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新潟の味2009

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12月「干しずいきの煮物」
「新潟の味」2005年に生のずいきを使った酢の物を紹介しましたが、今回は干したずいきを使った料理を紹介しましょう。
今回料理を紹介してくださる千原家では、ご自分の畑で収穫し乾燥させているそうです。それでは千原家の「干しずいきの煮物」をどうぞ。

材料
 干したずいき   400g
 にんじん      1本
 油揚げ       1枚
 調味料
  醤油       50cc
  みりん      50cc
  だし汁     600cc
作り方
@ 9月ごろに生のずいき(やつ頭の茎)をわらで編んで干します。
A カラカラに乾いたものを水でよく洗います。最初は茶色い水が出て   きますが、その内に水がきれいになります。
B それを4cmほどの長さに切りそろえます。
C にんじんも4cmほどの短冊きりにします。
D 油揚げも大きさをそろえてきります。
E あたためておいたフライパンに油をしきずいきをいためます。ある程度油がまわってきたら、にんじん、あぶらあげを入れさらにいためます。そこへだし汁を600cc、醤油50cc、みりん50ccをいれ煮え立ってきたら火を弱めにして落し蓋をしてずいきがやわらかになるまで煮ます。砂糖は入れなくてもずいきの甘みでおいしくなります。
素朴な煮ものですが、ためしてみてください。
水洗いしたずいきを少し取り分けておいて味噌汁もつくりました。サトイモをいれてみました。
10月「白根ポークのきのこチーズサンド」
新潟市南区には「白根ポーク」という豚肉の銘柄があります。白根地区内の養豚農家が生産したもので、給与飼料の一本化により安全性を第一に、均質で良い豚肉をめざしています。その白根地区にお住まいの藤本家の「白根ポーク」使った1品を紹介しましょう。

材料(1人分)
豚薄切り肉  2枚(40g)
まいたけ   10g
プロセスチーズ  1枚
塩・コショウ・小麦粉・卵・パン粉・  少々
サラダ油(揚げ焼の油)
キャベツ・ロッコリー(付けあわせ用)

作り方
@まいたけは細かく裂いておく。チーズは5mm厚さに切る。
A肉を広げ、2枚重ねて、幅5〜6cmになるように形を整える。塩・コショウをし、チーズとまいたけを載せ、半分に折る。
B小麦粉・とき卵・パン粉の順につけ、油を多めに入れたフライパンで揚げ焼にする。
C皿に盛り、千切りキャベツと茹でブロッコリーを添える。

8月「関屋かぼちゃの含め煮」
 新潟には伝統の関屋かぼちゃがあります。もともと会津系の「雉子(きじ)かぼちゃ」が先祖で、大正年間に新津市の篤農家が「会津早生」を導入栽培していたところを農業試験場の技師が着目し、改良種を採種して播種組合の手で各地へ配布しました。特徴は、しっとり感と甘さです。 
 現在は、西洋かぼちゃの「えびす」には及びませんが、まず早生であること、開花後30日位で収穫でき、日本かぼちゃの特徴であるあっさりした味なので、そういった料理に使用されます。今回はその関屋かぼちゃを使った白井家のかぼちゃ料理を紹介します。

材  料
 ・かぼちゃ・・・・・・・・・・・・・・・ 400グラム 
 ・だし   ・・・・・・・・・・・・・・・ カップ 1.5
 ・砂糖 酒 みりん 薄口しょうゆ  各適宜

@ かぼちゃはスプーンなどで種とわたを除き、一口大よりやや大きめの角切りにする。
A 煮くずれしないように面取りし、味がしみやすいように皮をところどころむく。
B 底の広い鍋に皮を下にして重ならないように並べて入れだしを加える。
C 落としぶたをして強火にかけ煮たったら静かに煮立つくらいの火加減にする。
D 砂糖大さじ1、酒大さじ2を加えさらに煮る。
E みりん大さじ1.5、薄口しょゆ1.5を加え柔らかくなるまで煮て火を止める。
F このまま2〜3分おいて味を含ませ、器にもる。(彩りに枝豆を散らしすとさらによい)

7月「レバニラ炒め・手づくりトマトジュ−ス」
蒸し暑い日が続く7月、げんきに乗り切りたいところです。
旬は冬から春というニラですが、広く各地で栽培され、にいがたでは今、露地でげんきに生育しています。このニラを使ってスタミナ料理はいかがでしょう。ここ数回作って食べているという日野家、「レバーニラ炒め」と「手作りトマトジュース」紹介します。

