私の  「活動日記」 です!
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      (2008年12月分)


● 12月31日(水曜日)●

     今年、わが家で起こった主な出来事、あれこれ。

 2008年、わが家の主な出来事を振り返ってみました。

① 何といっても和気幸子(妻の母)が97歳でなくなったことが私たちにとっては最大の出来
事です。6月4日のことでした。私たち家族と30年以上にわたって一緒に生活しました。共稼
ぎだった私たち夫婦に代わって保育園の送り迎えをしたりし、何かと子どもたちの面倒を見ても
らいました。子どもたちにとっては最大の「避難所」の役割も果たしたりしてくれました。毎日、
充分に時間をかけてすばらしい料理も作ってくれました。私たち家族にとっては、何物にも代え
難い重要な一員でした。天寿をまっとうしたとはいえ、この年末、子どもたちと共に実に寂しい
思いをしています。

② 次男の耕史が千鶴さんと結婚しました。5月17日のことです。いま、東新宿のマンション
新婚生活を送っています。結婚式は、知り合いがいて幾らか割引をしてもらえるということもあ
ったようで明治記念館で挙行しました。天気にも恵まれ、式典の内容も良く、すばらしい門出で
した。何よりも耕史にはもったいないくらいのお嫁さんで本当に良かったと思っています。幸せ
になって欲しいと願っています。

③ 4月から長女の潤子が無事、学校を卒業して働きはじめました。大学へは入るのに一年浪人
し、また、在学中にはフィンランド大学に暫く留学していたこともあり、同年代の学生とはちょ
っとずれているところがありました。それに本人は結構のんびりしたところがあったので、就職
できるかどうか若干心配な面もありましたが、無事に仕事に就きました。勤務先の職場では随分
楽しく仕事をしているようです。

④ 長男の啓史も相変わらず元気いっぱいです。西新宿のマンションにひとり住まいです。同類
の仲間たちとそれなりに苦労して、何とかという福祉関係の「NPO」を立ち上げ、活動してい
るということです。ただ、ここで特別に紹介したいような出来事はありませんでした。

⑤ 私たち夫婦についていうならば、これも同様に何も「特記事項」がなく一年間送ったという
のが「最大の出来事」かもしれません。ただ、私自身についていうならば、11月22日の未明
に、突然、「黄色ブドウ球菌」に感染して右膝が痛み出し、しかもこぶし大ぐらいに腫れたりし
てさんざんでした。ほぼ良くなるまで一ヶ月間かかりました。この間、毎日病院に通って点滴を
受け、また、歩行が困難な状態だったために議会も二日間休みました。足をかばった負担があっ
たためか腰痛もひどくなり、更に、ひっとしたことから転倒して頭を強打してしまいました。膝
や腰だけではなく肝心の脳が「破壊」されたのではないかという出来事もありましたから、厳密
に言うなら「特記事項なし」とはいえないのかも知れません。これらのことは要するに「加齢」
によるものなのかもしれませんから、いまは、たわいない事だったと思うようにしています。

 いずれにしても、今年も今日でおしまいです。毎年のことですが、この一年間、随分たくさん
の方々にご厚誼をいただきました。誠に有り難うございました。
 年の初めの明日という日が、今までと突然違うわけでもありませんが、お互いに新鮮な気持ち
で新年を迎えましょう。そして、来年こそは、もう少しはまともな日本の政治を創るために、そ
れぞれの持ち場で尽力しようではありませんか。


● 12月30日(火曜日)●

      今年最後の演説.「定額給付金は税金の無駄遣いだ」

 毎年12月30日の夕方、四谷地区内のどこかで今年一年を振り返って街頭演説を実施してい
ます。最近数年間は四谷三丁目の「丸正前」で行っていますが、今年もこの場所で一時間半ほど
一年間のお礼を兼ねて様々なハナシをしました。

