私の  「活動日記」 です!
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      (2009年4月分)


● 4月30日(木曜日)●

   新宿区保健所職員が「破廉恥行為」で逮捕。残念。

 新宿区の総務課長から私の携帯に電話が入りました。新型インフルエンザに関することで区内
に何か事件でも起こったのかと思ったら、全然別のことでした。区の保健所職員(52歳)が神
奈川県警に逮捕されたというのです。容疑は少年に対するわいせつ行為です。昨年5月に藤沢の
自宅で金銭を支払って当時16歳の少年に不正行為をしたというものです。本人は容疑を否定し
ているようですから、確定的なことはわかりませんが、事実であるならば遺憾この上ないことで
す。今日、既にインターネットのニュースで流されていますが、明日の新聞には掲載されること
になりそうです。

 夜、中野駅に程近いところで学者・文化人を囲んだ新社会党の集まりがありました。私も党の
東京都本部の責任者の一人として参加しましたが、集まりには憲法学者・大学教授・弁護士・宗
教家・市民運動家などなど、20人近い多彩なメンバーが参加してくれました。さまざまな提言
や苦言をいただきましたが、楽しい集まりでした。


● 4月28日(火曜日)●

        今年も出身地・津軽の小学校の気軽な集まり。


 随分昔のことになりますが、私が小学校を卒業したのは1955年(昭和30年)3月末のこ
とです。青森県北津軽郡脇元村立脇元小学校という学校でした。卒業してから既に54年の月日
が流れています。早いものです。津軽半島の突端に近いところで十三湖というシジミの取れる湖
も近くにありました。学校の前は日本海。晴れた日には水平線上に北海道の大島・小島がぼんや
りと見えていました。

 私たちの同級生は38人。男21人、女17人ですが、これまでに5人が亡くなり、現在は男
18人、女15人、合わせて33人になりました。
 私たちは時々、節目の時期にみんなで会っていますが、関東一帯に住んでいる7、8人は、毎
年、5~6月の適当な時に集まって懇親会をやっています。今年の集まりをいつにするか、今日、
何人かと連絡を取り合い、6月14日に新宿で会うことにしました。

 今も郷里の旧市浦村や隣の旧小泊村には12人の同級生が住んでいます。皆さんは時々、上京
する機会もあるので、出来れば6月14日に合わせるようにと何人かの田舎の同級生にも日程を
連絡しました。一年の中でも私の一番楽しみにしている時間のひとつです。


  請求書の宛先は国民へ。消費税率引き上げにまっしぐら。

 今日の衆議院本会議の模様がテレビで報じられていました。与謝野馨財務相の財政演説に対す
る各党の代表質問です。
 追加経済対策を盛り込んだ2009年度のバラマキ補正予算案をめぐり、民主党の鳩山由紀夫
幹事長は「税金の無駄遣いを繰り返し、膨大な借金で歳出規模を膨らませ、後は消費税増税で国
民に負担を押し付ける無責任なものだ」と厳しく批判。「速やかに国民の審判を受け、自民党政
治を終わらせるよう強く勧告する」と述べ、衆院解散を麻生太郎首相に迫まっています。

 他の野党各党も、補正予算は「選挙目当てのばらまきだ」と一斉に批判、共産党の市田忠義書
記局長は「財源はすべて赤字、建設国債。その穴埋めは消費税の増税。これでどうやって暮らし
と景気が良くなるのか」。社民党の福島瑞穂党首は記者会見で「人の金だと思ってばらまいて、
請求書の名宛人は国民。選挙のための人気取りでしかない」とこき下ろし、また、民主党の山岡
賢次国対委員長は「表面だけはあめ玉を国民にしゃぶらせるような格好だが、実際は短期的、一
過性の対策だ」と指摘し、「国民が理解、納得できる審議を尽くすべきだ」と強調しています。

 私が昨日の日記に書いたように、この内閣の「財政規律」は一体どこに消え失せてしまったの
でしょうか。「100年に一度の危機」と唱えれば、どんな財政運営をしても許されるのか?


● 4月27日(月曜日)●

         この国の借金は、約800,000,000,000,000円

  最近行われた幾つかの世論調査によると、麻生首相の支持率は上がり気味ということです。人
材不足を絵に描いたような総理大臣の、いったん落ち込んだ人気が再び上昇するなどということ
は、私には夢想だに出来ないことです。あの典型的な「愚策」の定額給付金が影響しているので
しょうか。もしそうだとするならば、私たちは実に御し易い国民なのでしょうねぇ~。

 今日、補正予算が国会に提出されました。経済危機打開を金科玉条にした大盤振る舞いの内容
です。景気対策と形容すれば、いくら借金をしても全然かまわない財政政策なんてありえないこ
とですが、今は全く問答無用です。どんどんカネをばら撒くといった具合です。
 この国の借金総額は約800,000,000,000,000円(念のために解りやすく記
載すると800兆円)。とにかく在任中は湯水のように借金を重ね、首相を辞めた後は全くその
ことには知らん顔、というのが歴代の総理大臣ののんきな性癖です。国の予算は、100兆円を
超え、その半分近くは「借金」です。驚いてしまいます。
 「財政規律だと?、そんな事を考えていたら支持率が上がらない」
 「借金の返済は、後の首相が考えればいい。とにかく景気対策と名付けてばら撒け!」
とまあ、こんな具合です。

