監査役に、K地区における不適切な安全管理問題 や 安全推進部部長や安全管掌役員による本件の放置問題 を上げてから間もなく、安全推進部長から「K地区における安全管理に問題は無い」旨 記した文書が届きました。 1節に記しました安全推進部長への依頼から 半年以上経っての返答でした。
 そして まもなく、監査役から 安全推進部長からの文書に示された判断で良い という旨の 回答が届きました。


 さらに、年明け2016年1月の安全推進部上級管理職をリーダーとするK地区リスク監査では、3段階中リスクの最も低い レベル「C」 という結果で、「大きなリスクは見受けられなかった」というものでした。


 前年も 同様な監査結果でしたが、2015年1月のリスク監査であれば、まだ 監査委員の方々にまで K地区の実態は 伝わっていなかったかもしれませんが、2015年初めから ほぼ1年がかりで、第二章第三章 で述べました実態を、安全推進部・安全管掌取締役・監査役へと順を追って実態を報告していましたので、2016年1月の監査委員の方々にもその内容は伝わっていたはずなのですが、「軽微なリスク以外見受けられなかった」 との判断だったわけです。


 一体 “監査”とは 何のためにあるのか監査における “リスク” とは 何なのか と 不思議に思いました。


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