 特に力を入れたのは、「金融危機」の影響をもろに受けて、働く人たちが「雇い止め」だとか
「派遣切り」になっている深刻な情況についてです。昨年の今頃まで、日本は69ヶ月にわたっ
て「好景気」を記録していました。戦後最も長期間わたって続いた好景気です。この間、日本を
代表するような超大企業は、未曾有の利益を上げ、役員報酬や株主の配当は想像を絶するもので
した。
 しかし、好景気を下でまじめに支えた労働者への分配はむしろこの好景気の間でも、なんら報
われる事はありませんでした。報われないどころか可処分所得はむしろ減っているのです。
 そしていま、世界的な金融危機の中で、一番最初に犠牲を強いられているのは働く方々です。
いわゆる「雇い止め」であり「派遣切り」です。

 ある川柳に「赤字だと 黒字はどこへ 行ったのだ」というのがありますが、今までさんざん儲
かってきた超大企業は、内部で抱え込んでいるこれまでの利益を労働者の生活を支えるために使
うべきです。社会を支え、経済活動の担い手である労働者が「紙くず」のように使われたのでた
まったものではありません。

 今日の丸正前の演説では、こうしたことを中心にして、選挙前になって公明党が提案し、自民
党も引きづりこまれて実施する予定の「定額給付金」は財政政策的には典型的な愚策であり、絶
対にこうした間違ったことはすべきでないこと、また、区議会の私の代表質問に答えて、中山新
宿区長がこうした愚かしい政策を「評価する」と発言したので、私はびっくりしてしまったこと
などについて話しました。

 4月から始まった「後期高齢者医療制度」は速やかに廃止すること、更に典型的な「平和」の
題として、1月に新宿御苑で自衛隊が行った「迎撃ミサイル地上配備実地調査」についてもふれ、
一人の新宿区民としても、こうしたことは断じて認められないなどを訴えました。


● 12月27日(土曜日)●

    後援会ニュースの発送作業、時間がかかります。

  新聞に載っていたある川柳。「振り返るのも恐ろしい年暮れる」

 今年も残すところあと数日。昨日と今日は、私の後援会組織の新年号の発送作業をしました。
約4000部(A4版・8ページ)の「やまびこ会・ニュース」を12月31日か元日に発送し
ますが、それに向けて封筒を準備し、宛名のシールを貼り、印刷したニュースをを折って封筒に
詰め、糊付けする作業です。
 ようやく、大まかなことは終了しましたが、あとは町丁別に仕分けして郵便局の人に渡す作業
が残っています。全くの単純な作業ですが、時間だけは随分かかります。

 こんな川柳もありました。「一喜なく一憂ばかりの年暮れる」


● 12月25日(木曜日)●

     堂々巡り議論。民主主義は時間がかかるもの?

 新宿区が作ろうとしているし「自治基本条例」について、区民の立場から検討してもらおうと
いう趣旨で作られている「区民検討会議」が開かれたので傍聴しました。32人委員の中から、
6人の代表を選出するのに、予定時間を一時間も越えて堂々巡りの発言が延々と3時間も続きま
した。驚いた事は、選出のたたき台を出すように依頼されていた「運営会」が、依頼されたとお
りの「案」を今日の会議に提案したら、それが越権行為であるかのように長々と批判されていた
ことです。いろいろな立場の「区民」の声をまとめていくのは、なんと時間がかかるものかと感
じました。

 今日、「漱石山房」について、東京新聞の記者から取材を受けました。関心を持っているよう
なので大変嬉しいことだと思いました。


● 12月24日(水曜日)●

    佐藤首相のノーベル平和賞は、剥奪されるべきだ。

 佐藤栄作首相は、「非核三原則」(核を持たず・作らず・持ち込ませず)を大前提にして沖縄
を平和裏に返還させた功績が評価され、「ノーベル平和賞」を受賞しました。しかし、この返還
には裏の約束や取引があったのではないかと、以前から様々な憶測が飛び交っていました。

