名前だが、マレー語のアランイラン(花の中の花)という意味だとか。
きそうてんがい 1000年以上も生き、一生に2枚の葉しかださないという、まさに奇想天外な植物である。
なんじゃもんじゃ ヒトツバタゴ。何だこの花?と言うところからか、「なんじゃもんじゃ」とも呼ばれている。
もってのほか おもに東北地方で栽培される食用菊。もってのほか(思っていたよりも)おいしい、の意?。
げっかびじん 月の光の下に凛と立つ神秘的な美しい花。月下で見る謎めいた麗人にたとえて月下美人
じゅうにひとえ 気品ある姿と優雅な名前。段々に重なって咲く花を、王朝の女官が着た十二単に見立てた。
おしろいばな 種子の中に白い粉質の胚乳があり、それが白粉(おしろい)のようであるところからの名。
くちべにずいせん くっきりした「口紅」がとても印象的な水仙。カップに入る紅の縁取りが、まるで口紅のよう。
グリーンネックレス 茎が長く垂れ、葉は真珠ほどの球形。その姿がネックレスのように見えるのでこの名が。
ハンカチの木 植物界のパンダともいわれる珍しい樹木。風に揺れる2枚の苞が目立ち、ハンカチのよう。
ブラシの木 雄しべが群がってブラシのように見え、その特異な雰囲気に人気がある。別名は金宝樹。
マーマレードの木 輝くようなオレンジの花が印象的。花色がマーマレードを連想させるのか、マーマレードの木。
チョコレートコスモス チョコレート色の花色に加え、かげばチョコレートに似た香りがするユニークな植物。
おじぎそう 閉じるとわかっていても、触ってみたくなる。ちょっと触っただけでお辞儀する礼儀正しい葉。
かねのなる木 金の成る木が本当にあればよいが、本種は遊び心からついた名。和名は花月(カゲツ)。
せんりょう 仙蓼・千両。縁起をかついだ命名で、正月の縁起物として馴染み深い。万両、百両、十両も。
ひこうきそう ハングライダーあるいは飛行機の翼を思わせる葉が面白く、風に揺れる様は風情がある。
ロケット 葉はゴマに似た風味とピリッとした辛味があり、サラダに。花はクリーム色で、紫の脈がある。
ミッキーマウスの木 赤い萼と黒い実が何となくミッキーマウスの顔を連想させて、ユーモラス。花は黄色の5弁花。
ゆりの木 上向きに咲く小さいカップ形の花から英名Tulip tree。日本ではユリにたとえられ百合の木。
ローソクの木 果実は長さ30〜120cmの円柱形で下垂、淡黄緑色に熟しローソクのよう。花は白で短命。
ローソクラン アーポフィラム・ギガンティウム。円筒状に開花させる花姿から「ローソクラン」の愛称が。
エンジェルズトランペット 木立朝鮮朝顔。ダチュラ。薄紅色のラッパ状の、長さ20cm以上の花を下向きに咲かせる。
エンジェルランプ 天使の灯り。ランプのようなピンクの花が釣り下がるように咲く。ベンケイソウ科の多肉植物。
チャルメルそう 裂開した果実の形が夜鳴きそばのチャルメラに似ているという。褐色の小花を多数つける。
のこぎりそう 鋸草。糸のように細かく切れ込む葉、平安時代には占いに使われた茎、でも花は可愛い。
じごくのかまのふた 金襴草。葉が放射状に広がり、地面にふたをしたように広がることから、地獄の釜の蓋
パイナップルリリー 聞き慣れない、見慣れない観賞植物だが、パイナップルに似た花穂を見れば、目に焼きつく。
バニラ 花は径約4cmで黄緑色。バニラの花を見たことがある人は少ないのではないでしょうか?。
ひとりしずか 早春の林の中にひっそりと、白い花穂を静かに伸ばして咲く様は、一人静の名によく似合う。