材料 ニラ  一束
    レバー 200 グラム
          合わせ調味料
     鶏ガラスープの素 小匙1
     オイスターソース  中匙1
     砂糖     小匙1
     みりん    少々
     醤油     少々
             ナンプラ       スウテキ
上記の調味料をカップ三分の一くらいの水で合わせておく
レバーは7ミリくらいにそぎ切りにして塩でもみ、水洗いをする。水を切り少量の醤油で下味をつける。
レバーに片栗粉を付け少し多めの油で両面を焼く。
フライパンに少量の油を入れ5センチくらいに切りそろえたニラを炒めすぐにレバーを加え炒める
その中に合わせ調味料を入れ仕上げる。ニラはあまり炒めすぎないように。

トマトジュース
赤く熟し過ぎたトマト、熱湯を通し皮をむきミキサーにかけ塩少々を入れれば手作りのトマトジュースの出来上がり。

6月「シソ巻」
紫蘇(シソ)が庭や畑のあちこちにげんき一杯生い茂る時期になりました。暑い夏、ピリリと甘辛いシソ巻きはどうでしょうか食欲は倍増します。栄養価は野菜の中でも最高で、内臓を温め、元気を作るといわれています。 夏に負けないシソの生命力と栄養価を食膳にと、この時期よく作るという、西潟家のシソ巻を紹介します。 

材料 シソ巻き 30本分   
シソの大きい葉    30枚
  
みそ        100グラム
  
砂糖         50グラム
  
赤トウガラシ(粉)   3本分
  
シソの葉(生を刻む) 50グラム
  
炒め油        少々
  
刻みゴマ       10グラム
  
鰹節(1袋)      3グラム 
  
焼き油      大匙5杯くらい

作り方
@シソの葉と刻んだピリ辛トウガラシを油少々でいためる。

Aみそ、砂糖を加え、よくなじませ、つやを出す。
B削り鰹節とゴマを加えて混ぜ、具の出来上がり。
Cシソの大葉にBの具を棒状に載せくるくる巻く。

Dフライパンに焼き油を入れ両面パリッと焼き上げる 注・赤トウガラシは干して粉にしておくと使いやすい。 焼き油は多くし、揚げるように焼く。クッキング   ペーパーでつつみ、余分な油を処理する。保存がきくので、空気を抜くようにして冷凍するとよいです。
 

5月「木の芽の料理」(アケビのつる)
山菜の王者木の芽料理です。木の芽と言いますと、よそでは山椒の新芽を言いますが、新潟ではアケビのつるを木の芽と言います。ご主人や息子さんが大好きで毎年出回ると必ず作るという渡辺家の木の芽料理を紹介しましょう。渡辺さんの解説つきでお伝えします。

・木の芽のお浸し
 茹でて生卵をかけ、お醤油をかけて頂きます。いたってシンプルなものです。お上品にすればウズラの卵をかけて頂きますがこれは「木の芽の巣ごもり」とお料理屋さんではいうようです。

・木の芽ごはん
材料 ゆで卵 一人1個 木の芽のおひたし 刻みのり 
だし汁(薄味のもの) 炊き立てのごはん一人1膳
作り方
卵を茹でて白身はあらみじんにきる。
黄身は味噌こし位の網で少し粗めの裏ごしにする。
ごはんを大きめのご飯茶わんに盛って白身黄身木の芽と盛り付け温めただし汁をかけ最後に海苔の刻みをかけて出来上がり。ご飯をいただくときに、すりわさびを入れて食します。
木の芽のほろ苦さがとても上品でこの時期(5月ごろ)の楽しみの一品です。写真は白い所がはっきりしなくて残念ですが、暖かくなった季節のためか5月8日現在でもう店に木の芽が売ってなくて、もう一度と思っていましたが写真撮り直すことができませんでした。
4月「野草を使った旬の料理」
年を追うごとに、降雪が少なくなってきている新潟ですが、それでも、庭や土手に新芽が伸びてくる頃になると、春を感じるお料理として食卓に取り入れたくなります。春の息吹を上手に取り入れている佐藤家の3品をご本人の紹介つきでお届けします。

