私の  「活動日記」 です!
         ―――――――――――――――――――――――――――――――
         (2005年) 1月2月・3月・4月5月・6月7月8月9月10月11月12月
         (2006年) 1月2月3月4月5月・6月7月・8・910月11月12月
         (2007年) 1月2月3月4月5月・6月7月8月9月
10月11月12月
         (2008年) 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月・11月12月 
         (2009年) 1月・2月・3月・4月






      (2008年10月分)


● 10月31日(金曜日)●

   明日から新宿歴史博物館で「内藤清成と高遠内藤家展」

 新宿区という地名は、高遠藩内藤家の中屋敷があった場所(現在の新宿御苑一帯)に作られた
新しい宿場(内藤新宿)ということが命名の基になっています。幕府が江戸に開かれる前に、広
大なこの地域を、内藤清成が徳川家康から拝領したものです。区名のルーツということで内藤家
と新宿区は、切って切れない関係にあります。

 明日から12月14日まで、新宿歴史博物館で「内藤清成と高遠内藤家展」が開催されますが、
今日午後2時から、その「内覧会」が開かれました。内藤家第17代当主にあたる内藤頼誼さん
を初めとして中山新宿区長、高遠藩があった伊那市(高遠町は伊那市と合併)の副市長、太宗寺
などゆかりの寺社の住職さんたち、地元の内藤町の人たちなど、多彩なメンバーが沢山出席して
いました。
 開会式のセレモニーの後、展示物を見て回りましたが、さすがに徳川幕府と密接な関係があっ
た高遠藩内藤家だっただけに、貴重なものが沢山ありました。高遠藩には、「絵島・生島事件」
で有名な絵島の「囲い屋敷」もありましたが、それに関する展示もありました。
 是非、多くの皆さんに見てもらいたいものだと思っています。 

 夕方から、西落合の清掃事務所会議室で、清掃労働組合新宿支部の第四回定期大会が開催され
ました。出席して挨拶をしました。現業労働者に対する賃金切り下げなどの攻撃がかけられてい
ますが、清掃労組も非常に厳しい対応を余儀なくされています。


● 10月30日(木曜日)●

     猿の社会の「朝三暮四」を思い浮かべました。

 麻生首相が記者会見。経済情勢が世界規模で100年に一度の危機的状況だから、当分、解散
はしないと言明しました。また、「2兆円規模で給付金を支給する」が「三年後には消費税率を
引き上げをお願いする」ということも明らかにしました。

 解散しないというよりも、解散することができない状態になっていますが、これは経済が主要
な要因ではなく選挙を行ってもとても勝てるような情勢ではないというのが解散延期の主因だと
いうことは誰もが周知の事実です。自分の支持率が高かったらば、「経済危機を乗り切る為には、
国民から信託を受けた政権による政策展開が必要だ」とか何とか言って、さっさと解散していた
筈です。
 2兆円をバラまいて、すぐに消費税率引き上げによってその数倍を国民のみなさまに請求しま
すよ、というです。そのカラクリそのものは実に「分かりやすい話」です。これで喜ぶ国民がい
たならば、中国の寓話に出てくる猿の社会の「朝三暮四」の逸話を是非思い出して欲しいもので
す。「朝三つのえさ、夕方四つのえさ」に不満たらたらの猿たちが、「朝四つ、夕方三つ」の再
提案に大喜びしたという例の寓話です。


● 10月29日(水曜日)● ――――――――――――――――――――


    定額給付金の実施を決定。全く姑息な「財政政策」だ。

 今日、自民党と公明党は、これまで検討してきた定額減税方式を改め、定額給付金として実施す
ることを正式に決めたということです。所得制限は設けずに大金持ちにも給付金を支給するという
のですから信じがたいことです。驚いてしまいます。

 この財政難の状況の中で、2兆円もの巨額の財源を投資し、一体、何のために行う施策なのか全
然分かりませんが、要するに選挙で一票欲しいためということです。なんとも姑息な手段です。票
のためにほとんど意味のないカネがばら撒かれるのですから、このことひとつ取ってみても自民・
公明に政権担当能力がなくなってしまったことは、実に良く分かります。与謝野さんは、さすがに
財政政策としては全く無意味なこんなバラマキには反対だったようですが、しかし、最終的にはこ
のへんてこな政策を受け入れたようです。なぜ、きちんと反対を貫かなかったのか不可思議なこと
ですが、私が推測するに、自分の選挙においてこの提案をしている某政党の票が欲しいために「断
固反対」ということにはならなかったということでしょうか ? 