ピンポンの木 ピンポン球のような白く丸い実ができる・・・のではなく、名は中国名「蘋婆(ピンポー)」に由来。
へくそかずら 茎や葉、花などをもむと悪臭がすることから屁糞蔓。愛らしい花に、この名はかわいそう。
ポーチドエッグ Poached egg は目玉焼きのような煮た卵、花の特徴をユーモラスに、ピタリと表した名前。
ランプのようせい ストロビランテス・アニソフィルス。薄紫の筒状花が咲き、ランプの妖精の名で呼ばれている。
レディース・イヤ・ドロップ フクシア。お洒落なイヤリングの花の形から、英名は「淑女の耳飾り」 。和名「釣浮草」。
レディース・スリッパ パフィオペディルム。唇弁が袋状になっているその形から、英名は「女神のスリッパ」 。
ダンシングバレリーナ オンシジウム。唇弁がよく発達して波打ち、ドレスを着たバレリーナのような可愛らしい花形。
サザンクロス Southern cross。南十字星。名は、南半球の代表的な星と星状の花形にちなむ。
ダイヤモンドリリー ネリネ。光が当たるといっそう輝くように咲くことから、ダイヤモンドリリーの名がある。
たばこそう 花筒は鮮紅色、先端部は黒紫の輪があり、まるで赤い紙巻きタバコのような花。
ペーパーフラワー ブーゲンビレア。紙細工のような花びらから、英名「ペーパーフラワー」と呼ばれる南国の花。
レースフラワー 繊細な糸で編まれたレースのように細かな花が傘状に集まって咲く。花束に添えられる花。
いちごの木 果実を見立てて、英名は ストロベリーツリー と、おいしそうな名の木に。花はスズラン状。
エッグボール 頭花は卵形で径2cm、筒状花のみで緑黄色。別名:タマゴボール、キバナオランダセンニチ。
シューティングスター Shooting Star(流れ星)。白い斑が星に見える。シラサギカヤツリ、スターグラスの名も。
おにしばり 樹皮が丈夫で、鬼でもしばれるというので「鬼縛り」。夏に葉がないことから、「夏坊主」の名も。
くんしょうぎく 勲章菊。舌状花弁の基部に模様があり、頭花は中心の周りに色の異なる輪ができ、華やか。
スターフルーツ ゴレンシ。一風変わった果実を横に切ると断面が星形をしているのでスターフルーツの名が。
ゆうれいたけ 出会ったらギョッとするかも。全身真っ白。薄暗い林床にぼーっと浮かぶ。人呼んで幽霊茸。
ドラクラ 夏でも涼しい高地に自生。吸血鬼ドラキュラ(Dracula)の名をもらった不気味な花。

うさぎぎく 兎菊。厚みのあるへら形の葉をウサギの耳にたとえたもの。花は明るい黄色で実に美しい。
うさぎごけ 兎苔。かわいらしい白い花がウサギに似て大変人気がある。南アフリカ原産の食虫植物。
うしのした ストレプトカーパス(wendlandii)は、その葉のかたちから、和名で「の舌」とも呼ばれる。
うしのひたい ミゾソバ(溝蕎麦)。葉の形を牛の顔に見立てて、別名:「の額」。コンペイトウグサの名も。
うまのあしがた キンポウゲ(金鳳花)。根出葉が馬蹄に似るので「の脚形」とのこと、いったいどこが?。
うまのすずくさ 馬の鈴草。花の形は奇妙、葉のつけ根にの首に下げる鈴のようなラッパ状の花をつける。
こまくさ 駒草。気高くも可憐な高山植物。横から見ると(駒)の顔を正面から見た形に似ている。
カンガルーポー 長く伸びた花茎は毛に覆われ独特の質感。カンガルーの足とは、納得のネーミングである。
きつねあざみ アザミに似た花をつけるがよく見ると違い、キツネにだまされたようなのでこの名があるとか。
