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新潟の味2007年

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12月「赤ひげの佃煮とかきあげ」
12月に入り新潟の空に小雪が舞い始めるころになりました。本町市場に「赤ひげ」を木箱に積んだ行商のおばさんの姿がみられます。「赤ひげ」とは、新潟地方独特な呼び方で、正式にはアキアミ(サクラエビ゙科)という阿賀野川の河口でとれる5〜7mmの小エビです。11月から2月の冬季がシーズンで、冬の新潟の風物詩です。塩辛、天ぷら、煮付けなどで食べますが、獲れたてに生醤油は最高です。
千原家ではさっそく買ってきました。今晩の献立は「赤ひげの佃煮とかきあげ」です。皆さんも作ってみてください。

 赤ひげの佃煮
  材料
   赤ひげ    300g
   しょうが    1かけ
   しょうゆ    70cc〜100cc
   みりん     50t
   酒       50t
 調味料をなべに入れ煮立てます。
 水洗いした赤ひげをなべにいれ、炒りつけます。
 みじん切りにしたしょうがもいれ水気がなくなるまで炒りつけます。
 
かきあげ
  材料
   赤ひげ  200g
   玉ねぎ  中1個
   春菊   少々
 てんぷら粉を水でとき材料を入れカラツとあげます。
9月「おはぎ」
 おはぎは、主に彼岸になると仏様(ご先祖様)にお供えする料理として昔から引き継がれています。「おはぎ」は、別名「ぼた餅」と呼ばれることもあります。季節によって例えられた花が異なるためで、ごはんに付けた小豆がハギの花が咲き乱れているのに似ていることから秋は「おはぎ」、一方ボタンの花になぞらえ春には「ぼた餅」と呼ばれているようです。
 今回登場の白井家では春、秋のお彼岸の中日には年中行事として作り、仏壇にお供えしたり親戚にも分けたりしているそうです。春は、小豆あん、きな粉、黒ごま、秋には、きな粉をずんだに変えた三色おはぎにしているということです。では白井家の「おはぎ」を紹介しましょう。

作 り 方
材 料
 もち米2.5C うるち米0.5C 水3.3C 塩小1/4    
 あん(小豆140〜150g 砂糖100〜適宜 塩小1/4)
 ずんだ(枝豆1C 砂糖大2〜3 塩小1/4)
 黒ごま(黒ごま大3 砂糖大3 塩小1/2)

作り方
 @ 米は洗って水気を切り、1〜2時間浸し、塩を入れて炊く。
 A 炊き上がったらすりこぎで米粒をつぶす(三つにあらかじめ分けておく)。
 B あんは、粒あん或いは こしあんに砂糖、塩を入れ好みに作り、付ける。
 C ずんだは、ゆでた枝豆の鞘から豆をだし薄皮もとってすり潰し、砂糖、塩を入れ滑
   らかに仕上げて付ける。
 D ごまは香りよく煎り軽くすり鉢ですり、砂糖、塩を混ぜて付ける。
8月 「枝豆ご飯」
 暑い暑いお盆の時期、冷えたビールに枝豆は新潟人の食の楽しみの一つです。
枝豆の一番の食べ方は、さやつきのゆでたものを、口に運び、歯でさやから出して食べる、といういたって簡単なものですが、食べ始めたら止められないというのが皆さんの感想です。黒埼茶豆は全国的に有名ですが、いえいえそれだけではありません。新潟でとれる枝豆はどれもおいしく全国に誇れる味です。名前も、茶豆、ひとり娘、ゆうなよ、湯上り娘など等。なんと言ってもとれたてが一番、甘み香りが違います。
さて、今回はその甘み香りを生かした小林家の枝豆ご飯を紹介しましょう。写真にはオクラの小おかずを添えてみました。

材料(五人分)
米 3カップ (内 1カップの4分の1もち米)
酒 大さじ3くらい 
塩 小さじ1弱 
水 合わせて3カップ
枝豆 適量(300グラム?)良く洗って少し硬めに茹でて、さやから出しておく
しようが 皮をむいてすって汁を用意しておく又は細かく切るかお好み

作り方
ご飯が炊き上がったら、枝豆・生姜を加え、醤油少々香りづけに入れる。
盛り付けには、ゴマや刻みのりを添えるのもよい。

7月 「鯨汁」
新潟地方では古くから夏に鯨汁を食べていました。鯨の脂身がスタミナ切れになりそうな体力を補ってくれるからでしょうか。鯨肉が店頭に並ばなくなった今でも鯨の脂身はこの時期よく店頭で見かけます。地方によって入れる具の種類が変わるようですが、新潟市ではナスは欠かせない具の一つです。そのほか、臭みを取ってくれるごぼうもぜひ入れたい野菜の一つです。今回は日野家の鯨汁を紹介します