 外務省は、22日に佐藤首相が1965年1月に訪米した当時の「外交文書」を明らかにしま
したが、マクナマラ国防長官と会談した際に「中国と戦争になった場合には、米国は直ちに核に
よる報復をおこなうように」と述べ、核使用や核戦争を容認する発言を表明していたということ
です。「非核三原則」と「核使用の容認」は、逆の立場であり、全く相反する考えです。

 日本政府は、これまでも核兵器搭載の米艦隊の寄港については「米国が持込みを表明していな
いから、持ち込んでいないだろう」などという、あいまいこの上ない態度をとっていましたが、
今回公表された文書によって、日本政府の「非核三原則」の考えや態度は、実に薄弱なものであ
ることが事実として判明しました。 

 ところで、オリンピックでは薬物使用が判明すると、メダルの剥奪が行われます。正当な競争
を否定する行為を行ったのですから当然のことだと思います。
 ノーベル賞は世界で最も権威のある栄誉だといわれ、その功績は何年、何十年もかけて厳しく
審査され、実証が求められています。このように厳密さを最大限追求し、尊重するのであるなら
ば、佐藤首相の功績といわれていたものについては現時点に立って再評価されるべきです。当然、
「ノーベル平和賞」は、それに値しないこと明らかになったのですから剥奪されるべきだと考え
ます。佐藤首相は「表の顔」と「裏の顔」が違い、「表の顔」でノーベル賞を受賞しましたが、
実際は、「裏の顔」の方にこの人の本質であったのです剥奪されて当然です。そうでもしなかっ
たら、平和賞の他の受賞者に申し訳ない気持ちにもなります。
 当初から指摘されていたように、核容認のこの人とノーベル平和賞は、もともと全然関連がな
かったのです。改めてよく分かりました。

 今日は「自治・地方分権小委員会」が開かれ、自治基本条例に盛り込む「区民の権利」などに
ついて熱心に意見交換をしました。
 夜6時からは、新宿区内で「国鉄労働者1047名の被解雇者を激励する大望年会」が開かれ
たので、冒頭、短時間だけ出席しました。盛会でした。随分沢山の知り合いに会いました。


● 12月21日(日曜日)●

     今年も年末恒例の「産直活動」を行いました。

 昨日と今日は、私たちが二十数年も前から毎年実施している「産地直送」の物品配達を行いま
した。各地のいろいろな知り合いの業者から品物を安く提供していただき、それを格安で斡旋し
ているものです。毎年、購入していただいている「顧客」が対象です。天気も良かったので、随
分、はかどりました。この「産直活動」は、損はしないようにしていますが、ほとんど儲けるこ
ともないというのが、特徴と言えば特徴です。活動の一環としてとやっていることですから、当
たり前のやり方だと思っています。

 夜は、やまびこ会(私の後援会組織)の新年号・ニュースを作成しました。毎年、新年号はA
4で8ページの会報を作り、4000部ぐらい送付します。ただ、自分の町など近所の800部
ぐらいは、郵便代節約のために手配りをします。年末ぎりぎりから年始にかけて配りますが、こ
れは結構大変な作業です。年末年始の配達のことを思っただけでも何とかなくイヤな気分になっ
てきますので、なるべく思い出さないようにしています。


● 12月18日(木曜日)●

   見てるだけでもほのぼの、真っ赤な「津軽の美人」たち。

 故郷の知人から津軽名物の「りんご」が届きました。真っ赤に色づいた「津軽の美人」ばかり
です。味は格別ですが、見ているだけでも健康そうな姿かたちにほのぼのとしてきます。毎年、
同級生や学校の中学校の恩師など、いろいろな方がこの時期にりんごを送ってくれますが、今年
は特に沢山いただいています。私の大好物なので、本当に嬉しい限りです。