きつねのかみそり 春先にのびだす白みがかった葉をキツネの剃刀にたとえた。ゆかいな名をつけたものだ。
きつねのてぶくろ ジギタリス。袋状の花の形から和名は「の手袋」。心臓草とも呼ばれ、薬草としても有名。
きつねゆり グロリオサ。波打つような紅い花弁はまるで、炎が燃えているように鮮やか。和名は百合。
フォックスフェース 果実は実にゆかい。熟すと色は真っ黄に。キツネの顔を連想させるというので、この名が。
さるすべり ユーモラスな名前は、木肌がツルツルしてでも滑るという意味。花期が長く、漢名は百日紅。
タイガーオーキッド 世界で一番大きなランといわれている。花は黄緑色地に褐色の斑点があり、トラを思わせる。
ねずみもち 黒紫色の果実がねずみの糞に、葉がモチノキに似ることからの名。初夏に白花をつける。
クフェア‘タイニーマイス Cuphea‘Tiny Mice’。小さなねずみ。赤い部分が大きい耳、紫の顔、白い目かな?。
ねこじゃらし エノコログサ(狗尾草)。花穂で猫をじゃらすと猫が喜ぶので「ネコジャラシ」の名がある。
ねこのした 葉は厚く剛毛がありザラつき、「の舌」を感じさせることからこの名がある。はまぐるま。
ねこのひげ 花が面白い。長く伸びる雄しべが、ネコのひげのように見えることから、Cat’s whiskers。
ねこのめそう 猫の目草。裂開した果実の形が「の目」に似ているというので、猫の目草の名がついた。
ねこやなぎ ふわっとした絹毛の感触もそのやさしい姿も、ねこのしっぽ。「ねこやなぎ」の名もかわいい。
キャットテール のしっぽのような紅色の花が密に集まってひも状に垂れ下がる。鉢で出回るアカリファ。
ブラックキャット コウモリ?、それとも悪魔?、黒の顔?・・・、タッカの花。英名はbat flower、devil flower。
ブルーキャッツアイ オタカンサス。上下2唇の大きい花弁、の目を連想させる紫の花で中心に白いアクセント。
ぶたのまんじゅう ぶたのまんじゅう」とは、球根を豚が食べることからの別名のようだが、シクラメンのこと。
パンダすみれ 栽培すみれ。おもわせぶりな愛称は、白と紫の花のコントラストがパンダを連想させるので。
ライオンのみみ ライオンの耳」?、レオノティス。学名、英名も、ライオンの耳(Lion’s Ear)だが。さて・・・。
りゅうぜつらん 龍舌蘭。龍の舌?。アガベ(Agave)。まれに6〜9mの花茎を出し、花を多数つけると枯死。

オウムのくちばし ロツス(ロータス)。橙赤色の鳥のくちばしのような花形から「オウムのくちばし」の愛称がある。
おりづるらん 細長い葉に斑がはいる。白い花の後につける子株が風に揺れる様は、折りに似ている。
まいづるそう ハート形の葉が特徴。が翼を広げて舞う姿によく似ている。名も姿も優雅な野草のひとつ。
きじむしろ 葉を四方に広げ、そのまわりを黄色の花がふちどる。この姿をキジの座る敷物に見立てた。
くじゃくアスター 小さな花がたくさん咲く様は、孔雀が羽を広げたような姿。アスターは、ギリシャ語で「星」の意。
くじゃくサボテン 萼から花弁に連続する鮮やかな花被を羽を広げた孔雀に見立て、美しく命名。月下美人と同属。
くじゃくそう 春から秋にかけて絶え間なく花の咲くフレンチマリーゴールドは、孔雀草とも呼ばれる。
ごくらくちょう オレンジ色の冠に、紫色のくちばし。極楽鳥がとまっているのかと見紛うような鮮やかな印象。
さぎそう 白くて広い唇弁は左右に多数切れ込む。まさに湿原に舞い降りる白いの姿そのままの花。
