− 園 芸 植 物 (あ行)

ここでは、「お気に入りの花」、「おもしろ花名」には掲載していない園芸植物を紹介しています。( )内は撮影地。


− あ −

アークトーチス  ← アークトーチス Arctotis acaulis (キク科)
 名は「熊の耳」を意味するギリシャ語に由来し、種子
 の毛が熊の耳を思わせるからとか。葉は灰緑色。
 白い花弁に中心は淡い青。 (京都府立植物園)

 アカバナトキワマンサク 紅花常磐満作 (マンサク科)
 常緑でマンサクに似たトキワマンサクの赤花品種。
 葉はトキワマンサクと同じで、赤い鮮やかな花を春と
 秋に咲かせる。 (浜名湖花博)
アカバナトキワマンサク
アカンサス  ← アカンサス Acanthus (キツネノマゴ科)
 あざみに似た美しい葉を持ち、和名は「葉アザミ」。葉
 を様式化した文様はギリシャ建築などで有名。直立
 した花茎に唇形の白い花をつける。 (荒牧バラ公園)

 アスタルテア Astartea (フトモモ科)
 よく枝分かれした細い枝に松葉を短くしたような葉を
 つけ、花径1cmほどのウメに似たピンクの5弁花を
 枝いっぱいに咲かせる。 (鉢植え)
アスタルテア
アスペルラ  ← アスペルラ Asperula (アカネ科)
 玉車葉草。細く角張った茎が伸び、線形の葉が茎に
 くるりと輪生する。茎の先に、先端が4裂した薄紫色
 の小花が半球状に咲く。 (京都府立植物園)

 アデニウム Adenium (キョウチクトウ科)
 熱帯の半砂漠地に育ちバラ色の花を咲かせるので、
 英名:desert rose(砂漠のバラ)。葉は光沢のある
 濃緑色、花冠は5裂。 (京都府立植物園)
アデニウム・オベスム
アニソドンテア  ← アニソドンテア Anisodontea (アオイ科)
 花は径約2cmの桃紫に濃色の脈がある5弁花。朝
 開いて夕方しぼむ一日花だが、初夏の頃まで次々と
 咲き続ける。透明感のある花が魅力的。 (鉢植え)

 アフェランドラ  Aphelandra (キツネノマゴ科)
 常緑の小低木で葉、花、苞が美しい種がある。花色
 は黄、橙、桃、朱赤など。写真は、sinclairiana (橙)
 (咲くやこの花館) と、
squarrosa(黄) (服部都市緑化植物園
アフエランドラ
アフリカホウセンカ  ← アフリカホウセンカ アフリカ鳳仙花 (ツリフネソウ科)
 インパチェンス(Impatiens)。夏の花壇でお馴染
 み。茎は横にはい、卵円形で先のとがった葉を互生
 する。直径3cmほどの5弁花。 (広島市植物公園)

 アフリカンマリーゴールド African marigold (キク科)
 フレンチマリーゴールド より大形で草丈約90cm、花は大
 輪で八重咲き、黄色と橙色が多い。夏から秋にかけ
 てよく開花する。和名「千寿菊」。 (京都府立植物園)
アフリカンマリーゴールド
アマ  ← アマ 亜麻・フラックスリヌム(Linum) (アマ科)
 高級な麻の服はこの茎の繊維で織ったもので、ツタ
 ンカーメン王のミイラを包んでいた布にも用いたとい
 われる。美しい青色5弁花。 (神戸市立布引ハーブ園)

 アメリカフヨウ 亜米利加芙蓉・クサフヨウ (アオイ科)
 園芸植物一、二の大花を開く。花径は30cmにも達
 し、大輪のアサガオと肩を並べる。花色は濃紅色の
 ほか、中心が紅いピンクや白も。 (京都府立植物園)
アメリカフヨウ
アリアケカズラ  ← アリアケカズラ 有明葛 (キョウチクトウ科)
 アラマンダ(Allamanda)。非耐寒性常緑低木。
 6〜10月、鮮黄色のトランペットのような花を次々と
 咲かせる。英名:golden trumpet。 (とっとり花回廊)