 昨日の調布市議会で「定額給付金の制度化撤回を求める意見書」が賛成多数で可決されたそう
です。新聞の報道によると意見書では、政府が喧伝するような「経済効果が期待できない」、各
種の世論調査では、「多くの人が必要と思っていない」、住所不定者など「本当に生活支援を必
要とする人々に支給されないかも知れないという公平性の問題もある」などと指摘しています。
 全くその通りです。2兆円という莫大な税金を投じる施策にしては、確固とした政策理念もな
い実にお粗末な「思いつき」であり、姑息な選挙対策です。
 政府が今やるべきことは、こんなことはしないことです。撤回するしかありません。
 それにしても、こんな「愚策」を中山新宿区長は「評価する」と本会議場で公言しているので
すから呆れてしまいます。

 今日は午前10時過ぎから新宿区立区民健康センターで年一回の定期健康診断を受けました。
身長・体重・内診・レントゲン・心電図・血液などのほかに、何日か分の痰や便のサンプルなど
も持参しました。検査の結果は、一週間後ぐらいに郵送するということです。以前、私は低血圧
と言われていましたが、ここ数年はむしろ血圧が高くなり、今日もなんと下が93でした。下が
90を越えると、健康センターでは「胃カメラ」の検査は出来ないといわれました。
 精神的にはいつも若々しいと思っていますが、カラダの方はだんだん全体に「ガタ」が来てい
るような状態になっているようです。
 この健診は毎年の定期的に行っているものですが、最近は膝や他の治療のために毎日のように
東京女子医大病院に通っていたので、また健診かという錯覚に陥っています。


● 12月16日(火曜日)●

   学力調査の非開示について、「馬鹿で最悪」と批判するバカ。

 子どもたちの「全国学力調査の結果」を市町村別・学校別に発表することの是非について議論
が闘わされていますが、今日、鳥取県議会は開示するための条例改正案を可決したということで
す。鳥取県では、今後、調査結果が公開されることになります。驚いています。

 全国学力調査の結果については、文部科学省が「学校の序列化や過度の競争を生じさせる」と
して非公開にするよう指導しています。子どもたちの学力の実態を把握するという調査の本来の
目的からして、私は当然の対応だと思っています。
 しかし、これに関連して大阪市の橋下知事は、文部科学省や非開示を主張する教育委員会の姿
勢を「馬鹿で最悪」と批判しています。「馬鹿で最悪」とは、随分、品のない言い方です。
 この知事は、予算削減をちらつかせながら、大阪府内の各自治体の教育委員会に「開示せよ」
と圧力をかけています。全くあきれたやり方であり、教育に対する卑劣な介入です。

 子どもたちの学力を、なぜ、市町村別・学校別に公表し、学校の差別化や競争心をあおるよう
なことをしなければならないのか、公表することによって何の利点があるのか、私には全然理解
できません。こうした開示は「百害あって一利なし」です。
 それぞれの責任者は、調査結果の実態を把握しているわけですから、開示しなくても、適切な
対応や必要な指導・助言は充分に出来ます。それにもかかわらず「開示だ!」「公表だ!」と声
高にわめくのは、まさしく学校の序列化を意図する発言といわざるを得ません。子どもの劇的な
成長の可能性を、静止的な観点でしか捉えようとしない後ろ向きの姿勢です。私には全く覗き見
趣味のタグイとしか思われません。
 こうしたことを考えると、「馬鹿で最悪」とは大阪府知事が自分自身のことを言っているのか
なあと思ったりしています。

 今日、午前中は「自治・地方分権特別委員会」。午後は「自治基本条例制定検討会議」。
 午前の委員会では、1月20日に視察する予定の新潟県上越市の「地域自治区」と「地域協議
会」について勉強会を行いました。上越市の地域自治区については、公選制を前提にした委員の
選任方法や活発な活動の実態については、先進的だと各方面から評価されていますが、私も同様
の思いを持っており、今までも予算決算委員会などの質疑で取り上げてきました。そうしたこと
もあり、今日の勉強会では私が「レポート役」をつとめましたが、細部はとにかくとして、主要
なポイントについては委員全員で問題意識の共有が出来たのではないかと思っています。