よめ菜飯
春になるといろいろのものの芽に混じってヨメナの芽もいっぱい出てきます。夏は茂り、秋になると紫の野菊の花がたくさん咲きますが、枯れ草の中から出たばかりの軟らかい芽を摘んで、よめ菜飯を作るのが佐藤家の春のお楽しみです。すごく簡単に作ります。
    炊き上げてうすき緑や嫁菜飯  杉田久女

材料と作り方 
  @ 米 二カップ、好みでもち米を一掴みくらい入れてもいいと思います。
  A ヨメナ 芽を出したばかりの軟らかいのの先の三、四枚だけを使います。小笊に一つくらいあればいいでしょう。 沸騰したお湯で色よくさっと茹で、固く絞って(小さい卵くらいの量)細かく刻みます。
  B 炊き上がったご飯に好みの量の塩をさっと振って、Aのヨメナをさっくり混ぜて出来上がりです。
 わが家は二人分でいいので、朝摘みのヨメナを半量、電気釜の片方半分にしおを振ってヨメナを混ぜ、朝御飯で香りを十分楽しみ、お昼は混ぜこぜ、夕御飯は白いご飯としていただきます。

ヨメナ 雑草に類する植物で、秋に薄紫か白い菊の花をつける。ただし、よく似た姿のキク類は他にもいくつかあり、一般にはそれらをまとめてヨメナと呼んでいることが多い。いわゆる野菊に類するものである。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 より。

アサヅキの酢の物
秋に根分けして庭の小さな隙間に植えておいたアサヅキは春の味です。やはり酢の物が合うようです。

材料と作り方
  @ アサヅキは春は軟らかいので、ひげ根をとって葉先まで全部使います。たっぷりの熱湯で色よくさっと茹でて水に取り3〜4cmに切ります。
  A 厚揚げ @の熱湯の一部を使って湯通しして、適当に切ります。
  B ほたる烏賊 目を取って、Aの熱湯の残りで湯通しします。
  C 酢と味噌と砂糖をよく混ぜ、三種をさっと和えます。 

 和えるのは食べるすぐ前に、酢の物は普段より甘めに、とは、何十年も前に姑に教わったことです。うちでは煮物などにお砂糖はほとんど使いません。今日は栃尾名物のあぶらげを使いました。

蕗味噌
 同じころ蕗の薹も春の楽しみです。蕗はてんぷらが一番おいしいと思いますが、春先、先ずは蕗味噌にして朝御飯を楽しみます。

 作り方  よく洗って土を落とし、大めの熱湯で茹でます。絞ってとんとんと刻みます。味噌を主に少し砂糖を入れて混ぜ合わせます。

3月「南蛮えびのしんじょう」
新潟は甘えびの美味しい所です。甘えびは色鮮やかな赤い殻に覆われ、大きさはちょうど唐辛子くらいなので、南蛮海老とも言われています。甘くて独特のとろみがありお刺身には欠かせないものです。そのほかには寿司ネタにも使われ、チラシ寿司などにも最適です。この美味しいえびをしんじょうにして料亭気分を味わうのもいいものです。今回は渡辺家のしんじょうを紹介します。

材料
南蛮エビのむき身
230(皮つき400)
生椎茸 
1
玉ねぎ
1/2
卵黄 1個
片栗粉 少々
レモン 
1/2
人参薄切り
3
春菊・パセリ少々
塩 少々

作り方
1南蛮エビの殻をむいて包丁で細かく刻み寄せてまた刻む
2玉ねぎは細かいみじん切りにして10分ぐらい水にさらし布巾でしつかり絞る。生椎茸もみじん切り
3 12を合わせ塩・片栗粉・卵黄を加え混ぜ合わす。
4 手を濡らし材料の形を整え片栗粉をまぶして、サラダ油で上げる。水分が程良く蒸発して、あげる音が変われば出来上がり
5レモンをそえてそのままでも。お椀に春菊や人参の花形をゆでて、しんじょうと盛り、だし汁を入れて吸い物にしてもおいしい。

2月「味噌」
2月に入り寒い日が続いています。毎年この時期に恒例のみそづくりをする家庭が多いです。この時期が一番味噌作りに適しているのです。なぜならば雑菌が入り難いからです。千原家でもこの時期に作っているそうです。皆さんも添加物の入らない自分の味噌を作ってみませんか。この味噌は2年味噌には向きません。糀が多いので風味がなくなるので、次の年の手作り味噌が食べられるまでに食べきることです。それでは千原さんのコメント入りの味噌の作り方を紹介します。