 こんな邪道な「財政政策?」しか考えられないような連中がこの国の権力を握っているのですか
ら、考えただけでもぞっとします。

 新宿区の来年度の予算編成に向けて、今日、私が所属する社会新宿区議会議員団として「200
9年度の予算要望書」を検討し、大綱をまとめました。
 要望書の細部の検討や部分的な修正、追加については、30日と31日に行い、なるべく早く区
長に提出する予定です。


● 10月27日(月曜日)●

  「定額減税の効果に疑問」の投書。全く同感です。

 朝日新聞の投書欄に「定額減税の効果は疑問」という一文が載っていました。「~今回の定額減
税は、総選挙対策を意識した人気取りだ、と私は思う。そもそも自民・公明両党は、減税効果に責
任を持つのか。効果がでること、あるいは効果を出すような減税の仕組みを考えたのか~」という
内容の投書です。全く同感です。2兆円も投じるのに、財政的、景気策的な効果はほとんどないと
いうのが大方の見方ですが、そうだとするならば、こうした選挙目当てでしかないバラマキをする
よりも、税率改定などの別の政策を打ち出すべきです。
 「定額減税」を「定額給付金」に変えることも検討されているということですが、バラマキであ
ることにはなんら変わりありません。かつての「地域振興券」のような「定額減税」あるいは「定
額給付金」は全くの愚作というしかありません。

 連日、株価の下落が続いています。今日は03年4月末のバブル後最安値(7607円)をいと
も簡単に更新し、一時、7486円にまでなったということですが、1982年11月以来、約2
6年ぶり水準です。世界的な金融危機が、歴史的な株価の下落を誘発しています。
 急激な円高も進行しており、ドル価格も100円を割っています。ユーローも125円前後です。
特に輸出産業に深刻な影響を及ぼします。これからどう展開するか、専門家も適切な予測は全く出
来ない状況になっています。


● 10月26日(日曜日)●

  「関東ふるさと市浦会」の定期総会と出版記念会開催。

 同郷の集まりである「関東ふるさと市浦会」が銀座のレストランで一年ぶりに開かれました。青
森県の津軽半島にあった旧市浦村出身者の集まりです。2005年3月に津軽半島の中心的な小都
市の五所川原市や金木町(太宰治の出身地)と合併し、市浦村は地図からは消えてしまいましたが、
同郷の市浦会はそのまま残って現在に至っています。
 今日は、簡単な総会の後、村長を勤めていた高松隆三さんの出版記念会を兼ねたパーティーが行
われました。全体では7、80人の方々が参加していました。同級生も何人か出席していました。
随分賑やかなひと時を過ごすことができました。

 麻生内閣発足直後は、一時、今日10月26日は総選挙の投票日として有力視されていたことが
あり、そうなると出席できないのではないかと懸念していましたが、全くの杞憂でした。


● 10月25日(土曜日)●

   新宿自治創造研究所のシンポジュームとミレイ展。

 今日午後2時から、新宿自治創造研究所の発足を記念して「記念シンポジューム」が開かれまし
た。この研究所は、今年4月に発足した新宿区のシンクタンクですが、この2年間は、特別区の自
治制度や新宿区における地域分権、さらには良好な地域社会の形成に向けての課題などについて研
究することになっています。
 今日は、「基礎自治体としての新宿区」という演題で東大名誉教授の大森  弥先生の講演があり、
その後、「地域自治の仕組みづくり」というテーマで自治創造研究所の所長やアドバイザー4人に
よるバネルデスカッションが行われました。
 大森先生の講演は、これまでの特別区の自治の拡大へ向けた諸活動のおさらいのような内容でし
た。これまでも何度も聞いているはなしですが、随分、参考になりました。
 バネルでスカッションのほうは、時間が短すぎたために、自治の仕組みをどう構築するかという
今日の主要な課題に対して本質的な言及をする前に終わってしまいました。