● 12月14日(日曜日)●

   今日は生憎の雨。家でいろいろな事務処理をしました。

 右の膝が突然腫れだし、激痛に襲われてから20日以上が過ぎましたが、この間、連日東京女
子医大に通院して点滴をしてもらい、時々診察を受けてきました。先週の中ぐらいから日に日に
腫れもひき、痛みも大分やわらいで、今日あたりは随分、楽になりました。まだ、何となくぎこ
ちない感じはしますが、いまは8割がたはよくなったのかなあと思っています。それにしても時
間がかかります。月曜日にも早朝に通院し、経過を診察してもらう予定です。

 今日は生憎の雨です。ほとんど家にいて「やまびこ会」(私の後援会)関係の事務処理をし、
この間、会費を納めてくれた方々へのお礼状など書きました。随分いろいろな雑務が未整理にな
っていましたが、今日一日で大分処理することが出来ました。

 今日は、ゆっくりと新聞も読みましたが、朝日新聞の「危機の時代の宰相像」の指摘は面白い
と思いました。作家の童門冬二さんは、江戸時代の享保の改革などを例に出して、紀州藩主だっ
徳川吉宗の藩政の経験が幕政改革に生かされたとし、「地方行政の経験があったからこそ国政で
も手腕が発揮された」と述べています。アメリカの大統領には、州知事経験者が何人も就任して
いますが、日本の場合は制度的にも、県知事が首相になるにということはありません。今の政治
状況を考えると、「藩政の経験を国政に生かす」ことは重要な指摘です。

 原 彬久東京国際大学院教授も似たような論陣を張っています。今の指導者は構想力がなく、
「時代感や歴史感が浅く、政治の弱体ぶりは目を覆うばかり」と言っています。二世議員の弊害
を指摘していますが、ただ、このような「弱体した政治家」に議席を与えているのは、他でもな
い私たち国民自身だとも嘆いています。国民は自分の水準の以上の政治家を選ぶこと出来ないと
いうことです。自戒をこめて、「政治の現状」を見ることが必要ではないでしょうか。


● 12月12日(金曜日)●

   円高で13年ぶりに88円台に。今年の漢字は「変」でした。

 今日、東京外国為替市場でついに88円台にまでドルが高騰したということです。80円台は
95年8月以来13年ぶりのことです。金融環境は全く五里霧中の状態で、今後の見通しについ
ても専門家の見解もまちまちです。
 こうした状況が続くとそのしわ寄せは一般市民・労働者が一身に負うことになります。毎日の
ように続く大規模な「派遣切り」の報道を見ると気が滅入ってきます。この国は先進国と言われ、
また、経済大国・軍事大国に位置づけられていますが、その実態は政治貧困大国であり、この国
の社会制度の冷酷さや脆さ(もろさ)をつくづくと感じています。

 昨日の日記で毎年、清水寺で実施されている「漢字一字」のことを書きましたが、今日それが
行われたようです。先程のニュースで報じられていました。今年の一文字は「変」だそうですが、
変化、変動というイメージです。オバマ選挙の影響もあったのでしょうが、いい方向への変化・
変動という感じは全然しません。ちなみに2位は「金」。私が昨日、麻生首相の一字はこの字で
はないかと触れた「落」は、よく健闘(?)して3位だったということです。


● 12月11日(木曜日)●

   麻生首相、今年の漢字は「気」と発言。「落」では?

 今年も押し迫ってきました。清水寺ではもうすぐ今年の世相を「漢字一文字」で書き上げる恒
例の行事が行われます。今日のぶら下がりの記者会見で、「麻生首相としては今年の漢字を何に
しますか」と問われて、首相は「気」だと答えていました。そして自分の思いを「やる気」「活
気」「元気」などという単語で答えていました。そのテレビを見て、私はとっさに麻生さんに最
もふさわしい今年の一字は「落」ではないかと感じました。説明する必要もないことですが、何
しろ、総選挙の旗手として選ばれ、あがる筈の支持率が、こともあろうに上がることもなく落ち
てしまったのですから、この人に最適の漢字、実に分かりやすい漢字だと思います。

