◆ 再生法申請のゴルフ場企業は、施行2年で75社に。 平成14年4月26日 |
一昨年4月に民事再生法が施行されてから平成14年3月末までの2年間に、再生法を申請した
ゴルフ場企業(既設ゴルフ場経営企業)は75社で、ゴルフ場は84コ−スにのぼった。
再生法を申請した75社で、再生計画が今年3月末までに成立した企業は32社31コ−スで、社数
では全体の約43%になった。一方で、6社 10コ−スが再生法が取り下げ(岩瀬桜川CC)、中止命
令(清川CC)、廃止決定で破産(日本ロイヤルクラブ、ザ・プリビレッジGC)、さらには債権者集会で
否決されたりした。
成立した企業の会員に対する条件を平均化すると、「退会会員の預託金カット率」は92.1%となっ
た。再生形式については、「自主再建型」が6 コ−ス、「スポンサ−型」が17コ−ス、両者の中間型
が5コ−スとなっている。
なお、パブリックを除く26コ−スで、「残留会員」の会員権をプレ−会員権(預託金ゼロ)に変更した
コ−スは6コ−スを数えており、再生法によりプレ−会員権に切り替えるコ−スが多くなっている。
◆ 平成13年 経営交代した主なゴルフ場 (関東甲信越地区) |
ゴルフ場名 |
所在地 |
旧経営・母体 |
買収企業・母体 |
交代理由 |
備考 |
阿見GC |
茨城 |
旧日債銀 |
ロ−ンスタ−グル-プ |
RCCへ |
債権と経営会社株を買収 |
Jクラブ霞ヶ浦 |
茨城 |
日本ビルプロジェクト |
ジェイCホ−ルデイング |
民事再生法 |
米資本、預託金現物出資で株主会員 |
宍戸GC宍戸、静 |
茨城 |
(株)宍戸国際GC |
森ビル |
会社更生法 |
預託金25%以上返済、全員プレ−権保証 |
西山荘 |
茨城 |
西山荘カントリ−倶楽部 |
ライオンゲイン(株) |
破産 |
パブリックへ移行、旧会員優遇扱い |
美野里GC |
茨城 |
三笠観光開発(株) |
太平洋クラブ |
会社更生法 |
旧長銀系、会員継承、単体倶楽部で存続 |
イ−ストウッド |
栃木 |
住友商事(株) |
(株)飯田産業 |
連結赤字部門切り離し |
預託金返還し、パブリックへ移行 |
エウ‘アンタイユ |
栃木 |
(株)エウ‘アンタイユ |
ロ−ンスタ−グル-プ |
RCC |
母体倒産後、日債銀RCC経由で
債権・株式譲渡 |
桂ケ丘CC |
栃木 |
桂ケ丘開発(株) |
ロ−ンスタ−グル-プ |
大都工業
更正法申請 |
会員従業員従来どうり |
那珂川GC |
栃木 |
那珂川ゴルフ倶楽部 |
不明 |
株式譲渡? |
|
ヒルクレストGC |
栃木 |
ヒルクレストゴルフクラブ |
太平洋クラブ |
民事再生法 |
無額面会員権でプレ−権確保 |
小幡郷GC
ル−デンスCC |
群馬 |
昭和開発グル−プ |
(株)ベル−ナ
(株)三栄開発 |
民事再生法 |
会員はプレ−権確保 |
吉井CC |
群馬 |
(株)吉井カントリ−クラブ |
三共グル−プ |
親会社倒産 |
買収後民事再生法申請 |
アドニス小川CC |
埼玉 |
大成建設(株) |
オリックス |
株売却 |
パブリック |
富貴GC |
埼玉 |
東京三菱銀行 |
ロ−ンスタ−グル-プ |
任意売却 |
会員処遇は当面変更ない模様 |
君津GC |
千葉 |
(株)君津ゴルフクラブ |
ジャックホ−ルヂングス系列 |
破産、競売で
落札 |
新名称ロイヤルスタ−GC.会員は
入会費用納入でプレ−権保証 |
キングフイ−ルズ |
千葉 |
藤越開発(株) |
横浜観光土地(株) |
民事再生法 |
磯子CC経営。会員従業員継承
買収額25億円 |
芝山GC |
千葉 |
(株)芝山GC |
冨士カントリ−グル−プ |
民事再生法 |
プレ−権継承。新名称は
冨士カントリ−芝山GC |
紫雲GC |
新潟 |
東新起業(株) |
(株)紫雲ゴルフ
倶楽部 |
新潟中央銀行の破綻 |
本間組主体で新会社。会員は預託金の現物出資で株主。 |
野辺山高原 |
長野 |
(株)市川造園土木 |
サネス商事(株) |
グル−プ切り離し |
株譲渡、会員継承 |
都留CC |
山梨 |
(株)都留CC |
シャトレ−ゼ |
民事再生法 |
旧日債銀系コ−ス。和洋菓子会社のシャトレ−ゼに売却。
預託金90%カット |
東京国際、桜
軽井沢900C |
- |
(株)東京国際カントリ−倶楽部 |
大久保(国武)グル−プ |
株売却 |
前オ−ナ−の持ち株買収と増資引き受けで過半数取得。 |
日東興業グル-プ
30コ−ス |
- |
日東興業(株) |
ゴ−ルドマンサックス |
和議成立後、
スポンサ− |
米大手投資銀行。全株式取得 |
◆ 民事再生法申請後、再生計画が認可・確定したゴルフ場
|
ゴルフ場名 |
所在地 |
旧経営・母体 |
認可確定日 |
備考 |
那珂CC |
茨城 |
常総観光 |
01.4.18 |
退会会員の預託金は87%カット。継続会員は2008年迄据置、その後年間3500万円を限度として返還。 |
東松苑GC |
栃木 |
東松苑 |
01.5.18 |
退会会員の預託金は85%カット。継続会員は10年間据
置、その後一定範囲内で返還。 |
ダイワウ‘インテ−ジ |
山梨 |
ダイワウ‘インテ−ジ |
01.5.27 |
退会会員の預託金は80%カット。継続会員は新会社が全額継承。10年後、年間3740万円を限度として返還。 |
◆ (株)ロックヒルゴルフクラブは、3月8日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。 3月8日 |
同社は、ゴルフ場経営を目的として1983年(昭和58年)11月に関東開発(株)の商号で設立、
翌84年に大手貸金業者(株)アイチ(東京都新宿区)の系列となり、85年に現商号に変更された.