 アリオギネ Alyogyne (アオイ科)
 花弁に光沢のある藤紫色の花を輝くように咲かせる
 ことからブルーハイビスカスと呼ばれている。葉は掌
 状で、ハイビスカスとは属が異なる。 (京都府立植物園)
アリオギネ
アンゲロニア  ← アンゲロニア Angelonia (ゴマノハグサ科)
 上部の向かい合わせについたヤナギのような葉の
 わきに、径2cmほどの紫青色、白色または複色の花
 を横向きに咲かせる。 (服部都市緑化植物園)

 

 

 

− い −

イエローサルタン  ← イエローサルタン Yellow sultan (キク科)
 矢車菊の仲間。和名:黄花匂矢車。カスピ海沿岸原
 産。花は透明感のある鮮やかな黄色で、総苞片の
 緑色とのコントラストが著しい。 (京都府立植物園)

 イオノプシジウム Ionopsidium (アブラナ科)
 生長の早い、直立性の一年草。葉は丸く中緑色。夏
 から初秋、濃青色のさした小さい4弁のライラック色
 または白色の花が咲く。 (大阪府立花の文化園)
イオノプシジウム
イソトマ  ← イソトマ Isotoma (キキョウ科)
 ラウレンティア(Laurentia)とも。こんもりとした株一
 杯に星形の涼しげなブルーの花が初夏から霜の降
 りる頃まで咲く。 (吹田市・山田東)

 

 

 

− う −

ウインターコスモス  ← ウインターコスモス Winter cosmos (キク科)
 晩秋から初冬に鉢花として出荷され、この名がある。
 花は白や黄色、舌状花は先が白く5枚が多い。
 コスモス属ではなくセンダングサ属 (服部都市緑化植物園)

 ウケザキオオヤマレンゲ 受咲大山蓮華(モクレン科)
 園芸品種。オオヤマレンゲとホオノキとの間種とい
 われ、12〜15cmの白い花を上向きに咲かせる。
  (服部都市緑化植物園)
ウケザキオオヤマレンゲ
ウナズキヒメフヨウ  ← ウナズキヒメフヨウ 頷き姫芙蓉 (アオイ科)
 中南米原産の低木で、高さ1.5〜2.5mになる。ヒメ
 フヨウよりも花が大きく、赤や淡桃色の花が垂れて咲
 く。花弁は開かずに終わる。 (京都フラワーセンター)

 

 

 

− え −

エキウム  ← エキウム Echium wildprettii (ムラサキ科)
 1982年国内初開花。「宝石の塔」とも呼ばれ、2mも
 の赤い花穂が林立した姿は雄大。平均的な高さのも
 ので、16000個もの花をつける。 (京都府立植物園)

 エキナケア Echinacea (キク科)
 和名:ムラサキバレンギク。舌状花は紅紫色、筒状花は褐
 紫色で、開花するにつれて盛り上がる。舌状花が乳
 白色の品種も育成されている。 (白馬山麓植物園)
エキナセア
エクメア  ← エクメア Aechmea  (パイナップル科)
 シマサンゴアナナス。エクメアの名は尖った萼にちな
 む。苞や萼は美しく色づく。中南米の熱帯、亜熱帯林
 の木に着生する。 (夢の島熱帯植物館)

 エスキナンサス Aeschynanthus (イワタバコ科)
 筒型で先がやや曲がった花。鮮やかな花色が多く、
 茎が長く垂れ下がる種類も。写真は、speciosus
 (橙)(京都府立植物園) と、 tricolor(赤)(宇治市植物公園)
エスキナンサス
エゾリンドウ  ← エゾリンドウ 蝦夷竜胆 (リンドウ科)
 全体に大柄でがっしりし、花も茎の頂上だけでなくわ
 きにも何段もつけ、見事な咲きっぷり。花期9〜10
 月。栽培品が切り花用に売られている。 (切り花)

