30年ほど前の古い建築のせいかと思われますが、K地区の建物の窓には転落防止用の柵がありません。背が高めの人では窓の桟の高さが腰より下になりますので、2階以上で窓を開けて窓際に立つと、転落するのではないかと不安になります。
2010年9月に 背の高い方が、転落防止のため手摺り等設置要望提案を出されました。安全委員会での安全課からの回答は、「重大災害未然防止への安全性を高めた提案として評価し、現状を把握した上で 手摺り等の必要性を調査する」というものでした。
しかし、この提案も そのまま放置状態となっていました。網戸落下対策の長期放置問題の指摘と合わせて行った 本件の放置に関する指摘(2014年6月)で、ようやく見解が示されました。
それは「過去に転落の発生が無く、従業員の危険意識が高いと考え 対策をしなかった」というものでした。
5階建ての建物での転落懸念について、「過去に転落の発生が無く・・・」ということで対策もせず放置したという説明は、安全管理指導担当部署の発言として 不自然ではないでしょうか。
人の転落懸念問題の場合、網戸の場合と違って “人の撤去”は できませんので “厄介な工事が必要になる、だから放置した”ということではないのだろうか と思わざるをえませんでした。
また、事が起こってしまったら徹底的に対処するが、それまでは懸念があってもそのまま放置するということではないのだろうかと思わざるをえませんでした。
Copyright (c) 形骸化防止プロジェクト(keigaika@cp.em-net.ne.jp)
All Rights Reserved.