 草ナギ剛くんが裸になったと言って大騒ぎするよりも、800兆円もの借金をどうするのか、
国の財政は将来的にこうした状態に耐えうる状態なのか、これ以上軽々しく借金を重ねることが
正当な財政のあり方なのか、最低限の財政規律は守られているのか、等などといったことにもう
少し関心を払うべきだと思いますが、「そんなことは政治屋に任せておけ」というよな社会風潮
になっています。将来、つもり積もった借金を払うのは、利権に走り、財政規律を放棄した政治
屋なのでしょうか。


● 4月25日(土曜日)●

   朝から雨。区立保育園の環境問題。知人の退職慰労。

 今日は朝から雨です。新宿五丁目の区立保育園の隣に高層ビルが建設される問題について保護
者との意見交換会があったので出席しました。このビルが建設されると、建設途中から保育環境
が大幅に悪化することが目に見えています。深刻な問題です。私たちも最善の解決策を求めて努
力しなければならない課題であることを改めて認識しました。

 夕方からごく数人で、ある知人の「退職ご苦労さん会」を行いました。私と同窓の後輩ですが、
体調の問題もあったので3月末をもって一年繰り上げ、「早期退職」をしました。彼の仕事振り
については多くの人たちが評価していると思いますが、在任中は、果敢な気持ちで困難な問題を
真正面から受け止め、アクティブな仕事をしていました。健康上の問題とは言え、本当に惜しい
退職です。びっくりすることも「話題」になりましたが、いろいろなハナシをしているうちに久
しぶりに「明日」の時間帯にまで入ってしまいました。

     高校生の健全な憲法感覚と元首相の平和への認識。

 もうすぐ「憲法記念日」です。日教組が高校生を対象に実施した憲法に関するアンケートを発
表しました。全国の148校の生徒約1万2千人が回答していますが、戦争放棄を定めた憲法9
条について、「変えない方がいい」は約61%、「変える方がいい」は約12%ということでし
た。「変えない方がいい」理由は、「戦争への道を開く恐れがある」が約73%だったそうです。
実に健全な情勢認識や感覚を持っていると感心しました。
 「平和は最大の福祉」ですが、憲法9条はその平和の大本であり、日本が世界に発している最
大の平和貢献です。私は、憲法9条こそ私たちの「最大の財産」だといつも思っていますが、こ
れを変えようという動きも絶えず再生産されています。今日、安部元首相は「集団自衛権の行使
は合憲だと解釈すべきだ」と述べています。なし崩し的な解釈改憲の発想です。高校生との認識
の違いが際立っていますが、どちらが歴史の評価に耐えられる姿勢かは歴然としてます。


● 4月24日(金曜日)●

    周りの人が守るしかない。大阪の少女「虐待」事件。

 大阪で小学校四年生の少女が遺体で発見され、「捜索願い」を出していた母親と内縁の夫らが
逮捕されました。日常的な「虐待」による死亡ではないかとみられています。テレビの報じると
ころでは、近所の相当数の人たちが、以前から少女が逮捕された母親の内縁の夫からいじめられ
ていたことを把握していたようです。このような場合には、少女の家庭内から問題が顕在化する
情報が出てくることはことはありえません。周りの人たちが虐待の兆候を感じ取り、重視し、積
極的に少女を救うしか方途はありません。
 今回の事件では、近所の人たちや学校の担当者が少女の周辺から発せられていたシグナルを充
分に感得したのかどうか、が問われています。プライバシーに配慮することはもちろんですが、
死に繋がった少女への虐待行為をそれとなく多くの人が知っていながら、結果としては全体で見
逃すことになってしまったのは、実に残念なことです。少女の命は、虐待に気がついた人たちが
救うしかなかったのです。私たちの「人権感覚」が問われている事件です。


       住民が自主的に町政に参加し、調査・検討の上、予算要求。
        注目される鳥取県智頭町の先進的な 「百人委員会」。  

   新宿区議会では、いま「新宿区自治基本条例」を制定するために特別委員会・小委
   員会で検討作業を進めています。この中での大きな課題の一つは「地域自治区」や
   「地域協議会」の設置問題です。全国各地で特徴的な組織づくりが行われています。
   私が以前から注目し、特に関心を持っているのは、鳥取県智頭町の「百人委員会」
   ですが、23日、直接、町役場を訪問し、話を聞いてきました。