材料(五人分)
 塩鯨・・150g
 ごぼう・・・細め一本
 キノコ(しめじかえのきだけ) 1袋 
 焼き豆腐・・・一丁
 つさこんにゃく・・・一袋 
 じゃがいも・・・二個 
 かぶ・・・三かぶ
 葱・・・一本
 なす・・・まる茄子
一個
 
調味料   酒・みりん・味噌か醤油  

下ごしらえ  
 1)  塩鯨は薄く切り炒めてから湯どおしする

 2)  ごぼうはささがきにして、酢水につける

 3)  つきこんにゃくはお湯で洗ってアクをぬく
 4)  その他の材料は厚めの拍子木に切る

 5)  葱は斜め切りにする
 

作り方    
 1)  鍋に水を入れる、湯通しした塩鯨・ごぼう・じゃがいも・なすを入れて火に掛けます

 2)  沸騰したらこまめにアクを取りながら、かぶ、キノコ、焼豆腐をいれます。

 3)  材料に一通り火が通ったら、酒、味噌、みりんで味付けをします。
 4)  最後に葱を入れてできあがりです。

6月 「ちまき」
 ちまきは、行事食としては端午の節供(5月5日)に食べる習慣がありましたが、県内では月遅れの6月に食べる地域もあるようです(雪国では6月に新しい笹の葉が取れる)。
 日本のちまきは、中国から平安時代頃に伝わり、もち米を植物の葉に包み灰汁で煮込む製法で、灰の殺菌力や防腐性を利用した保存食であったようです。
 その後、時代を経て各地で改良、簡略化等が行われ、新潟では正三角形のちまき、上越や魚沼地方では二等辺三角形の、山北町では今でも灰汁を使って黄色く仕上げたちまきがつくられています。
 ここに紹介の白井家では、細長い形のちまきも作るそうですが、今回は正三角形型を作っていただきました。
  
 つくり方(50〜60個 つくりやすい分量)
 
材 料
 もち米・・・・・・・・・・・1升(約1.5kg)
 ササの葉・・・・・・・・・・100〜120枚(乾燥した葉)
 スゲ・・・・・・・・・・・・50〜60本(2本に割ったもの)
 きな粉・・・・・・・・・・・適宜
 砂糖 ・・・・・・・・・・・適宜
 塩  ・・・・・・・・・・・適宜

準 備
 ・もち米は洗って一晩水に浸し、ざるにあげる。
 ・ササとスゲはたっぷりの熱湯に通し、きれいな緑色になったら冷水にとり洗う。 
 ・ササは表を上にしてざるに並べ水を切る。
 ・スゲは針で2本に割っておく。
 
つくり方 
 @ ササの表が内側になるようにして折り込んで三角の袋をつくる。このとき米が出な               いように三角の先を少しずらして重ねるようにする方法もある。
 A 袋の中に米をきっちり入れ、上からもう1枚のササをかぶせて角をおり、形を整えスゲで縛る。(縛り方を図解するのは難しいので省略します)
 B 5個ずつ束ね、さらに10個を一束に束ねる。 
 C 大き目の鍋に入れ、たっぷりの水を加え60分位ゆでる。
  
  ※ 洗った米をすぐ包み、一晩水につけてゆでる方法もあります。
食べる時は砂糖とほんの少々の塩を混ぜたきな粉をつけます。

写真はササの葉で包んだ状態のでき上がりのものとササの葉を剥いて食べる状態にしたもの

5月 「干しかぶと根菜・にしんの炊き合わせ」
 干しかぶといってもカブではなく、大根を薄く切って ゆでて干したものを下越地方ではこう呼びます。
 秋に収穫して保存していた大根も日数が経つとスがあいたり痛みはじめて保存がきかなくなります。残った大根の皮をむいて薄く切り、さっとゆでてから日光で数日乾かします。甘みが
増えて、大根の保存食になります。これを煮物などに味付すると歯触りもよくおいしく食べられます。それでは、小林家の干しカブ料理、いろんな野菜との炊き合わせを紹介しましょう。

材料と作り方 (分量はお好みで)
干しかぶ (水でもどす。増えるのでそのことを頭に。)
筍(米のとぎ汁でゆで、アク抜きをする。3cmくらいに切る)
にんじん・じゃがいも・こんにゃく( 同じくらいになるよう乱切り)
にしん(米のとぎ汁でもどし、3cmくらいに切る)
椎茸(水でもどす。戻し汁も捨てない。適当に切る)
油揚げ(栃尾さんの油揚げが最適。適当に切る)
車麩(水でもどし、4〜6に切る)

