安全手帳は、第一章 8節でも述べましたとおり安全を保っていくための知恵や知識のエッセンスをまとめたものです。
 身近なところに置いて、もしくは、携帯し、作業時の事故を防止するために活用するのはもちろんですが、余談:【安全手帳】の理解と進化のために で記したような手法を使って充実させていくとともに、新たな研究開発時の危険性への対応も反映しつつ、必要不可欠なエッセンスに絞り込んでいくことが必要になります。


 ところが、安全課では 本社からフォークリフトの安全に関する通達が出された際、その文書をまるごと安全手帳に挿入してしまいました。
 確かにフォークリフトがらみの事故が多く発生していましたので、その関連の記述を増やす必要性はあったと思いますが、多すぎる情報害になることへの配慮はまるでありませんでした。


 「安全手帳は資料集ではないので、通達文書の中から安全手帳の趣旨に沿った内容をルール化して追加すべきだ」と何度も訴えましたが、聞き入れられることはありませんでした。


 余談:ルール変更の安全手帳への反映漏れ

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