 鳥取県智頭町は、県の南部に位置し、鳥取市と隣接しています。紆余曲折の結果、鳥取市との
合併を選ばず、単独で存続することを選択しています。町長は寺谷誠一郎さんですが、この人は、
以前、町民投票で合併への道が選択された時に、この方向は自分の意思に反するとして潔く辞任
しました。その後、町の青年を中心にした人たちに強く要請され、強く辞退しましたが、「町の
将来のために、共に闘ってほしい」と懇願する多くの住民の熱意にほだされて再出馬し、町長に
返りさきました。その選挙のマニフェストで寺谷さんが掲げたのが全国から注視されている「百
人委員会」という先駆的な取り組みです。

 私は、新しい形の「住民参加」がここにあると思って注目してきましたが、4月23日に智頭
町を訪ね、さまざまなことを調査してきました。この事業を実際に推進してきた担当の田中室長
と約束していました。ちょうど町長が在庁していたので、挨拶する機会がありましたがすぐに町
長室に通され、それから2時間ほど住民重視の施策を先頭に立っている寺谷町長から、幸いにも
直接、話を聴くことが出来ました。

 智頭町は人口8千人万余りの森林に覆われた町です。「百人委員会」は、町民が自主的に町政
に参加することを目的に作られ、140人(女性35人)が参加しています。課題別に「行財政
改革検討部会」「商工・観光検討部会」など六つの分会が設けられています。分会では、町政に
やってほしい事業をまとめ、直接、公開の場で町長や町の幹部、議員に予算要求するというもの
です。今年度(2009年度)の予算要求項目は21事業、総額21億8000万円にのぼりま
したが、実際に予算化されたものは7事業、1億8286万円ということです。

 私は、「究極の住民参加」は、納税者が主体的に税金の使途を決める場に参加することだと思
っていますが、智頭町の「百人委員会」にその姿を垣間見る思いがしました。
 人口は、人口規模からすると新宿区の40分の1に過ぎません。自治体が担うべき行政の量も
質も比較を超えたものがあります。しかし、そこに貫く「自治の理念」に変わりはあるのかとい
うことを考えると、自信に満ちて語ってくれた町長や田中室長の話を聞いて、私は真の住民自治
を目指す姿勢は、規模の大小によっては全く変わりがないことを実感しました。
 参考になること、学ばなければならないことがいっぱいありました。


● 4月22日(水曜日)●

    新宿区伝統の染色業が体験できるミニ博物館を視察。

 新宿区の「地場産業」は、染色事業と印刷関連事業です。伝統産業の染色は社会状況を反映し
て商売としては苦戦を余儀なくされていますが、区としては事業の周知や活性化のためにさまざ
まな施策を講じています。その一つが西早稲田に設置している「新宿染ものがたり博物館」とい
うミニ博物館です。

 今日、総務区民委員会でこの博物館を視察しました。私は初めて訪問しましたが、美しい江戸
小紋が染め上がるまでの工程を短時間で説明してもらいました。この博物館は実際に染色を行っ
ている工場ですが、ここには一枚50万円ぐらいの価値のある型紙が、何と1000枚ぐらいあ
るのだそうです。5億円ということになります。驚いてしまいました。保有する型紙の質量では
日本有数ということでした。学校教育にも取り入れられ、小・中学生などが実習に来ているそう
です。改めて新宿区の染色業の歴史と伝統を感じました。

 帰りのバスの中で、みんなで染色業を支援するために、区議会の本会議の際に着物を着て新宿
区の「地場産業」をアピールしてはどうかという声も出ました。なかなかいいアイディアだと思
いますが、ただ、それなりの「着物姿」になるためには、上から下まで、あるいは中から外まで
一式とり揃えなければなりません。数十万円(物によっては百万円単位)の出費が伴います。バ
スの中ではこうした現実のハナシになってしまったので、高揚した雰囲気も大分しぼみ気味にな
ってしまいました。

 夕方から、私が顧問をしている「新宿飲食衛生組合」の定期総会と懇親会が荒木町の八千代寿
司で開かれたので出席し、挨拶をしました。


● 4月21日(火曜日)●

    和歌山カレー毒物混入事件と目前に迫った裁判員制度。

 今日、最高裁で「和歌山カレー毒物混入事件」の判決があり、大方が予想した通り上告が棄却
され死刑が確定しました。被告と犯行を直接関連付ける証拠が示されないままの状況判断だけで
下された「死刑判決」です。動機の認定が明確に示されず、事件に至る明確な証拠がない場合で
も極刑が宣告されることを改めて知ることになりました。一ヵ月後に「裁判員制度」がスタート
しますが、この制度と判決の出し方・考え方について考えさせられる判決になりました。
 たまたま、夜、次男夫婦が来宅したので、一緒に食事をしながら裁判員制度について話しまし
た。今回の事件のように動機も不明で証拠も示されず、被告が明確に犯行を否定している事件で
素人の自分たちに確定的な判決を出すことが出来るのか。そんなことは「とてもは出来ることで
はない」。ましてや「自分が人の命を究極的に左右する判断」を下すなんて「考えがたい」とい
うごくごく常識的な結論に至りました。