 ところで、今日、政府与党の税制大綱がまとまりましたが、懸案の「タバコ税」の増税は見送
りになったようです。麻生首相は、例によって肩をいからせ、「私が担当大臣に指示した」「最
後は私が決断する」など今までいかにも偉そうな発言を繰り返していましたが、いまや首相の意
向には誰も従わず、それぞれの思惑と利害の元で勝手に物事が決まっていく状態です。
 先日、ある評論家が「麻生が首相の椅子に座っていること自体が政治空白だ」とはき捨てるよ
うに言っていましたが、まさにそのような状態になっています。なんとも奇妙なことですが、そ
の奇妙な政治の被害者は私たち国民ですから憂鬱になります。

 今年最後の第三回定例区議会が終わった後、9日は一日中、「漱石山房・議員の会」の結成総
会や墓参、交流会などがあり、昨日は常任委員会開催と続き、その間に膝の治療の通院なんかし
ていて、定例会終了後も、随分、窮屈な時間を過ごしていました。しかし、今日は、朝から夕方
までも何の予定も入れてなかったので、前から依頼されていた雑誌の原稿を構想し、書き始める
ことが出来ました。

 私に与えられているテーマは「東京一極集中の弊害解消と道州制について」というものです。
道州制については、これまで日本経団連や地方制度調査会、道州制ビジョン懇談会、東京商工会
議所、自民党調査会などから次々と提言や報告書が出されていますが、それらの提言・報告に共
通しているのは、「道州制の導入によって、東京一極集中は解消に向かう」という論調でほぼ一
致しているということです。
 しかし、いま提示されているような新たなミニ権力機構を別につくるという道州制によって一
極集中が解消に向かうとか、その弊害が克服されるなどとは考えがたいことです。その当たりの
ことについて言及するのが私の論文の目的です。今日はある程度の「草稿」を書き上げることが
出来ました。あとは細部を推敲し、いくつかの実例などを補足したり文書整理をして完成させる
ことになります。


● 12月 9 日(火曜日)●

   「漱石山房の復元を進める新宿区議会議員の会」結成。

 午後2時から「漱石山房の復元を進める新宿区議会議員の会」の結成総会が開かれ、引き続い
て「記念講演」と漱石が眠る雑司が谷霊園への「墓参」が行われました。

 ことし6月、私は全区議会議員に対して漱石山房の復元を目指す議員連盟をつくろうではない
かと呼びかけましたが、幸いにも全議員の賛同を得て今日の結成総会に至ったものです。
 総会には中山区長も来賓として出席し、漱石作品に対する熱い思いを語ってくれました。特に、
好きな作品の一つとして『私の個人主義』をあげていたことには少々、びっくりしました。

 私は、随分以前から「漱石山房」の復元を願い、その実現のために何をすべきかずっと考えて
きました。そしてそのための一つとしても議員連盟を作りたいと思っていましたが、ようやく、
今日、実現の運びになりました。

 漱石は、現在の新宿区喜久井町で生まれ、最後は新宿区の早稲田南町で亡くなりました。生誕
の地、終焉の地であるだけでなく、漱石は人生の半分近くをわが新宿区でおくった大文豪です。
それにも拘らず、松山や熊本などに比べると、漱石に対する新宿区の遇しかたは適切ではないの
ではないかとずっと思い続けてきました。特に、晩年のおよそ9年間、『こころ』や『三四郎』
『門』『道草』『明暗』『それから』などは「漱石山房」で書き上げられたものであり、実に重
要な時期であったわけですが、しかし、この時期が新宿区との関連で語られることは、今までほ
とんどありませんでした。私は、こうしたことを考えても、「新宿区の漱石」をきちんとアピー
ルしていく第一歩として、今日の全議員による結成総会は大いに意義があると考えています。

 報道機関も沢山取材に来てくれました。MXテレビは、夕方のニュースで取り上げ、私のコメ
ントも放映していました。明日の朝刊各紙にも報道されるはずです。私は、こうしたことが契機
になって「漱石山房」に対する関心が高まってくれることを願っています。