 エドギク 江戸菊 (キク科)
 江戸を中心に発達した菊で、いったん開花後に、花弁
 が中心に向かって折れて巻くように咲くので、狂咲き
 とも呼ばれる。 (兵庫県フラワーセンター)
エドギク
エボルブルス  ← エボルブルス Evolvulus (ヒルガオ科)
 地面をはうように伸びて、朝顔に似た青色の涼しそう
 な感じの、花径2cmほどの小さな花が次々と咲く。
 別名:アメリカンブルー (神戸市立布引ハーブ園)

 エランテムム Eranthemum (キツネノマゴ科)
 瑠璃花笠。青藍色花の花を上向きにつけ美しい。
 花冠は5浅裂して平開する。苞は長卵形で、緑色の
 網状脈があり目立つ。 (京都府立植物園)
エランテムム
エリオステモン  ← エリオステモン Eriostemon (ミカン科)
 オーストラリア原産の低木。早春に直径2cmほどの
 白色の星状5弁のろう質の花を咲かせる。橙色のし
 べが美しい。英名:long-leaf wax flower。 (鉢植え)

 エルサレムセージ Jerusalem Sage (シソ科)
 地中海地方原産。葉は対生で軟毛がある。花は輪
 生する集散花序に多数つき、濃黄色。あまり見ない
 がヨーロッパでは花壇に。 (大阪市立長居植物園)
エルサレムセージ
エレムルス  ← エレムルス Eremurus (ユリ科)
 高さ1.5m以上にもなり、小さな花を下から順に咲か
 せる。英名は「砂漠のろうそく」という意味で、原産地
 と雄大な花穂の形からの命名。 (京都府立植物園)

 

 

 

− お −

オーブリエタ  ← オーブリエタ Aubrieta (アブラナ科)
 和名は紫撫菜(ムラサキナズナ)。花色は藤色〜紫紅
 色。萼片も花弁も4個。基部は長い爪状となり、舷部
 は十字状に開出する。 (京都府立植物園)

 オオベニウツギ 大紅空木 (スイカズラ科)
 先が5裂した筒形漏斗状の淡桃色の花が咲く。株は
 コンパクトにまとまるので、庭木にも良い。フイリベニ
 ウツギは葉に白覆輪がはいる。 (浜名湖花博)
オオベニウツギ
オオボウシバナ  ← オオボウシバナ 大帽子花 (ツユクサ科)
 ツユクサの花の大きい栽培品。花の色素から青花
 紙を作り、友禅染の下絵の絵の具として利用される。
 草津市の花で、アオバナとも。 (みずの森)

 オクシペタルム Oxypetalum (ガガイモ科)
 ブルースター。和名:瑠璃唐綿。英名:Southern
 star。径3cm程の淡いブルーの花が5〜6輪咲く、
 南米原産の半耐寒性の多年草。 (京都府立植物園)
オクシペタルム
オシロイバナ  ← オシロイバナ 白粉花 (オシロイバナ科)
 夏から秋に、赤・白・黄などの花が咲く。易変遺伝因
 子植物として知られ(咲分けや花の一部が別の色に
 なる)、遺伝子の実験に用いられる。 (吹田市・山田北)

 オトメギキョウ 乙女桔梗 (キキョウ科)
 園芸名はベルフラワー。矮性のカンパニュラ。鮮や
 かな淡紫のベルのような小花が群がり咲き、清楚な
 感じが好まれる人気の高い鉢花。 (鉢植え)
オトメギキョウ
オニゲシ  ← オニゲシ 鬼罌粟 (ケシ科)
 茎や葉に剛毛があるのが名の由来。写真はパパウ
 ェル・コンムタツム。晩春〜初夏に、濃赤色で基部に
 黒の斑紋が入る花が咲く。 (京都府立植物園)

 オリーブ Olive (モクセイ科)
 乳白色の花を咲かせ、地中海の香りを振りまく。樹皮
 は灰緑色。葉は披針形で裏面は白っぽい。完熟した
 果肉からオリーブ油をとる。 (西宮北山緑化植物園)
オリーブ


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− Photo : Yasuda Hiroshi −