出し汁(トビウオのだしがお薦め。椎茸の戻し汁も入れる)に車麩以外の材料を入れ、しょう油・砂糖・酒・みりんを同量入れ煮る。途中で車麩を入れ、煮あがったら自分好みの味に整える。

4月 「かぶの葉の常備菜」
 暖かくなってきて葉つきの新鮮なかぶが店頭に並ぶようになりました。新潟では古くからかぶが作られていて、「寄居かぶ」が有名です。昨年も葉を使った料理を紹介しましたが、今回は常備菜的な汁気のない桜井家の料理を紹介しましょう。今の時期のやわらかい葉はもちろん、時期ハズレの硬めの葉でもおいしくいただけます。

材料(4人分位)
かぶの葉 3〜5株分
シラス 50g
豆腐  半丁
削りかつお 3〜5g
鷹の爪 半本
調味料(砂糖大1、塩小1/3、しょう油小2)
サラダ油 大1くらい

作り方
@ かぶの葉は茹でて1cm位の長さに刻む。しっかり絞る。
A 豆腐は水切りをしっかりとやっておく。
B 炒め鍋に油を引き熱し、葉、豆腐、シラス、鷹の爪(小口切り)を入れ炒め、味付けの後、削りかつおを入れ混ぜ火を止める。

シラスの変わりに小女子でもよいですし、またゴマや干しえび、桜えびなども加えると一段とおいしくなります。豆腐を入れずに作り、味を濃くすると、ふりかけのようにもできます。

3月 「麩と身欠きにしんの煮物」
 新潟県内ではどの地方でもよく食される麩、岩船や村上地方ではおまんじゅうの形をした岩船麩、その他の地方では車麩がよく使われるようです。新潟市も車麩がよく使われます。
 麩は小麦粉のなかからたんぱく質だけを取り出して作られた食品ですから栄養的にもたいへん優れたものです。車麩は焼いて乾燥させたものなので、日持ちもよく、雪深い新潟に最適な食材だったわけです。
今回はいろいろな食材と炊き合わせた上野家の麩の煮物を紹介しましょう。

材料
車麩、身欠きにしん、竹の子、ふき、椎茸 それぞれ適量
調味料(出し汁、しょう油、みりん、酒、砂糖) 適量

作り方
@麩は水またはぬるま湯で戻しておく。
A身欠きにしんは水に1時間ほどつけておき、その後、うろこを取りよく洗う。
Bそれぞれの材料を大きさを揃えて切り、鍋に入れ、出し汁を具がひたひた位に入れて、調味料で味付けをして煮込む。

2月 「白菜の豚肉鍋」
今年は寒い日があまり多くありませんでしたが、寒い時に食べたいものは鍋物です。1,2月頃が最適かとは思いますが、いつでもおいしくいただける白菜と豚肉の鍋 を紹介しましょう。 2月のパート2、日野家の我が家の味です。 

材料及び作り方
@ 干し椎茸を一人一枚か二枚をぬるま湯で戻して四つ切りにして土鍋に入れます
つけておいた汁も使います。  
A 白菜は6センチくらいに切り土鍋の縁にぎっしりと入れ中央をあけておき、そこに豚の 三枚肉 (しゃぶしゃぶ用の豚肉)を好みの量(一人150グラム 位)入れ、具すれすれまで 水を入れます。その時干し椎茸のつけ汁も使います。
B 火にかけ30分位煮込みます。
 
C 白菜が透明になったら出来上がり。ポン酢をつけて食べてください。サッパリとした味です。  

2月 「女池菜の浅漬け
 女池菜の美味しい季節になりました   お浸し、煮物、白和え、ごま和えなどいろいろ工夫していると思いますが、浅漬けにして食べてみてください又違った食感です。今月は日野家の「浅漬け」です。  

材料及び作り方
1 女池菜を沸騰したお湯でサッとゆでます。
 (茹ですぎない方が歯触りが良く出来ます)
2 冷やし、5センチ位に切りそろえます。
3 (ビニール袋で作ると便利です)
 少量の塩と・・・旨み調味料・昆布茶・たまり醤油のいずれか一つ・・・を加え味見をして好みの味になったら焼酎を少量入れて良く振って置いて下さい。
 すぐにでも食べられます
   ☆浅漬けですのであまり日持ちしませんが一度おためし下さい

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