 いずれにしても、今日の「漱石山房の復元を進める新宿区議会議員の会」のは、私個人にとっ
ても実に嬉しい出来事です。


● 12月7日(日曜日)●

   四谷少年サッカーの開会式。伝統のラグビー早明戦。

 今朝8時半から、花園小学校のパーク公園で「四谷少年サッカーフェステバル」が開かれたの
で参加しました。四谷地域全体から200人以上もの子どもたちが参加し、大賑わいでした。父
母を中心とした応援部隊も早朝から随分駆けつけていました。少年野球はチーム編成が困難な状
態になっていますが、サッカーは大人気です。
 私は体調が心配なので、開会式だけ出席してすぐに失礼しました。膝の具合は次第に良くなっ
てきました。本当はもっと早く完治した状態になってくれないかと毎日期待していますが、そう
簡単にはいきません。徐々に良くなるものだと思うしかありません。

 あるところから「東京一極集中と道州制」について原稿を頼まれていますが、今日はそのため
の資料の整理をしました。なるべく早く仕上げたいと思っていますが、あまり進展していません。

 今日2時から伝統の「ラグビー早明戦」が行われたので、テレビで観戦しました。今シーズン
の明治はなぜか調子が悪く、下馬評ではどこを見ても早稲田が圧倒的に優勢ということでしたが、
結果は「22対24」で明治が執念の勝利をかち取りました。早稲田は、チャンスに何度もミス
を繰り返し、「強くてうまいチーム」のイメージは全然感じられませんでした。ただ、終了直前
のロスタイムにトライを決め、ゴールが成功すれば同点というところまで必死に追い上げました。
しかし、楕円形のボールはポールに当たって跳ね返って失敗、そのままノーサイドで試合は終了
になりました。さすがに伝統の一戦だという感じはしました。


● 12月5日(金曜日)●

   「漱石山房復元推進議員連盟」の結成について取材。

 今日、東京女子医大病院は創立記念日で休みですが、私は「急患扱い」でいつものように点滴
をしてもらいました。膝の具合は大分良くなりましたが、まだ膝周辺は赤く腫れ上がっており、
痛みも残っています。ゆっくりとした歩行は出来るようになりましたが、特に階段の昇り降り、
特に降りる時は痛いと感じます。とりりあえず月曜日まで点滴をし、火曜日に診察を受けること
になっています。先日、別の医療機関で撮影した断層撮影のMRIも、その際、持参します。

 今日は、病院の後、区議会で12月9日の漱石の命日に開く「漱石山房の復元を進める新宿区
議会議員の会・結成総会」の準備をしました。当日配布する予定の印刷物は全部出来上がりまし
た。一時はどうなるかと思いましたが、準備が出来てほっとしています。この件については、幾
つのマスコミから電話で照会がありました。「都政新報」の記者は控室を訪ねてきたので、議員
連盟の目的や結成総会にいたる経緯などについて説明しました。


● 12月4日(木曜日)●

   首相が何にもしない間に、労働者のクビ切りは進む。

 経済状態や金融危機の影響を受けて、自動車産業などを中心にして非正規社員や派遣労働者の
大量クビ切りが行われています。今夜6時から、日比谷野外音楽堂で「労働者派遣法の抜本的な
改正を目指す12・4集会」が開かれました。私は残念ながら膝の具合が悪いので参加出来ませ
んでしたが、テレビの報道によると、約2000人が集まり、不安を抱える労働者からは対策を
求める大合唱が起き上がったということです。

 企業の調整弁として、必要なときには低賃金で雇われ、いざとなったら一番最初に当然のよう
に首になるのが今の制度です。資本家にとっては実に都合のいい仕組みです。これが新自由主義
の実態であり、構造改革政治の具体的な姿です。
 こうした時こそ本当に政治の出番だと思います。政治が責任のある対応をしないで、一体誰が
こうした状況を打開できるでしょうか。