 今日、区議会では「自治・地方分権特別委員会」が開かれました。自治基本条例の条文の中で
もとりわけ重要な意味を持つ「地域自治区」と「地域協議会」について意見交換をしました。
 今日の委員会では、「地域自治区」と「地域協議会」については設置するという全体的な方向
性を受け止めながら、各会派で検討を続け、その結果を次回の小委員会、本委員会に持ち寄るこ
とになりました。この件で一番の問題は、協議会委員の「代表性」をどうして確保・担保するか
ということです。上越市のように選挙で選出すれば済むことですが、その選択が今の状況に合致
した制度かというと躊躇せざるを得ません。選挙に代わる方法でそれなりの「代表性」を確保す
る方策は今後の大きな課題です。


● 4月19日(日曜日)●

    東京土建新宿支部の定期大会に出席し、挨拶しました。

 今朝10時から「東京土建新宿支部」の第54回定期大会が代々木で開かれました。ご招待を
いただいていたので参加しました。各政党の人たちも参加していて、それぞれ3分間以内で挨拶
することを要請されましたが、私も新社会党の新宿区議会議員として連帯の言葉を述べました。

 先に挨拶をした自民党の代表も民主党の代表も経済危機や景気後退のことについて発言したの
で、私は「そのことに触れません」と断って、先日の北朝鮮の「飛翔体」対策で防衛省が市谷に
迎撃ミサイルのPAC3を二基配備し、8発のミサイルを装填したことに言及し、大都会の真ん
中にミサイルを配備することは世界に類例がなく、危険極まりない暴挙だと指摘し、この真の狙
いは更なる軍拡策動と憲法9条の改悪にあるので、今後、一層協力して平和を守るためにお互い
に尽力しようと訴えました。

 大会には各地域分会の代議員が参加していましたが、顔見知りの人も沢山いました。


● 4月18日(土曜日)●

   「自治体の課題」を意識することになった自治研集会。

 今年の自治研集会は、札幌市で開かれました。16日の10時から今日の12時まで、目一杯
の日程でした。「公共サービス」のあり方が主要なテーマでしたが、簡単に言うと役所の仕事と
指定管理者やNPOなどが行う仕事の「協働」や「役割」をどのように位置づけ、活性化するか
ということです。しかし、単に役所仕事を民間に委託して効率化を追及するということではなく、
住民参加によってその地域の自治をどう作るかという「自治のあり方」が問われ、公共的な仕事
の分担といういうことでは、「公契約制度」の仕組みも問われることになります。

 集会の冒頭では、今評判の旭川市の旭山動物園の苦難に満ちた取り組みが著名な名誉園長から
報告され、以後3日間にわたって、全国各地のさまざまな運動や実践の報告が全体では100本
近くも紹介されました。私は第一分科会に参加しましたが、全体では5つの分科会と赤字団体に
転落した夕張市で「特別分科会」もたれました。参加出来なかった分科会の状況はこれから報告
書を読むしかありませんが、全体の印象としては、実に内容のある集会でした。
 冒頭の全体集会では私のふるさとの五所川原市金木町で「救急病院の存続運動」を行い、成功
させた実例の報告もありましたが、懐かしかったので、報告終了後、挨拶を交わし、少しばかり
ふるさとの話もしました。自治体が果たすべき課題を再認識しました。

 集会には新宿区の「自治基本条例」を一緒に検討している辻山・自治総合研究所所長をはじめ
顔見知りの人たちも随分参加していました。

 今日は正午に終了した後、札幌から小樽市近くの銭函まで電車で行き、そこで少しばかり買い
物をし、千歳から夜7時半の飛行機で羽田に向かい、9時半ごろ帰宅しました。


● 4月15日(水曜日)●

    明日から「地方自治研究集会」、今日はその準備。

 明日から札幌で「第32回地方自治研究全国集会」が開催されます。前々から、個人的に参加
するつもりで予定を取っていました。私は、「地域の公共の力を探求する」という分科会に出席
し、市民と公共サービスの協働というテーマで話し合いをすることになっています。全国各地の
先進的な取り組みを持ち寄る集まりなので、とても楽しみにしています。今日は一日中、家に閉
じこもってその準備をしました。明日は、朝7時のANAに乗るので、家を5時半頃に出なけれ
ばなりません。
 ところで、今日、ANAの労働組合は、系列の労働組合と一緒に一日中ストライキを敢行した
ということです。労働貴族たちが君臨する「連合」に集結する大手の労働組合は、どこもかしこ
も最近はほぼ完全に腑抜けになり、尻尾を振って資本や経営側に迎合し、ストライキという言葉
さえ忘れ去っています。それに比べれば、ANA労組はストライキを敢行して自分たちの主張を
貫こうとするのですから、だらしのない連中に比べれば立派なものです。