 会場はほぼ満員でした。自治体が、このような催しを主体的に開催し、自治のあり方を考え、そ
して、その成果はいずれ新宿区から発信されることになりますが、私は、こうした状況に「時代の
流れ」を実感しました。

 渋谷の文化村で今月26日まで「ミレイ展」が開かれていて、ロンドンにあるテイトギャラリー
の「オフィーリア」が展示されています。娘は、昨日、会社の帰りに見てきたと言っていました。
シンポジュームが終わったあと、このミレイの代表作を観ようと思って急いで6時前ぐらいに会場
に行きました。遅い時間なので少しは空いているのかと思っていましたが、全くアテは外れ、なん
と長蛇の行列が出来ていました。入場まで一時間以上待たなければならない上に、展示されている
作品も何重かの人の頭越しに見なければならないという状況です。とても名画を鑑賞するという雰
囲気ではありません。いずれロンドンに行った時にテイトギャラリーに寄ればいい、その方が日本
と違って静かな中でゆっくりと鑑賞できる、と自分で決めて、早々とあきらめ帰宅しました。ただ、
「いずれロンドン~」が何時になるかは、全く不明のことです。


● 10月24日(金曜日)●

    国労差別撤回大集会、 日比谷野外音楽堂に一万人余。

 夜6時半から日比谷野外音楽堂で「今こそ政治解決を!JR採用差問題の解決要求実現をめざす
中央大集会」が開かれました。直前まで大雨でしたが、幸いなことに次第に小ぶりになり、8時過
ぎに集会が終わって銀座や東京駅に向かってデモ行進が始まる頃にはすっかり止みました。

 今日は議会の会議も4時には終わったので、私も久しぶりに集会に参加し、新社会党の人たちと
のぼり旗を掲げて東京駅近くの鍛冶橋までデモ行進をしました。

 日本の労働運動の命運をかけてが21年余にわたって闘い続けられてきた国鉄差別問題撤回闘争
もいよいよ大詰めです。この間、不当に解雇された1047名の中で、実に47名が志半ばで亡く
なりました。痛恨の思いの中での逝去だったと思います。

 多くの辛酸困苦の状況の中で闘い続ける10487名に対して、全国の心ある労働者は強く連帯
し、物心両面にわたる支援を行ってきました。私も一貫して支援し、カンパもしてきました。こう
した闘いの中で2005年9月の「鉄建公団訴訟」と2008年1月の「全動労訴訟」では勝利し
ました。しかし、今年3月の「鉄道運輸機構訴訟」では、問題の本質には触れず、時効を理由に判
断を避けるという不当判決が出されています。

 いま、東京高等裁判所からは裁判外での話し合いが提案されています。国土交通大臣はこれを受
け入れると表明しています。しかし、状況は決して楽観視できるようなものではありません。

 今日の集会はこうした状況の中で開かれたものです。今こそ政治決断が求められています。足掛
け22年にわたる差別撤回闘争です。なんとしても原告団や関係者が納得できる解決を勝ち取りた
いものです。


● 10月22日(水曜日)●

   かつての「地域振興券」を思い出させる「定額減税」。

 選挙が近くなると、本来なら考えられないような政策が浮上したり事業が行われたりします。そ
の典型的なものが「定額減税」です。公明党が選挙の目玉として提案し、自民党も公明票を逃して
はならないとしてシブシブ合意したとされる代物です。財政政策上からすると全くの邪道であり、
単なるバラマキに過ぎません。カネがあり余っているのならとにかく、再起不能ともいえる程の財
政難に陥っている状況の中で、どうしてこのような政策がまともに取り上げられ、与党間で合意に
至るのか不思議でなりません。