 しかし、深刻な状況を打開する使命を帯びた政治の実態はどうでしょうか。
 今日、麻生首相は来年4月から実施することになっていた基礎年金の国庫負担割合の3分の1
から2分のへの引き上げついて、「約束としては4月実施を断言したのではなく、来年度内に行
うことになっていた」と言ったそうです。4月実施は首相自身が何度も断言し、明言していたこ
とであり、この人はそんなことも都合よく忘れた「ふり」をしているのです。実に薄っぺらい人
間です。国民への約束を簡単に反故にしながら、どうしてこんなに平気な顔をしていられるのか
驚かされます。この人は、マンガさえきちんと読んでいないのではないでしょうか。

 この人は全く信用することが出来ませんが、先日、評論家の佐高信さんが「麻生は、政治的な
空白を作らないために、解散はしないといっているが、この男の存在そのものが政治的な空白を
作っているだ」と断じていました。「批判する気にもならない」という佐高さんの気持ちは良く
分かります。

 派遣労働者の基本的な権利を守るのは、まさしく政治に課せられた任務や使命です。社会の土
台を支えている働く人たちを、こんなにまで軽視する国は珍しいのではないでしょうか。
 しかし、状況の打開を期待しても、とてもとてもこの首相に、あるいはこの政権には、そんな
ことを求めるのは無理なハナシです。一日も早く政権を変えるしかありません。


● 12月3日(水曜日)●

     午前・特別委員会、午後・病院で点滴。

 突然腫れあがった膝の状態が芳しくないために、月曜日と火曜日の常任委員会はやむなく欠席
しましたが、次第に快方に向かっているような気がします。今日は10時から開かれたに特別委
員会(自治・地方分権特別委員会)に出席しました。議員はもとより、何人かの職員の方々から
も「大丈夫ですか?」と声をかけられました。
 委員会は午前中に終わったので、午後から東京女子医大病院に行って「点滴」を受けました。
来週の月曜日まで毎日、点滴をすることになっています。

 発病してからもう10日以上もたっていますが、なおりが遅いというので、精密検査をするこ
とになり、昨日の夕方、急遽、西新宿にある東京女子医大病院の関連医療機関で断層撮影の「M
RI」の検査を行いました。撮影した写真はすぐに出来たので、それを受け取って帰宅しました。
開封されていたので、7枚の大きなフィルムを見てみましたが、膝の骨などがいっぱい写ってい
るだけで、私にはもちろん解析することが出来ません。このフィルムは、来週火曜日の医師の診
察の際に持参することになっています。 

● 12月1日(月曜日)●

       今日も通院。残念ながら常任委員会は休みました。

 数日前から右足の膝が腫れ、激痛が続いていますが、依然として状態が芳しくありません。仕
方がないので今日の総務区民委員会はやむなく欠席しました。病気で委員会を休んだのは、恐ら
く38年間で初めてだと思います。明日も欠席の予定です。

 今日は、朝8時過ぎに東京女子医大に行き、「点滴」をしたり、先生の診断を受けたりしまし
た。血液検査の結果は、「悪くはなっていない、いい方向に向かいつつありそうだ」ということ
ですが、とにかく、安静にしなければならないということです。先生が言うには、どうせ、家に
いるとあっちこっち動き回る可能性があるから、本当は入院するのが一番いいのだそうですが、
幸か不幸か、いま、病院のベットは空いていないのだそうです。
 今日は随分時間がかかりました。結局、家に帰ってきたのは1時半はぐらいになってしまいま
した。くたびれました。

 本を読む気にもならなかったので、以前に知り合いからいただいた黒澤明監督の『隠し砦の三
悪人』のビデオを観ました。1958年の作品です。はじめて観たのは八戸に住んでいた高校生
の頃だったと思います。その後、4~5回は観ているはずですが、それにしても久しぶりです。




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                (  12月以前の分は、この冒頭に記載してある該当の月をリンクしてご覧ください。)