ときそう 国際保護鳥のトキに似た美しいピンクの花を咲かせる多年草。山地の湿原などに自生する。
ほととぎす 美しいとも毒々しいともいえる紫色の斑点が、野鳥のほととぎすの胸元の模様を思わせる。
つばめずいせん スプレケリア。アマリリスの花弁を細くしたような深紅の花で、花形がつばめの飛ぶ姿に似る。
がちょうそう 二輪草。葉が足の形に似ていることから別名「鵞鳥草(がちょうそう)」とも言われている。
けいとう にわとりのトサカにそっくりなので鶏頭(トサカケイトウ)。燃えるような紅色の花が長く咲く。
ちょうらん ファレノプシス。和名の「胡蝶蘭」で有名。文字通り、がひらりと舞うような優美なラン。
はくちょうそう 白鳥ではなく、白蝶草。白いが羽を広げたような清楚な花が、夏から晩秋まで咲き続ける。
きんぎょそう 花びらが風に揺れる様が金魚が泳ぐのに、花びらが尾びれの長い金魚に似ているための名。
きんぎょの木 ネマタンサス。花冠の筒部が膨れ、先端部が細くつぼむ。この形と赤い色から「金魚の木」。
えびそう 小海老草。赤褐色の苞が鱗状に重なり、色も形もエビのよう。属名からベロペロネとも呼ぶ。
たいつりそう 茎の先端に釣り竿のようにしなった総状花序。垂れた花をタイに見立て、釣草と呼ばれる。
さんごばな 珊瑚に似た薄桃色の花で、珊瑚花。フラミンゴの羽のような色からフラミンゴプランツの名も。
スパイダーオーキッド ブラッシア。中南米原産のランで、その姿からスパイダーオーキッド(クモの蘭)という愛称が。
スパイダーフラワー グレビレア。英名:spider flower。歯ブラシやクモのようなユニークな形の花を咲かせる。
スパイダーリリー ヒメノカリス。細長い花被片がクモの脚のように見えることから spider lily の英名がある。
すずむしそう 葉の中心部より花茎を伸ばし、暗紫褐色をした鈴虫そっくりの花を咲かせるとても珍しい蘭。
すずむしばな 鈴虫花。紫色の花をつける。鈴虫が鳴く頃から咲き出すのでこの名があるといわれている。
まつむしそう 松虫の好みそうな草地に生えるから、松虫が鳴く頃に咲くからなど諸説。青紫の花が印象的。
ほたるかずら 『ホタルカズラ蛍のように青白い』。よく目立つ青紫色の花をホタルの光にたとえたものという。
ほたるぶくろ 子供が虫篭がわりに花の中にを入れた、提灯のことを火垂(ホタル)ということからなど諸説。
モスキートフラワー ロペジア(Lopezia)。花をに見立てたのが、英名のモスキートフラワーの由来。
へびのぼらず 枝に鋭い刺があるので、ヘビでも登れないということからの名。晩春に、黄色い小花が咲く。
まむしぐさ 山中の樹陰にはえる多年草。名はまだら模様のある太い茎が、マムシを思わせることから。
かめばひきおこし 葉の先端が尻尾のようにつきでて、まるで亀のように見えることから「葉」の名がある。

 (注1)大阪の毎日テレビ「ちちんぷいぷい」という番組(2005/1/31放送)の中で、面白い名前の植物として 「アアソウカイ」「キソウテンガイ
     「ヘクソカズラ」の写真が紹介されました。

 (注2)東京のTBSテレビ、大阪の毎日テレビ「はなまるマーケット」という番組(2011/5/6放送)の中で、 ユニークな名前の植物として
     「ハンカチノキ」「ポーチドエッグ」「コエビソウ」の写真が紹介されました。


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(Mozart:Piano Sonata No.12(1) K.332)