88年7月にオープンした茨城県那珂郡の「ロックヒルゴルフクラブ」(36ホール、1万3722ヤード)
の経営を手がけ、近年のピークとなる96年9月期には年収入高約14億8100万円を計上していた。
しかし、96年2月に(株)アイチが特別清算を申請(負債1820億円)。その後、利用客数の減少、
単価引き下げなどからその後も業績は低迷、2000年同期には、不良資産の償却等により約461
億円の経常損失が発生していた。このため、債務免除を行うなど借入金の削減に努めていたが、
2001年同期には年収入高約9億7300万円に落ち込み、財務面も大幅な債務超過になるなど余
裕のない運営が続いていた。
負債は2001年9月末時点で約678億5800万円。
◆ 『整理回収機構(RCC)が、スポ−ツ振興(大阪市)への会社更生法適用を大阪地裁に申請。
|
スポ−ツ振興は、大厚木CC(神奈川県)など国内31ヶ所、アメリカで8ヶ所のゴルフ場を経営。
負債総額は約2000億円。営業は継続し、プレ−権は確保される見通し。
2 月 4
日
◆ 『 上総モナークC.C(千葉県)民事再生法の適用を申請
』 平成13年 12月 19日 |
上総モナークカントリークラブは12月13日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全生命を
受けた。負債は約200億円。
◆ 『 イーストウッドC.C(栃木県)会員を整理し売却
』 12月 15日 |
住友商事(株)は来年7月1日に、子会社で経営するイーストウッドCC(18ホール)を東証2部上場で
戸建て住宅販売中心の(株)飯田産業に売却すると発表。会員には預託金全額61億円を返還し、
パブリック制で運営する予定。
イ−ストウッドCCホ−ムペ−ジ
◆ 『 ゴルフ場再生は新局面迎えるか? 』
11月 23日 |
あさひ銀行は、ゴルフ業界にも大きな影響をおよぼすとみられる不良債権処理のスキームを、
発表した。基本合意の内容は、GSが設立する”債券購入会社”に両者が出資(優先出資)する
その上で債券購入会社は、あさひ銀行と同行の関連会社が保有する不良債権を来年3月末
までに時価で買収。一方で、両社出資によるサービサー会社を設立し、サービサー会社は債権
購入会社が保有する債権の管理・回収を行う他に、債務者の企業の再生を目指した運営を行う
スキームになっている。
◆ 『 ゴールドマン・サックスが日東興業(株)を正式買収
』 11月 23日 |
平成10年5月19日に和議が成立した日東興業(株)は11月16日、米国の大手投資銀行である
ゴールドマン・サックスグループと「日東興業グループ再建のための本契約書を締結した」と報道
機関に対して発表した。今回の発表で日東興業グループは正式にGSグループ傘下となったこと
になる。
◆ 『 キングフィールズ(千葉)”移行会員”対象に募集開始
108万円で12月7日締め切り、
一般募集は来春以降に 』 11月 23日 |
磯子CC系列となったキングフィールズゴルフクラブは、”移行会員”を対象にした正会員募集を
11月7日から開始した。
◆ 『 レイクランドCC(栃木) 預託金据置10年延長を要請
』 11月 5日 |
オンワ−ド樫山グル−プで、昭和53年に開場のレイクランドカントリ−クラブは、預託金の
据置期間延長と会員権分割を要請する旨会員に通知した。また会員権分割作業に伴ない、
11月1日より名義書換を停止した。
^◆ 『 茨城ロイヤルCC 』民事再生手続き開始
10月
10日 |
帝国デ−タバンクによると、茨城ロイヤルCCの経営会社であるロイヤル開発(株)は、
平成13年10月5日東京地裁に民事再生手続き開始を申請し、10月9日に同地裁より
再生手続き開始決定を受けた。
◆ 『大利根CC 週日会員 (土日祝日不可)
募集 』 9月 19日 |
募集金額
525万円 (消費税含む)
募集人数
若干名
募集期間
H13・9・13〜H13・12・30迄
入会 条件
20才以上、正会員2名の推薦保証、同伴プレ−有り
譲渡について
入会から5年経過後、譲渡可
年会費
21000円
視察 プレ−
有り
◆ 『太平洋クラブ H13・11・1より
名変停止 』 9月
6日 |
同クラブは会員募集の為、名義書換を停止致します。
期間は、募集終了迄。
◆ 『 宍戸国際CC 森ビルが、半額出資へ』 平成13年
8月 10日 |
更正会社・宍戸国際GCの北秀昭管財人の発表によると100%減資後に、森ビルと会員
双方半々で 出資し、新資本金18億96万円とする事を明らかにした。
宍戸ヒルズCCホ−ムペ−ジ
高額会員の預託金償還ほぼ終了。
償還請求額の9割、11億円超を6月末迄に返還済み。現在280万補充会員募集中。
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