TOP 協会の活動 入会案内 テスト報告 新潟の味 生活と環境 会員の声 TeaRoom 私の健康法 私のお気に入り

平成17年新潟市委託事業

卓上電磁(IH)調理器使用テストの報告

新潟市消費者協会新潟支部 委託テスト係  

平成17年度は最近注目されている電磁調理器を取り上げた。今回テストしたのは、100V電圧で場所の移動が可能な卓上型の電磁調理器。モニターテストでは、日常的に使用しているガスレンジとテスト器の使い勝手を比較し、係のテストでは、揚げ物の油温や湯沸かしの時間、煮物の味のしみ込み具合などを調べた。

 

テスト機種 東芝(MR-A25LH)・ナショナル(KZ-PH3)・テスコム(TIH202M)・象印(EZ-EP15

モニターテストや係テストからわかったこと

モニターテストや係テストからわかったこと
・ 4機種とも利便性や安全性に配慮した機能が備わっている。(使えない鍋はセンサーで知らせる)
・ 小型で場所を取らず手軽に移動できるので、食卓で使う鍋物などに便利(専用コンセント使用)
・ トッププレートが平らなので手入れがしやすい。
・ 鍋を熱してから油を入れる調理や、鍋をあおるような調理には向かない。(鍋がプレートから離れると通電しないため)
・ 揚げ物には専用鍋で油1?以上必要とするものが多いので、少量の揚げ物をする場合には不便。また、表示温度と実際の油温にかなりの差があるので、設定温度の過信は禁物。(表1)
・ 水が沸騰するまでの時間はガスの方が早い。(表2)
・ 使用後のプレートは温度が下がるまで5〜10分かかり、熱いので、注意が必要。
・ プラグをつなぎ放しにすると待機電力がかかる。(1日 3〜7円)
・ 電磁波は出るが、現在では安全性について結論づけられていない。

1 揚げ物          
テスト方法:ナショナル指定の鉄製揚物専用鍋(底径22p)を使用。180度に設定し、予熱終了サインが出た時の実際の油温を計り、設定温度との誤差をみる。  
 

機種名

東 芝

ナショナル

テスコム

象 印

 

使用油量(説明書指示通り)

0.9?

1?

1?

鍋底から3p

1?

 
 

かかった時間

6分24秒

11分38秒

5分45秒

7分40秒

 

実際の油温

170度

198度

145度

167度

 

設定温度との差

10度

18度

35度

13度

 
2 湯沸かし        
テスト方法:水温9.3度の水1?を底径15.5cmのホーローのやかんに入れ、沸騰するまでの時間を計る。ガスとの比較も行う。

機種名

東 芝

ナショナル

テスコム

象 印

(参考)ガス

かかった時間

6分23秒

5分58秒

7分14秒

7分55秒

5分

ガスとの比較

1分23秒

遅い

 58秒

遅い

2分14秒

遅い

2分55秒

遅い

一番早く

沸いた

金額(円)

3

3

3

3

2.5

※北陸ガス算定基準による


電磁調理器を購入するにあたって

 電磁調理器は特性を考慮し慣れれば手軽に使える調理器であると思われる。しかし、ビルトイン型は工事の費用や設備費がかかる。また、オール電化にしてから後でガスを引き込みたい場合は大工事になることがある。一方、ガスレンジにもタイマーや温度調節機能を備えている機種が出ている。
購入の際には、今後のライフスタイルや家庭での調理の頻度をよく考えて決めていただきたい。

ホーム