 かつて、「地域振興券」というバラマキが行われましたが、あの政策によって景気が上向いたと
か、財政改善に寄与したと考えた人は誰かいたのでしょうか。あれも公明党が選挙前に提案し、紆
余曲折の末に実施されたものです。国からの財源支援を受けて全国の地方自治体が実施主体になり
ましたが、あの時の新宿区議会で「全く意味のない財政政策だ」として反対したのは、私一人であ
ったことも驚きでした。みんなその後に迫った選挙を意識して、区民に只で「商品券」を差し上げ
るのに反対できないという気持ちだったのでしょう。

 いずれにしても高額所得者も食うのにやっとの所得しかない者も、そんなことには一切関係なく
全部一色単にして「定額減税」などをするよりは、毎年のように減税を重ねてきた年収数千万円も
の所得者に対する税負担を以前のように強化することと、合わせて、低額所得者に対しては抜本的
な税率の引き下げを行うことの方が、はるかにまともな財政政策ということが出来ます。「定額減
税」などというその場限りの眼くらましのような財政措置はやめて欲しいものですねぇ。

 今日は総務区民委員会が開かれ、新宿区スポーツセンター内にある障害者が働いている「ふらっ
と三号店」を視察しました。新宿区は、この種の店舗を全区に8店舗開店する予定で、新宿通りに
面した四谷二丁目(岡本ビル一階)にももうすぐ「ふらっと四号店」がオープンになります。
 大いに繁盛することを祈っています。


● 10月20日(月曜日)●

   総選挙の日程、決まらないので選管などは対応に苦慮。

 衆議院の解散総選挙が何時行われるか、毎日のように報道され、政治状況とのカラミの中でそれ
ぞれ予測されています。私は、さっさと総選挙を行い、国民の信託を受けた新政権の下で国政を組
み直し方がベターだと思いますが、思惑が交錯してすんなりとは行かないようです。
 麻生首相の支持率調査については、今日も幾つかの新聞で報道されていましたが、何れも大幅な
下落傾向です。支持率をアップして解散!というもくろみは全く立てられない状況ですが、今のと
ころは11月30日に投票・開票を行うというのが有力です。

 全国の自治体は、総選挙の日程が決まらないために、投票所や人員の確保、公営掲示板などの契
約、事務的な諸作業の進め方などで四苦八苦の状態です。新宿区議会も例外ではありません。もし
11月30日に投票ということになると第四定例会の日程ともろにぶっつかってきます。それに、
既に11月や12月には多くの行事や会議の日程が組み込まれ、準備作業が進んでいますので、そ
れらとの調整も必要になります。選挙に関係なく既定の日程を最優先するならば別に問題はありま
せんが、そう簡単なことでもありません。

 議会の日程をどうするかは議会運営委員会で決めますが、当初、10月26日投票が有力といわ
れ、その後、11月2日、あるいは9日、さらには16日、そして現在は30日と次々と変わって
いるのですから、特に、選挙管理委員会の皆さん、区役所や議会の日程を考える皆さんは大変な状
態です。


● 10月19日(日曜日)●

   恒例のいもほりで 産地直送のサケが当たりました。

 今日、「平和憲法を生かす新宿の会」が主催して毎年行っている「いもほり&バーベキューのつ
どい」が実施されました。会場は、川越市に近い南大塚の「荒幡農園」です。昨日と今日は「川越
まつり」が挙行されているということですが、それに合わせていろいろなグループのいもほりも行
われているみたいで会場の広大な農園は大変に込み合っていました。
 私たちは、いもほりをそこそこに、武州の初秋の空を微かに駈け抜けるさわやかな風の中で、飲
んだり食べたりしながらのんびりとした一時を過ごしました。恒例の「福引」も行われましたが、
私は今回初めて北海道稚内市からの「産地直送の生鮭」が当たりました。年末には届くということ
です。楽しみです。


● 10月15日(水曜日)●

  丸正前で演説。3億円遺贈放棄についても報告しました。

 今日は予定されている会議などはなし。午前中は家で手紙や書類の整理をしました。午後から区
政報告に使う用紙類の購入のために浅草橋に出かけ、いつも買っているシモジマで各種の用紙や封
筒類などをまとめて購入しました。