● 4月14日(火曜日)●

    彼らの命の続きを生きているのだということを ~

 早稲田大学2号館の企画展示室で「最後の早慶戦」という展示会が開かれています。一週間ほ
ど前の朝日新聞東京版に大きく報道されていました。1943年10月21日に神宮陸上競技場
(いまの国立競技場)で行われた「学徒出陣壮行会」に先立つ10月16日、戦地におもむく選
手たちに最後の野球をしてもらおうと計画されたのが、今も語り継がれている伝説的な「最後の
早慶戦」です。この試合に早稲田の三番レフトで出場し、僅か24歳の命を無謀な神風特別攻撃
隊の体当たりで玉砕することになった近藤清選手に焦点を当てて、スポーツと友情、青年と戦争
を回顧したものです。

 この回顧展が開かれるのは以前から知っていたので是非、見たいと思っていましたが、今日午
後、早稲田の近くまで行く用事があったので、そのついでに寄ってみました。
 近藤選手は岐阜商業の出身です。野球はもちろんすばらしい才能に恵まれていましたが、学業
も非常に優秀な学生だったようです。弟思いのお姉さんが誇りを持って早稲田大学の学費の面倒
を見ていたということですが、出陣を前にしてお姉さんに書いた遺書は感謝の言葉でつづられて
いて、涙を禁じえませんでした。24歳とはとても思えない実に達筆な文章でした。
 彼は、いまも沖縄周辺の碧い海に眠っているのだそうです。いろいろな人からもらったであろ
う「お守り」も展示されていましたが、命をかけた最後の飛行に、それを帯同しなかった彼の心
中はいかばかりか、私には察することさえ出来ませんでした。

 当たり前のことですが、私たちの今の平和は彼らたちが残したものであることを、そしてまた、
私たちは彼ら命の続きを生きているのだということを、改めて確認することできました。


● 4月12日(日曜日)●

    十三湖のシジミ漁解禁、荒木町では守り神へ奉納。

 私の生まれた津軽の十三湖では、今日から春の訪れを告げるシジミ漁が解禁になったというこ
とです。地元の新聞報道によると、漁師たちは今日の早朝から湖に出て漁に精を出し、今年初め
てとなるシジミ漁に精を出したそうです。十三湖では資源維持のため、漁を午前7時から同11
時まで、漁獲量は一人約140キロまでと制限しています。この日は、生まれ故郷の旧市浦村の
十三漁協と隣の旧車力村の車力漁協から合わせて約160隻が出漁、好天に恵まれたこともあり、
十三漁協では漁師たちは鋤簾(じょれん)と呼ばれる独特の漁具で黒く輝くシジミ貝を集めたと
いうことです。まだ、春先なので水温が冷たく、今日は豊漁ということではなかったようですが、
十三湖の「やまとシジミ」は、近年は特に高価になっており、東京ではなかなか、手にも入りま
せん。漁師たちは、10月末まで「黒いダイヤ」の漁に励みます。

 今日は荒木町の「津の守弁才天」と「金丸稲荷神社」の両社を奉納する恒例の集まりがあった
ので参加しました。長い歴史を誇る両社ですが、町の人たちが大事に守っている感じがとてもよ
く解ります。ただ、町の人たちは、「弁財天さんとお稲荷さんに守られている」といっています
ので、共存共栄という関係なのかも知れません。


● 4月11日(土曜日)●

     花の盛りも過ぎ、東京も「桜吹雪」の何日間に。

 今朝、新宿御苑の大木戸門の脇にある「コヒガンザクラ」の前を通ったら、多くの人たちが写
真を撮っていましたが、随分と葉っぱが目立つようになりました。東京では桜が次第に散り始め
ようとしています。花が散り、これからは「花吹雪」の何日間になります。

 今日は、ほぼ一日中、家で新社会党新宿総支部の定期大会の議案書作りや決算・予算案作りを
しました。細かい数字の計算を何時間もしていたので、頭が痛くなりました。
 夕方からは、先日作成したの「議会報告」を近所に配布して回りました。約600枚。一時間
半ほどかかりました。


● 4月10日(金曜日)●

   八ヶ岳麓で野球部の合宿。樹齢2千年の神代桜も見物。

 新宿区議会では、議員の有志が自主的に日中や日朝、日韓の「友好議員連盟」、または漱石山
房復元推進の「議員連盟」などを作り、それぞれの目的を達成するための活動しています。そう
した集まりの中でスポーツサークルとしては唯一「新宿区議会野球部」があります。私も高校ま
で野球をやっていたこともあって区議会の野球部に入っています。しかし、ずっと前に肩を壊し、
ボールを投げることが全然出来なくなったので、長い間、全く名前だけの会員になっていました
が、昨日から一泊二日の「合宿練習」があったので初めて参加しました。費用は、もちろん全部
自己負担、合宿場所は八ヶ岳にある新宿区の施設です。20年振り位にバットを振ったり、ポー
ルを追いかけたりしました。当たり前のことですが、全然、かつての野球の感覚が甦ってきませ
んでした。ただ、皆からは「結構いいセンスがいいじゃないか」とお褒めの言葉をいただきまし
た。普段は全く運動不足なので、はたしてカラダがどうなるか少々心配していましたが、今のと
ころは全然痛くなることもなさそうなので安心しています。  

