昨年10月、糸うりのなますを紹介しましたが、癖のない味は生でもおいしいのです。今回は生のままいただく漬物を紹介しましょう。いとうりを「糸瓜」と変換すると、ヘチマと読まれるそうで、では漢字ではどう書くかというと「錦糸瓜」だそうです。俗称「そうめんかぼちゃ」とのこと。
それはともかく、早速、小林家の糸うりの簡単漬物2つを紹介します。
「糸うりの浅漬け」 糸うりと塩、レモン
1 糸うりは丸のまま洗ってから、両端を落とす。つるのついたなり口の方は、少し深めに切るとよい。皮が固いので気をつけて切ること。
2 大きさによって、横に2〜3つに切る。
3 切った面をまな板につけて立て,縦4〜6等分に切る。タネを外し、皮を切り取る。
4 ボールに入る長さに切り,塩をふる。(重石はしないこと)
5 2〜3時間経って水分が出たら捨て,厚めに小口切りして塩味をみる。外側が少し濃いめについていて内側が薄いくらいでちょうどいい。
6 レモン汁をかけて,冷蔵庫で冷やして味をなじませてから食べる。
レモンの代わりにスダチ、米酢(きついので少なめに使う)、ショウガの千切り、またはさっと塩揉みした青しその千切りなどもよい。
「糸うりの味噌漬け」 糸うりと塩、味噌、酒、(砂糖とみりん、またははちみつ)
4までは上記と同じ。
5 2〜3時間経って水分が出たら捨てる。また水分が出るので深めの容器を用意し、酒(好みで砂糖,みりんも入れる。はちみつもよい)でゆるめた位の、少めの味噌床を作り,全面にまぶし冷蔵庫に入れる。
6 2〜3時間経ったら見て、味噌がまんべんなくつくように向きを変える。2〜3回くらい繰り返す。
7 2〜3日位経って好みの漬け具合になったら、水で洗って味噌を落とし、厚めに切って食べる。
外側だけ黄金色,中が薄色でもおいしいし,べっ甲色にしっかり漬かってもおいしい。
*浅漬けも味噌漬けも塩分が薄いので冷蔵庫で保存し,早めに食べ切ること。また、こりこりとした歯触りが身上なので、重石は使わない。
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