 夕方からは四谷三丁目の丸正前で久しぶりに街頭演説をしました。
 財政問題や制度改革問題について報告しましたが、第三定例会で問題になったある区民からの遺
言書による新宿区へ約三億円と評価されている土地の遺贈を新宿区が放棄した問題についても演説
で触れました。
 何人かの人が熱心に聞いていました。ある人は、私の演説が終わった後、話しかけてきて、「新
宿区長の放棄の判断は、残された方の生活を守りたいと言うことかも知れないけれども、山田さん
の話を聞いていて、区が放棄しなければこの人の生活が守れないと言うことでもないから、どうも
納得できないですね」「遺言者の気持ちは、新宿区の放棄によって全然生かされなかった言うこと
ですよねぇ。こんなことでいいのでしょうか~」という意味合いのことをさかんに言っていました。
 この人は、「自分も一人暮らして遺言書を書いているけれども、死んだ後、自分の意思が生かさ
れないのでは本当に困ります。不安になっています」とも言っていました。

 今回の遺贈問題では、残された方の生活基盤は守らなければならないのは当然だとしても、3億
円もの区民への財産を、合理性も妥当性もない理由でいとも簡単に放棄するというのは、随分、鷹
揚な姿勢だと改めて感じます。遺言制度のあり方からしても問題です。

 新宿区は、カネがいっぱいあるから、こんな「大盤振る舞い」のようなことができるんでしょう
か、という人もいます。表向きの理由はくっつけていますが、財政的に恵まれているからこの程度
の遺贈を受けることによって、あれこれ別の対応をしなければならないのなら、いっそのこと、放
棄した方が面倒くさくない、ということであるならば(放棄した判断には、どうもそんなこともあ
るのかなという感じもしていますが)、実におかしなことです。私には全然理解できません。自治
体の政策選択としても適正だとはとても思われません。

  16日から18日まで、「自治研」に参加するために札幌に行ってきます。


● 10月14日(火曜日)●

   世界的な株の乱高下、結果的には働くものにツケが回る。

 世界的な株価暴落が続いていますが、今日は反発して急騰、東証は一時1,100円高を記録し
たということです。欧米での危機対策が好意的に受け止められた証左だと思います。しかし、市場
はまったく波乱含みで予断は出来ません。こうした株の乱高下は、言うまでもなく投資家に大きな
影響を与えますが、最終的には労働者に対する犠牲の転化となって跳ね返ってきます。決して好ま
しいことではありません。 

 午後開かれた自治基本条例検討連絡会議の後、「漱石山房の復元を進める新宿区議会議員の会」
のアンケート用紙と添付資料の作成をしました。全ての議員に「私の好きな漱石の作品」を幾つで
も答えてもらう調査です。12月9日に開かれる結成総会の際に、集約して発表する予定です。参
考資料として漱石の著作名簿を添付しますが、その調査をしました。よく知られた『坊ちゃん』や
『吾輩は猫である』を筆頭にして、漱石の著名な作品群は、まさに雲を突くような感じがします。
日本で一番よく読まれている作家であることを実感します。私の好きな漱石の作品は、強いて言う
なら『心』『夢十夜』『道草』などです。『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』などの著名な作品も、
もちろん好きな作品です。

 夜は、四谷の事務所で新社会党新宿総支部執行委員会。私たちが主催して先週の日曜日に開催し
た「環境を守るつどい」の反省や、衆議院選挙対策、10月24日に開かれる「国鉄闘争支援全国
集会」への参加などについて協議しました。「環境を守るつどい」の際に行ったチャリティーバザ
ーではある程度の剰余金が出たので、後日、新宿区社会福祉協議会に寄付することにしました。
 終了後、知り合いの店で簡単に慰労会。


● 10月13日(月曜日)●

     三連休、まあまあ余裕のある時間を過ごしました。

 土曜日から三連休です。昨日は一日中、私が自分で作っているポスターを300枚ほど四谷地域
の全域に張って歩きました。久しぶりにいろいろな人とお会いしました。
 今日の体育の日は、決まった予定もなかったので、午前中は神宮外苑でジョギングをしました。
数ヶ月ぶりのことです。外苑の中にある施設でストレッチもしましたが、身体が硬くなっているこ
とを実感しました。今更言うこともありませんが、全くの運動不足です。それだけに節々を伸ばす
のは、実に気持ちのいい時間でした。