 今日は、合宿の帰りに皆さんと共に初めて日本三大桜のひとつとして名高い実相寺(北杜市)
の神代桜を見に行きました。国の天然記念物に指定されている名木です。樹齢は約2000年と
言われてが、台風で主幹が折れたこともあり、昭和23年には「三年で枯死する」という宣告を
受けました。しかし、その後、土壌の入れ替えや排ガスからの影響を軽減するために道路の付け
替えなどの改良対策を講じたことが功を奏して、徐々に生命力も回復し、今年も今を盛りに立派
に花を咲かせていました。実相寺周辺は「山高のエドヒガン」として有名な桜の名所ですが、全
国各地から駆けつけている老若男女の見物客で大賑わいでした。
 南アルプスの雪山を背景にした神代桜は、まさに「一幅の絵」の風情でした。


● 4月8日(水曜日)●

    北朝鮮の「飛翔体」の対応について報告がありました。

 今日は区議会の常任委員会が開かれる「定例開催日」です。私が所属している総務区民委員会
は、「報告案件」が15件もあったために夕方の5時過ぎまで続きました。

 北朝鮮の「飛翔体」の対応についても報告されました。市谷自衛隊へのPAC3の配備と万が
一発射された場合に発生する有害ガスや電波障害などの被害が想定されますが、新宿区は、その
影響をどう想定しているのかなどについてに質問しました。また、防衛省と新宿区の事前のやり
取りについては「資料」として提出するように要求しました。

 大都市の真ん中で迎撃ミサイルが発射された場合には、「標的」が打ち落とされてもされなく
ても、さまざまな被害が想定されます。「本家」のアメリカでもPAC3が大都市部で発射する
ことなどは全然想定していないようですから、大都市東京の中心に位置する新宿・市谷に2基の
PAC3が配置され、発射準備をしたこと自体、全く異常な対応と言わざるを得ません。
 しかし、こうした「過剰反応」が当たり前のように行われているのですから、本当に恐ろしく
なります。

 今日はまた、総務区民委員会終了後、6時からは自治・地方分権特別委員会の小委員会、午後
7時からは自治基本条例制定検討会議が9時前まで開かれために、夜までずっと会議の連続とい
う感じでした。


● 4月8日(水曜日)●

   アメリカは、ミサイルの防衛予算を削減するそうです。

 北朝鮮のミサイル騒動は一段落しましたが、今日の夕刊の報道によるとアメリカの国防省はミ
サイル防衛の一部を取りやめ、最新鋭の戦闘機の新たな発注も中止するということです。理由は
全く明白です。カネがかかり、無駄が多いからということです。軍事費は、いつの場合でも拡大
する時にはあれこれ山ほどの理由は準備されますが、古今東西、最も無駄の多い支出であること
周知のことです。今回の削減によってもアメリカの軍事費が減るわけではなさそうですが、ただ、
増え続ける一方の軍事予算のあり方に一石を投じることにはなりそうです。
 金融危機が原因で、ようやくこの簡単なことに気がついたのならば、この「不幸な事態」も、
健全な社会の構築に少しは寄与したということになるのかもしれません。
 しかし、日本の場合はどうでしょうか。全く逆です。今度の「ミサイル騒動」を最大限利用し
て軍拡を画策する動きは勢いづくことになります。私は、今回の異常な騒動の真の狙いは「自衛
隊の認知度の向上」と「軍事予算拡大の雰囲気づくりと憲法9条改悪に向けての地ならし」にあ
ると思っていますが、これを許すか否かは、まさしく国民の「意識と決意」にかかっています。 
 なお、新社会党の「ミサイル騒動」についての見解は、このホームページの「私の主張」欄に
掲載しました。

 今日は区立中学校の入学式です。四谷中学校の入学式に出席しました。新入生は新苑教室の生
徒11人を含めて105人です。ようやく三桁を維持しました。
 入学式そのものは、実に淡白でした。短時間で終わりました。その点は良かったというべきな
のかもしれませんが、何か別の工夫はないものなのでしょうか。あるいは東京都教育委員会のご
指導によって、そんな「工夫などはそもそも必要なし」ということなのかも知れませんが ~ 。


● 4月7日(火曜日)●

    区立小学校の入学式。天然芝生の四谷六小に出席。

 今日は区立小学校の入学式です。私は、いつものように私の3人の子たちの母校である四谷第
六小学校の入学式に出席しました。今年の新入生は30人。まあまあの人数です。全部単学級で
全体の在校生は163人ということです。今から17、8年前、私がPTA会長をしていた頃の
在校生は500人前後の中規模の学校でした。それに比較するとあっという間に随分小規模な学
校になりました。しかし、この程度の児童数は、教育環境としては決して悪くはないと思います。

