第二章第三章で述べましたK地区における 安全管理の形骸化の実態を 本社安全推進部に上げて 指導を求めましたが、返答がありませんでした。
 そこで 2ヶ月後に どうなっているか 安全推進部部長に 問い合わせてみると、「現在 日程等調整中で、しばらく待ってほしい」という返信でした。


 さらに 2ヶ月後 メールで、さらに電話で 問い合わせてみると「すでに改善されているでしょ、忙しいんで」と 電話を切られてしまいました。
 安全管理上の深刻な問題を 「対症療法的な対策で問題なし とするのですか」 と問うても 何の返答もなく、K地区における安全管理の実態把握が 行われることはありませんでした。


 α社の社内報で 安全推進部部長は、社長の「安全(S)→コンプライアンス(L:法令遵守)→品質(Q)→納期(D)→コスト(C)の順番で判断することが大切だ」という安全に関する力強い SLQDCメッセージ を紹介しつつ、「皆さんの方で、安全に対するご意見などありましたら、私たち安全推進部に遠慮なくご連絡ください」 と述べられていたのですが、それは 表向きの “言葉だけ” だったようです。


 そこで、安全推進部部長に「本件は安全管掌役員に上げさせて頂きます」と連絡し、本問題を安全管掌役員に上げることにしました。 


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