 夜は、これも久しぶりですが、歌舞伎町の居酒屋で暫く会っていない一番上の子ども(全国社会
福祉協議会事務局に勤め、新宿西口のマンションにひとりで住んでいます)と二人でいっぱいやり
ながら、いろいろな話をしました。この長兄も、当たり前のことかも知れませんが、世間にもまれ
て会うたびごとに成長しています。


● 10月10日(金曜日)●

   議会最終日、「遺贈放棄」に反対し本会議で持論を主張。

 今日は新宿区議会第三回定例会の最終日。最後の本会議は午後2時から開催されることになって
いましたが、インターネットの中継装置が起動しなかったために、急遽、30分遅れの2時半から
の開会になりました。
 全ての議案の採決が行われましたが、私は、平成19年度決算の「認定4議案」の全てに反対し、
本会議場で総務区民委員会において留保した少数意見の発表をしました。また、区民から新宿区に
約三億円と推定される土地建物の遺贈を区長が放棄した「遺贈放棄」の議案については、区長の判
断は適切ではないとして反対の意思を表明しました。後者の「遺贈放棄」については、インターネ
ット中継を見たという区民の何人からも最もな主張だとの「評価」をいただきました。当たり前で
すが、私も自分の主張が正論だと思っています。また、ある新聞記者からも電話でコメントを求め
られましたが、「この件については、最も重視されなければならない遺言の意思を生かす幾つかの
選択肢があるけれども、議案のような遺言者の意思を全く反故にする対応は、不正ではないけれど
も不適切なやり方だ」と言う趣旨のことを述べました。
 私が本会議で発言したほぼ全文は、「私の主張」欄に掲載していますので、是非、ご覧下さい。

 今回の定例会は、6月16日から今日まで、25日間の長丁場であり、その間、毎日、議案に対
する調査や検討、発言の整理をしなければならなかったので、少々くたびれました。


● 10月9日(木曜日)●

   「区民」の定義をどうするか。自治基本条例の検討。

 朝9時から自治・地方分権小委員会開催。条例に規定する「区民」の定義について意見を交換し
ました。区民の定義に住民が含まれるのは当然で、在勤、在学も包含するというのがほぼ常識にな
っています。しかし、区内で活動する人や税金は払っているけれども住民でない人はどうか、など
ということになると、その線引きが大変です。各自治体の定義もこの辺になると一様ではありませ
ん。今日は、いろいろな意見が出ましたが、明確が整理をすることが出来ず、今後、引き続き検討
することにしました。

 午後は、昨日の「漱石山房の世話人会」で話し合ったことについて幾つか整理しました。講演会
の講師は歴史博物館に人選を依頼しました。結成総会を開く予定の12月9日、中山区長の日程は
塞がっているようですが、どうにか都合をつけてもらいました。その他のことについては、徐々に
煮詰めていきます。

 区議会は明日が最終日です。全ての議案を採決をしますが、私は、ある方が区に対して遺贈する
物件を区長が放棄するという「権利の放棄」の議案と決算認定4議案には反対します。委員会で少
数意見を留保したこの5つの議案については本会議場で意見を述べることにしていますので、夕方
からその原稿の整理をしました。


● 10月8日(水曜日)●

  12月9日、漱石の命日に山房復元議員の会の結成総会。

 午後、「漱石山房の復元を進める新宿区議会議員の会」の結成に向けて各派代表の世話人会を開
きました。この会には38人の区議会議員全員が参加の意思を表明しています。

 今日は規約の案文を検討し、改めて役員の陣容を確認しました。会長は熊谷澄子、副会長は下村
治生、事務局長は山田敏行、世話人は久保合介、近藤なつ子、那須雅之、根本二郎の予定です。合
計7人で運営に当たります。また、懸案の発足総会は、漱石の命日に当たる12月9日(火)午後
2時から区役所内の会議室で開催することにしました。当日の結成総会は、漱石の命日にちなみ、
サブタイトルとして「区議会議員の漱石忌」と銘打つことも内定しました。