 この小学校は、今年3月、新宿区内の学校で初めて校庭が全面的に天然芝生化されました。ま
だ完全には根付いている状態ではありませんが、一面、まばゆいばかりの「緑のじゅうたん」で
す。こうした中で子どもたちは学校生活を送くることになりますが、心身ともに健康で成長する
ことを祈っています。

 夜は、四谷一丁目の事務所で新社会党東京都本部の執行委員会。


4月5日(日曜日)●

   日本政府に「高い外交の構想力」を期待することは無理。

 今日午前11時過ぎ、北朝鮮から「飛翔体」が発射されたという。北朝鮮の発表では「人工衛
星の発射は成功し、軌道にのって権力者を称える音楽を送っている」ということです。一方、ア
メリカ軍は「飛翔体は軌道に乗らずに太平洋上に着水した」と発表しています。どっちでもいい
ようなものですが、いずれにしてもとりあえずは「日本政府やマスコミの戦争ごっこ」のバカ騒
ぎは終わったということです。

 この発射について、麻生首相は今日のぶら下がりの記者会見で「発射強行は極めて遺憾」と口
を斜めに曲げ、厳しい口調で「平和の努力に逆行する」「安保理で取り上げる」などと批判を繰
り返していました。しかし、この首相は、先ごろ、日本の自衛隊が、米軍・韓国軍と共に、北朝
鮮の目の前で、北朝鮮を敵国と想定して「共同軍事演習」をしたことなどは完全に忘れているよ
うです。自分の方こそ「平和に逆行する行為」を繰り返してきたのですが、そのことはすっかり
と忘れるか、あるいは完全に正当化できるのですから、実に都合のいい人間です。

 今日、朝のあるテレビ番組で寺島実郎さんが「ミサイルだとか人工衛星だとか、迎撃体制がど
うだとかこうだとか、目先のことに一喜一憂する外交ではなく、北東アジアの非核化をリードす
る日本外交の構想力と行動が必要だ」と今の政治の貧困さを嘆いていました。まさにその通りで
すが、しかし、そのような高い理念の構想力と行動を今の陳腐な政府に期待することなどは、そ
もそも無理なハナシなのです。


● 4月4日(土曜日)●

    「北朝鮮のミサイル」 と 「米軍人のひき逃げ事故」

 今日、北朝鮮から「ミサイル」が発射されるのではないかということで、政府もほとんどのマ
スコミも「右往左往」し、なんと政府からはみっともない事に2度も「誤認発表」もされました
が、実際の打ち上げはなかったようです。
 このような「騒動」について、評論家の斉藤貴男さんは「戦争ごっこをしているようだ」と嘆
き、次のように指摘しています。「政府の対応に反対しにくい雰囲気が作られている。意見を言
いにくい状況だからこそメディアは綿密な検証をして欲しいが、政府の宣伝に乗っかっている。
政府は、宇宙の軍拡計画に今回の騒ぎを利用しようとしてようにも感じる」。

 今日の夕刊の隅っこに次のような報道が載っていました。「4日午前6時頃、沖縄の那覇市で
横断歩道を渡っていた男女三人が車にはねられ重軽傷を負った。はねた車は逃走したが、米軍関
係者の車と黙認されている」というものです。

 私たちにとっては、戦争ごっこのようにはしゃいでいる「ミサイル脅威」よりも、「米軍が引
き起こすヘリコプターや車の事故」の方が現実には命にかかわる被害が出ていて遥かに怖いし、
それ以上に「脅威」をあおって戦争準備を正当化する政府・権力者の隠れた意図の方が、ずっと
ずっと「脅威だ」と言わなければなりません。

    「東京自治研究センター 」の研修会に出席しました。

 東京自治研究センター主催の研修会があったので参加しました。メーンテーマは「石原都政・
これまでの10年、これからの10年」ですが、都政が抱える様々な課題について調査し、分析
するというものです。場所は中野サンプラザ。朝10時から夕方の5時近くまでの長丁場でした
が、自治研究センターの研究員や気鋭の大学教授たちから財政、福祉・環境などそれぞれの分野
毎に丁寧な研究報告があり、随分参考になりました。
 迂闊なことに、会場に愛着のある「筆記用具入れ」を忘れてきたので、管理会社に連絡したら
「ありましたよ」ということだったので、明日にでも取りに行かなければならなくなりました。


● 4月3日(金曜日)●

      出会いの季節。「再登板願うとすれば誰? 」

 私は、一年ほど前から『週刊・新社会』の第一面下にある「羅針盤」という365字の記事を
三回に一回の頻度で書いています。最新の記事が載った新聞が今日、送られてきましたので紹介
します。次のような「ひとこと記事」です。

