K地区と同じ市内にある工場で 2010年ごろ火災があったのを契機に、各試験室にある危険物(燃料・潤滑油・シンナー等)の量や配置また配管等を明確化し、安全課に報告するように指示されたことがありました。各試験室のリーダーは、各々調査し図面また表にして提出しました。


 ところが、それらの情報は、一過性のものとして取り扱われてしまっていました。5年くらい経ったころ、また 市内にある工場で爆発炎上事故が起こると、試験室のリーダーに「以前のデータを持っていませんか」と安全課から“お伺い”が来ましたので、再度データを提出することになりました。


 第一章6節 安全管理のところでも述べましたとおり、イントラネット上に試験棟の各試験室に関するデータベースが構築されていましたので、きちんとメインテナンスをするよう安全課に申し入れを行いました。
 また、安全課で各試験室に関する情報を入力するよりは、各試験室のリーダーに任せた方がよいのではとの提案も行いました。


 申し入れが受け入れられることはなく、古いデータまたデータ不足の状態で放置されたままでした。何故なのか分かりませんが、データベース内容の書き換え権限も見直されることはなく、安全課課員しか内容変更ができないままでした。


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