K地区には、同じ市内にはあるJ地区の開発部門から定常的に開発装置(試作品)のテストのため開発者が訪れ、何十トンもの装置の一部を分解・組立したり、計測装置を装着したり、ソフトウェアを入れ替えたりしながら、試験を行っていました。
第一章3節で述べましたとおり、K地区では部門・部署ごとに安全管理者が設けられています。
ところが、本拠地と試験場所が異なるというより注意すべきJ地区開発部門については、安全管理者が決められていませんでした。
また、K地区の業務部では、人事・総務以外に敷地建物全般・配電設備・食堂(火を使って調理)などを管理しているにもかかわらず、安全管理者が決められていませんでした。
そこで「J地区の関連開発部門とK地区業務部に 安全管理者を設けるべきではないか」と安全課や安全衛生委員会に申し入れました。
部門ごとに設定された安全管理者の趣旨は忘れ去られたようで、これらの提案についても 受け入れられることはありませんでした。
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