K地区では、目立つ場所種々の看板警告表示がありました。なぜこんなところに? 何を狙って? なぜこんなにたくさん? と不思議に思っていました。


 警告表示例ですが、K地区の正門から本館(事務棟)横の駐車場に向かう途中にあるトンネル前後に、「ヘッドライト点灯 ヨシ!」といったヘッドライト点灯に関する警告看板が 2ヵ所ずつ計4ヵ所 設置されていました。
 トンネルの出口では、時折 安全課と労働組合合同で 交通ルールの遵守状況をチェックし、自動車やバイクの スピード違反 や トンネル内無灯火 を注意していました(制限時速30kmを15km以上オーバーすると K地区内の掲示板で所属・氏名を公表)。


 ところが、自転車はトンネル内無灯火でも注意をしていないということでしたので、「自転車の無灯火こそ重大な事故になりやすいので 自転車もチェックの対象にすべきでは!」と提案しました。
 さらに、トンネル付近の坂道に急カーブがあったりもするので、1点集中でなくもっとバランスよく、かつ、被害の軽重を考慮して警告を発すべきではないかと、口頭・メール・掲示板などで提案しましたが、受け入れられることはありませんでした。


 また、別の警告表示例として、K地区本館(事務棟)の正面玄関から階段にかけては、「階段の上り下りは一段毎とする」や「歩行に適した靴を履くこと」など記述した看板が 何ヶ所にも掲げられ、建物内のトイレや階段の出入口部の床には 「左右確認」というシールがそ れぞれに貼られていました。
 これらも 物事の軽重が考慮されていない典型で、階段二段登りをして怪我をした事例は聞いたことがないですし、トイレから出たところでぶつかって怪我をした事例も聞いたことはありませんでした。
 階段下り時の二段飛びへの警告 や 車道に面した見通しの悪い建物出口での「左右確認」表示を効果的にするためにも、多すぎる警告には害があると訴えても 受け入れられることはありませんでした。


 過剰な警告が多発される一方、網戸落下対策の長期放置問題 でも述べましたとおり大型網戸の通路への落下があっても、網戸がスムーズに動くようにされることはなく、「網戸を動かす時は落ちるかも知れないと思うべし!」などの警告表示がされることも ありませんでした。
 また、低い窓枠対策の長期放置問題 でも、窓の桟が腰の高さで転落の危険が指摘されている建物であっても 転落防止用の柵が設けられることもなく、「窓を開けたら転落に注意!」などの警告表示がされることもありませんでした。


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