 どなたかの講師にお願いをして漱石関連の講演会を開くと共に、漱石の作品について語ってもら
う中山区長の挨拶もお願いすることにしています。当日終了後は、雑司が谷霊園にある漱石の墓に
「墓参」し、その後、歌舞伎町のどこかで「漱石談義」を交わしてはどうかという提案も出ました。
これからその方向で検討することにしています。全員の区議会議員の皆さんを対象にして「私の好
きな漱石の作品」というのアンケート調査も行い、発足総会の場で報告することも考えています。
楽しい催しになりそうです。

 午前、会議の合間に東京女子医大で聴力検査をしました。数ヶ月前から低い声がこもって聞こえ
るので、何か障害があるのではないかと心配していました。検査の結果は「トシの割りに随分聞こ
えていますよ」ということでした。安心しました。検査のあとは何となくよく聞こえるような気分
になってきました。不思議なものです。


● 10月7日(火曜日)●

    日本の3人がノーベル物理学賞受賞。びっくりです。

 今日は特別委員会開催の日。10時から自治・地方分権特別委員会が開かれました。自治基本条
例の制定に関するこの間の動きについて報告を聞き、必要な協議をしました。委員会が始まる前に
国会審議の中継を見ましたが、どうも麻生首相は解散をしたくないような気がしました。民主党に
負けて政権を投げ出さざるを得ない状況であることには変わりありませんから、その気持ちは良く
分かります。

 午後は、10日の本会議で発表する決算委員会と総務区民委員会での二つの「少数意見」の原稿
書きををしました。この日記を書いている最中に、ノーベル物理学賞を日本の3人の博士が受賞し
たというニュースが報じられました。すごいと思いました。私とは全く異質の世界ですが、改めて
こういう人生もあるのだと思って、何となく羨ましく思いました。

 新宿区の「3億円の遺贈放棄」問題は、10日の本会議で可決される予定ですが、先日の東京新
聞に引き続き、今日の読売新聞と毎日新聞にも取り上げられていました。私もいろいろと考えてみ
ましたが、区長が遺贈の放棄を決意したことについては、さまざまな状況から見ても、どうしても
納得できないところがあります。


● 10月6日(月曜日)●

      区議会も大詰めです。諸会議がありました。

 朝から一斉に四つの常任委員会が開催されました。所属する総務区民委員会では、付託されてい
た議案の採決が行われ、続いて請願・陳情の審議をしました。昼休みに「漱石山房を復元する議員
の会」の世話人会を開く予定でしたが、環境建設委員会が長引いたために実質的な相談は出来ませ
んでした。8日午後に延期です。
 午後、決算委員会の審議に対するコメントとか委員会で留保した少数意見を発表する原稿を書き
ました。私のホームページに、新宿区が約3億円相当の区民からの遺贈を放棄したことを書いたた
めか、その件について幾つかの新聞社から電話での取材がありました。総務区民委員会で交わした
質疑の模様について、情報として丁寧に報告しました。私は今でも、「相続人の一人の生活を守る
ため」という全く情緒的な理由だけで新宿区が3億円相当の財産の放棄を決めたというのは、どう
しても納得できません。もっと別の理由や何かの働きかけがあったのではないかという疑問を払拭
することができません。

 夜は、新社会党東京都本部執行委員会に出席。


● 10月4日(土曜日)●

     約3億円の「遺贈放棄」で新聞社から電話の取材。

 昨日の日記に記した約3億円の土地・建物の「遺贈放棄」について、ある複数の新聞社から取材
の電話がありました。マスコミを関心を寄せているようです。私も、遺言者の意思にそむいて新宿
区長がとった「遺贈放棄」という選択が本当に行政としては正しいのかどうか、多くの区民に考え
ていただく契機になればいいと思っています。

 予定されている総選挙で、社民党は8区から保坂展人候補を擁立するそうですが、新社会党に推
薦の要請があったので、今日午前、池袋で社民党東京都連合の代表と前段の打ち合わせをしました。
新社会党東京都本部からは福田委員長、江原副委員長、それに私が出席しました。私たちは、「協
定書」が締結できたならば保坂候補を推薦したいと思っています。