 「別れと出会いの季節である。4月に入ると明らかに職場や学園で新しい出会いを祝うためと
分かる人々が繁華街などに繰り出している。恒例の風景である▲歓送迎会は、例年に比べると何
となく控えめと評する向きもあるが、新しい仲間を迎える集まりは大いに盛り上がっていい▲出
会いと言えば、先日ある会合でこんなことが話題になった。歴代の総理の中で、再登板を願うと
すれば誰かという他愛ない話である。年齢層を反映してか石橋湛山が圧倒的であった▲石橋湛山
は日本が戦争へ傾斜していた時代、東洋経済社を拠点に舌鋒鋭く軍部を糾弾し、当時の植民地政
策を徹底的に批判した。そのリベラルな主張はすさんだ世相に咲いた一輪の花とも評された。病
に倒れ、第55代総理の職にあったのは惜しいかな僅か65日だった▲麻生首相を初めさっさと退陣
願いたい総理は枚挙に暇(いとま)なしだが、再度、出会いたい総理は石橋湛山の他に誰がいる
だろうか」。


 何の変哲もない記事かも知れません。確かにこれと言ったテーマが決まればすぐに書けます。
ただ字数が限定されているので、どんな言葉を使うか結構難しいところもあります。


● 4月2日(木曜日)●

    ここぞとばかりに「北朝鮮のミサイル脅威」の大合唱。

 北朝鮮が打ち上げる予定だという「人口衛星」を、政府は「ミサイル」だという前提で迎撃命
令を出しました。一部を除いたマスコミも脅威をあおり、「危険だ」「危ない」「打ち落とせ」
の大合唱です。ここぞとばかりに「軍拡論者」ははしはゃぎ回っていますが、恐らく、あの戦争
の前夜の「戦争止む無し」という社会も、今起こっているような状況が拡大する中で際限なく広
がっていったのではないでしょうか。
 私には、アメリカ駐留軍が、ヘリコプターを沖縄の学校に墜落させる事故など、日本のあっち
こっちで引き起こしているアメリカ軍関連の事故の方が、ずっと脅威です。それは兎に角として、
私たちは当面する朝鮮半島情勢を打開するためには、概略次のようなことが必要だと考えます。

 第1に、北朝鮮の「人工衛星」打ち上げは当然の権利であるが、当面は打ち上げ留保の英断と
同時に、平和利用目的であることを明らかにする更なる努力を望むものです。
 第2に、日米韓3国は「北朝鮮(国連加盟の独立国)の通信、資源探索衛星」をミサイルで迎
撃するなどの表明を撤回すべきです。
 第3に、米韓両国の共同軍事演習は明らかな軍事的挑発と戦争再開を想定したものであり、こ
れを即時中止し南北間の軍事緊張状態を解消することを求めます。
 第4に、日本政府は6カ国協議の合意事項を確実に履行し、北朝鮮敵視政策と「制裁」行為を
中止し、日朝間にある諸課題について平和的話合いと信義を基礎とした日朝正常化に向けた対朝
鮮政策に転換すべきです。  

 なお、「新社会党の見解」は、ホームページの「私の主張」欄に掲載しました。


● 4月1日(水曜日)●

     真面目に働く人々が「クビ切り」に合わぬように。

 09新年度がスタートしました。希望の持てるを一年であって欲しいものですが、昨年の金融
危機以来、雇用情勢が極めて厳しい状態に陥っています。08年度の完全失業者が297万人に
なりました。前年度より実に12.99%も急増しています。
 雇用悪化は全産業に及んでいますが、自動車関係では、国内だけで約3万7千人の削減を開始
し、そのクビ切り対象者は派遣や臨時の有期雇用から正社員へと波及してきています。

 これに対して政府は、全く有効な雇用対策を打ち出せず、あれこれと迷走した末に、財政的に
はほとんど効果が期待できない「定額給付金」に2兆円もの巨額の税金を支出し、総選挙の票集
めに腐心している状態です。政府は税金のバラマキに引き続いて消費税率の引き上げも企図して
いますが、まさに国民の目先をごまかすやり方です。

 こうした中で私たち新社会党は、先日、厚生労働省に「緊急要請」を行い、労働行政の抜本的
な見直しと必要な法整備を迫りました。要請の骨子は次の通りです。

 一、労働者派遣法の廃止を目指し、当面、99年法改悪以前に戻すこと。
 二、製造業への派遣は禁止し、常用型派遣は限定された専門職のみとすること。
 三、最高裁の解雇4条件に合致しない解雇は禁止し、解雇制限法を制定すること。
 四、雇用保険制度の改悪とハローワークの統廃合を止め、労働行政を拡充すること。

 こうした動きと共に、私たちは今、全国各地のユニオン組織で派遣切りや不当な労働条件の切
り下げ、雇止めなどについて相談窓口を設け、共同闘争を強めています。  

 ● なお、最高裁が示した解雇4条件とは、①解雇回避のためあらゆる努力をしたか。②人選
   基準や適用基準は合理的か。③事前協議をきちんと行うなど、手続きが適当か。④どうし
   ても解雇を避けられない経営状態か、ということです。


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                (  3月以前の分は、この冒頭に記載してある該当の月をリンクしてご覧ください。)