材料
豆     2キロ(千原家では県産大豆を使います)
米糀    2キロ
塩     1キロ(千原家では赤穂の天塩にこだわります)
あとは豆を煮たときに出る煮汁1500cc〜1600tです
これで約9キロ〜10キロできます。

豆を前日に洗って水を多めに入れてひたしておきます。
豆を煮ます。圧力鍋(5g)をつかうと手早くできます。ひたした豆を4回に分けて煮ます。豆とひたした豆の水を豆の顔が見えるくらいの分量をなべにいれます・多すぎるとあふれます。
なべを強火にかけ、にたったら火を弱め10分、火を止めて10分、まだなべの圧力が抜けなかったら、ふたの上から水道の水をかけて圧力を抜いてください。この時間はなべのメーカーによって多少違うと思いますが味噌豆ですのでそれほど気を使わなくてもよろしいかとおもいます。
豆が煮えたら豆と煮汁に分けます。煮えた豆はミンチでつぶします。煮汁は大切なので取っておいてください。つぶした豆も煮汁も完全に冷まします。これが味噌作りのポイントです。生暖かいうちに糀と合わせると異常発酵して酸っぱい味噌になります。20年前に味噌作りを始めたころはミンチの器械がなかったのでつぶした豆をボールにいれてすりこぎ棒やポテトマッシャーなどでつぶしました。それも楽しい思い出です。こたつにはいっている主人にボールごと渡しつぶしてもらったこともありました。半年後にはおいしいお味噌が食べられます。
別に糀と塩を合わせておきます。冷めた豆と煮汁を大きめなうつわに入れ合わせておいた糀と塩もいれます。冷ましておいた煮汁を材料の上から平均にかけます。かけ終わったら手早く合わせます。すばやくしないと糀が水分をすってしまって全体に回り難くよけいな煮汁が必要になります。出来上がったときに容器の下にたまり水が多くなるためです。
仕込みようの容器をホワイトリカーで消毒しておきます。
そこに出来上がった味噌を仕込みます。空気が入らないように容器の角にぶつけるように投げ込む。それを繰り返す。すべて入れたらラップにもリカーでふいてみそのうえにピッチリとしきこみます。あとは中ふたをおいてふたをします。厚手のポリふくろでつつみ出来たら穴倉が一番よいが冷暗所におく。1ヶ月後に天地返しをします。あとは夏を越し10月ごろが食べごろです。


材料


豆を洗う


豆をつぶす


仕込む

1月「長いもを使ったのっぺ」
 西蒲区では昔から、さといものかわりに長いもをつかったのっぺを作っているそうです。西蒲区にお住まいの千原さんは近くのお年寄りから教えてもらったそうです。切り方はさといもと同じで短冊に切ります。盛り付ける容器によって名前が変わるようです。大皿に盛り付けておおびらというそうです。それでは千原家ののっぺをどうぞ。
材料
長いも  400グラム ながいもの半分位
ニンジン 1本 普通の大きさ
たけのこ 200グラム
レンコン 小さめ大きさ
こんにゃく 1個
しいたけ 4〜5個(干ししいたけなら一番よいがなまでもよい)
 その他 きのこ類 しめじ なめこ 
かまぼこ  1個 
ぎんなん  おこのみ
ほたて   生のほたて 小さければ10個くらい
だし汁   4カップ
塩     大さじ1
しょうゆ  大さじ 2〜3
酒     大さじ 2〜3
みりん   大さじ 1
砂糖    小さじ 1〜2

作り方
1、野菜類はすべて短冊に切りそろえる
2、だし汁をなべに入れ煮立てる(味をみてだし汁が少ししょっぱい位  がちょうどよいとおもいます。)
3、長いも、ぎんなん以外をなべにいれ煮る
  野菜類を入れ煮たちだしたら、あくをとりながらニンジン、レンコンが柔らかく煮えたら長いも、かまぼこ、ぎんなんを加え、さっとひと煮立ちしたら火を止める
4、そのまま30分程さます。野菜類に味を含ませる。
5、お好みで食べるときにまた、あたためる。
  火加減はあまり強火にしない。長いもをかたくずれさせないために。
  冷たい状態でめしあがってもおいしいと思います。

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