● 10月3日(金曜日)●

     新宿区が3億円を放棄した議案を審議しました。

 総務区民委員会が開かれました。区内に住むある人が新宿区に約3億円相当の土地と建物を寄贈
する遺言書を残していたことが明らかにされましたが、新宿区はこれを放棄する決定をしました。
その放棄のための議案が議会に提出されていますが、今日は委員会でその議案の審議もしました。
私は、遺言者の意思を全く無視する「遺贈放棄」の議案には反対ですが、相当厳しく放棄を決めた
区側の姿勢をただしました。詳しい内容については、9月13日の「活動日記」をご覧下さい。

 先月、新宿区役所稲門会で千賀の浦部屋を訪問しました。その部屋の幕下で活動している栃の山
という若い力士の父親は、以前、高田馬場駅の近くにある「ムロ」という餃子屋さんで仕事をして
いたのだそうです。私も学生の頃によく行った古くからある店です。
 今夜、その栃の山がムロに来るというので、稲門会の有志で声をかけあって何人か集まり、名物
の餃子を食べながら彼を激励しました。鹿児島出身の二人の若い力士も同席しました。三人共実に
陽気な性格でその辺にいる若者と全然変わらない感じがしました。大いに稽古を積んで出世して欲
しいと思っています。


● 10月1日(水曜日)●

     区議会決算委員会最終日。終了後、知人の通夜に。

 今日は区議会決算委員会の最終日です。締めくくり質疑をしました。私の質問時間は30分でし
たが、学校選択制の見直し問題と地域自治組織としての「地区協議会」について持論を述べ、教育
長や区長の考えをただしました。最終的には、決算関係の四議案は全て自民・公明などの賛成多数
で可決されましたが、私は全ての議案に反対しました。
 反対の理由はいろいろありましたが、特に大きい反対理由は新宿駅に設置する「東西自由通路」
の整備問題です。地方の主要駅の場合、東西や南北の線路を横断や縦断する通路の利用者はほとん
どがその地域の住民なので、その自治体が費用を負担するのはわかりますが、新宿駅の場合は区民
の利用率はきわめて低く、従ってほとんど新宿区との地域的な関係がないというのが実態です。
 新宿駅はそのような「全国的な駅」であるにもかかわらず、区内にある駅だからということで約
35億円もの巨額の区税を投入するというのです。財政調整制度という仕組みの中で措置されるこ
とになっていますが、いずれにしても区民の貴重な税金が使われることにはなんら変わりはありま
せん。この「東西自由通路」の建設によって最大の恩恵を受けるのは、言うまでもなく新宿駅の西
口や東口の大規模デパートなどですが、そうした企業の財政負担は全くありません。実におかしい
整備計画だと思っています。利便を受ける企業に応分の負担を求めるべきですが、計画ではそうは
なっていません。私はどうしても納得できないので反対しました。

 今夜、ある方の通夜がありました。私が区議会議員になった当初からいろいろと支援をしていた
だいていた方が亡くなりました。染物のデザイナーでしたが、ハンサムでセンスのいいすばらしい
方でした。着物の着付け指導をしている奥さんもピアノ先生をしている娘さんも実に好感の持てる
方々です。
 私の長女は亡くなった方の娘さんにピアノを教わっていましたが、私たちはみんなこの家族のフ
ァンでした。長い闘病生活を送っていましたが、ついに29日に亡くなりました。本当に残念なこ
とです。今夜、杉並区の堀の内斎場で「通夜」が営まれました。区議会の決算委員会が6時過ぎま
でかかったので、気が気でなりませんでした。駆けつけるのが遅れましたが、お通夜にはようやく
間に合いました。長い間の感謝を込めて、心からの焼香をされていただきました。本当にいい人で
した。お世話になりました。衷心よりお礼を申し上げます。有り難うございました。



    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                (  9月以前の分は、この冒頭に記載してある該当の月をリンクしてご覧ください。)