安全管理では、安全に関する情報の伝達や共有が 大切になります。そこで 安全課では、電子掲示板やデータベースなどの情報技術を活用して、各試験室の管理責任部署・責任者や状況を“見える化”したり、各試験ごとに確実にリスクアセスメントが行われるように指導すると同時に その情報を公開のデータベースに保存したりしていました。
 事故やヒヤリなどの再発防止のための情報についても、電子掲示板に載せて共有化を図り、各種安全関係資料や安全委員会の内容・議事録も、K地区の誰でもいつでも閲覧して活用できるようにしていました。


 また、様々な安全対策を考える際の参考となるように、例えば 感電リスクはどの程度の電圧・電流で生じるのか、酸欠時はどの程度の酸素濃度で人体にどのような影響があるのかなどの質問を 公開で行えるようにして、安全課がそれに答えたり 相互に教え合ったりするような掲示板になっていました。


 安全管理を各部署・各人に的確に行ってもらうための能動的な活動としては、安全課また外部講師による各種講習会や現場での実地訓練などを通しての指導が行われていました。
 それらの活動で 安全管理の考え方と手法リスクアセスメントのやり方危険予知(KY)のやり方などを教育していたわけです。AEDや担架を使った救護講習・訓練や熱中症対策講習なども行われていました。


 余談:講習で学んだ “不安全な行動”と“不安全な状態”の把握 の大切さ

 参考)中災防ホームページより
   ・リスクアセスメントの進め方と効果
   ・危険予知訓練のすすめ方

 安全を守っていくためには、職場が常に清潔で整理整頓されているという組織風土の醸成が不可欠です。そこで安全課を中心として、安全パトロールなどの機会を通して5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の指導も行われていました。


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